“スマート製品、賢くつながる”
(Products, Smartly Connected)
つながるスマート製品 (smart connected products - スマートコネクティッド製品) というフレーズは過去5年の間に流行ってきましたが、このアイデアは一部の業界ではもう何年も前から現実のものとなっています。最近急上昇して注目されているポイントは、安価なセンサー、コンピューティング、ユビキタスネットワークの出現であり、ほとんどの業界でスマートコネクティッド製品の爆発的な普及を後押しています。しかし、産業界の企業は、この賢く (スマートに) つながる世界で成功を収める準備はできているでしょうか?弊社のリサーチやコンサルティングの経験が参考になるとしたら、ほとんどの企業での製品開発は、メカ、電気/電子、そしてソフトウェアにサイロ化されています。関連のツールやプロセスを使用して設計されたプリント回路基板のジオメトリを提供するなど、または、特定のタイミングで、製品の構築またはリリースを完了するために部品表 (bill of materials) にソフトウェアオブジェクトが添付されるなど、社はそれぞれ固有の方法で対応する必要があります。もちろん、すべての企業がこれらのプラクティスを使用しているわけではありませんが、これらサイロ間での相違とプロセスを融合させるベストプラクティスとはどのようなものでしょうか?今年のフォーラムのセッションでは、業界が直面している課題・問題について論じ、業界の経験からいくつかのベストプラクティスを特定&明確にし、最新技術と実践を前に進めるために欠落しているものは何かについて示唆したいと考えます。
背景
過去30年間でコンピュータは、処理能力が向上し続け、コストの低減で使用できるメモリーは増え続け、大きな進歩が見られます。組込型ソフトウェアを備えた初期の製品は、航空宇宙&防衛アプリケーション向けに開発され、通常は、専用ハードウェア上の専用アプリケーションとして提供されていました。一般的なポケット電卓 (ご記憶でしょうか?) は、アポロ月面計画 (Apollo moon missions) で使用されたものよりもはるかに高い計算能力を備えていました。iPhoneは、1980年代のスーパーコンピューターよりもパワフルです。1980年代に利用可能だったスマートコネクティッド製品は、障害を診断して、タイムリーで正確なメンテナンスを確実にするために電話で伝えました。安価なコンピューティング、センサー、そしてユビキタスネットワーキングの出現により、より多くのアプリケーションでスマートコネクティッド製品が経済的に実行可能になりました。多くの製品では、顧客価値の大部分はソフトウェアを介して提供されます。最近のCIMdataのリサーチでは、スマートコネクティッド製品はさまざまな業界の製造業の成功にとってますます重要であることを示唆しています。96%は、スマートコネクティッド製品が社の市場での成功にとって重要あるいは非常に重要であると答えています。
これらの製品がスマートでつなげるには、産業界の企業は、電気および電子設計 (場合によってはチップまで) およびソフトウェア開発を含むように、製品ライフサイクル管理の戦略及び実装を拡張する必要があります。これらの各分野には、異なったツール、開発および管理プロセス、そしてタイムスケールがあります。弊社のリサーチや業界でのコンサルティングの経験に基づいて、産業界のほとんどの企業はせいぜい、製品開発で事前に定義されたマイルストーンで必要な作業成果物の生成に、サイロ化された開発スレッドを細かく準備・調整しているに過ぎません。本当の意味での “真の単一情報源 (single source of truth) ” は、それぞれが各分野の独自のデータおよびプロセス管理のソリューションに引き込もり、ひいき目に見ても論理的に単一であるにすぎません。
それにはより良い方法がある筈です。本年のフォーラムでは、ライフサイクル開発とスマートコネクティッド製品の管理に関して業界が直面している課題・問題について議論し、ベストプラクティスを確認し、最新技術とプラクティスを取り入れるために欠落している点などを示唆します。例えば、CIMdataはシステムズエンジニアリングのVee(所謂、Vee Model、V字モデル)について長年にわたって語ってきました。システム要件は、メカ、電気/電子、およびソフトウェアコンポーネントへのシステムの分析・分解 (decomposition) を支援するために行われるトレードスタディであり、その左側 (Vee) について詳述されます。疑いもなく、強固な要件管理機能は重要な成功要因であり、機能的、論理的、物理的モデリングの進歩があります。
部品表 (BOM - The bill of material) は、製品データ管理が始まって以来その中核でした。製造BOMを作成するためにエンジニアリングBOMを変換する必要があり、つぎに、“as-“ BOMsに、つまり、as-manufactured BOM (製造した状態) 、 as-installed BOM (設置した状態) 、またas-maintained BOM (保守した状態) などに変換する必要があります。より多くの企業がサービスとしての製品 (product-as-a-service) 戦略を追求するにつれて、すでに定着しているBOMから始めて、as-maintained BOM (保守した状態) を管理することは、サービスレベル契約 (SLA) を実現するために不可欠です。ある種の企業は、進化・発展している製品でデジタルツインを展開し、シミュレーションを使用して障害そして適切な保守且つ/または改善のアクションの評価・判断にそれらを同期させようとしています。今日、これを実現するために企業が利用しているツールとプロセスはどのようなものか、プロセスを強化するのにどのようなものが役立ちのでしょうか?
PLMエコノミーで推進されているIoTのさらなる利点 (another benefit) は、クローズドループでの製品ライフサイクル管理です (たとえば、フィールドから開発へ、製造から開発へ、フィールドから製品管理へ) 。センサーは、さまざまな現象・事象を対象とし、大量のデータをマイニングしてフィールドにおける製品の問題を特定することができます。問題が発生した場合、ライフサイク全体のループバックをつないで閉じる (所謂、フィードバックループ) 最良の方法はどのようなものでしょうか?医療機器業界のCAPAプロセス (是正処置/予防措置) での各社の良い手本があり、問題の原因が特定され、潜在的な是正処置が明確になるまで、問題を上流に戻して調査されるということです。如何にしてそのようなデータから考え得る改善を特定して明確にすればよいでしょうか?プロセスのどこでこれらの考え得る改善を行ったらよいでしょうか?ソリューションプロバイダーからの答えは、デジタルスレッドをサポートするためにどのソリューションで構築するかによって異なるように見えます。
CIMdataの 2020 PLM Market & Industry Forum
業界でもっとも重要なこのフォーラムで、CIMdataはベストプラクティスを調査・探求し、スマートコネクティッド製品を開発するためのプロセスとツールのギャップを特定し明確にします。CIMdataでは、これまでの働きは可能性あることについてかろうじて触れているにすぎないと考えています。IoTやAI / MLなどの実現技術の多くは、採用のライフサイクル初期段階にあるため、習得を促進する多くの試みがまだまだあります。これらの話題により、CIMdataは、顧客と市場の要件を満たし、それを超えてスマートコネクティッド製品のエンジニアリングに関するお話で始めたいと考えています。
CIMdataの2020 PLM Market & Industry Forum (2020年度 PLM市場&業界フォーラム) 、PLMエコノミーのソフトウェアおよびサービスプロバイダー向けのリーディングイベントは、弊社のPLMコミュニティメンバーおよび世界のPLM市場についてさらなる識見・洞察を得たい企業にとって重要な成果物を呈示する場です。2020年度のフォーラムは、現行の経済情勢と動向の識見・洞察を提供し、上記の課題と機会についてフォーカスしてPLMエコノミーへの影響を精査します。CIMdataのPLM市場の現行状況と将来のトレンドについての視点が、CIMdataの2019年グローバルPLM市場分析の最初の一般公開の場として詳細に提示し、それにはPLM領域、産業別、地域別など全体の市場について広範な分析と予測、大手PLMソリューションプロバイダー (収益と市場シェア) の実績などを含みます。
CIMdataのPLM Market & Industry Forumイベントのご参加の皆さまには、現行と新たに展開・発展するPLM市場、そのダイナミックな影響、継続的な市場の進展について確かなる理解を深められることを期待するものです。出席者は、自身・自社が活用できるチャンス、また今後1年間のPLM市場環境をナビゲートするために利用できるアプローチなどに先見性ある識見を高めることになります。このイベントはまた、競合相手・他社、コラボレータ・協力者、また潜在的なパートナーを含み、PLMコミュニティに於ける専門家たちとのネットワークの機会も提供します。本プログラムの登録は、www.CIMdata.com をご覧ください。
開催日&開催地 (Dates and Locations)
ご注意:コロナビールス (CoV) 対策のために本フォーラムのデリバリー手法を変更がしました。
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バーチャルイベント:3月25日 (水): 北米 バーチャルイベント:4月2日 (木): 欧州4月6日 (月):インド - プネー (India - Pune, INDIA)4月10日 (金):中国・上海 (Shanghai, CHINA)4月14日 (火):日本 - バーチャルイベント セッション1 (JAPAN - Virtual Event Session 1)
10月15日 (木):日本 - バーチャルイベント セッション2 (JAPAN - Virtual Event Session 2)
10月16日 (金):日本 - バーチャルイベント セッション3 (JAPAN - Virtual Event Session 3)
本年度のアジェンダおよび参加要項については以下をご参照ください:
CIMdataのPLM Market & Industry Forumとは?
詳細 (開催場所、時間割など) については、資料 (PDF) をダウンロード下さい。
参加お申込について詳細&参加要項をお読みいただき添付の申込書をご利用ください。
(2020.1.27 Created)
(2020.2.3 Added & Corrected)
(2020.3.16 Updated)
(2020.3.27 Updated)
(2020..4.1 Updated)
(2020..9.15 Updated)
2020 PLM Market & Industry Forumのトピックスに関連した情報
一般情報:PLM業界フォーラム - CIMdata PLM Market & Industry Forum
The phrase smart connected products has been in vogue for the last five years, but the idea has been a reality in some industries for many more years. Its recent and significant rise in focus is the advent of cheap sensors, computing, and ubiquitous networks that fostered the explosion of smart connected products in most industries. But are industrial companies ready to thrive in this smart connected world? If our research and consulting experience are any guide, product development at most companies is siloed by mechanical, electrical/electronic, and software. They have to meet in certain ways, such as providing the geometry for printed circuit boards designed using other tools and processes, or at certain times, such as when a software object is attached to a bill of material to complete a build or release of the product. Of course, not all companies are using these practices, but what are the best practices in melding these very different siloes and processes? The sessions at this year’s Forum will discuss the problems facing industry, identify some best practices from industrial experience, and to suggest what is missing that could move the state of the art and practice forward.
Background
The last thirty years have seen great advances in computing, with ever increasing power and memory available for a decreasing cost. Early products with embedded software were developed for aerospace and defense applications—usually delivered as specialized applications on specialized hardware. A common pocket calculator (remember them?) had more computing power than what was used for the Apollo moon missions. iPhones are more powerful than supercomputers of the 1980s. Smart connected products that were available in the 1980s could diagnose their faults and phone home to ensure timely and accurate maintenance. The advent of cheap computing, sensors, and ubiquitous networking made smart connected products economically viable for many more applications. For many products most of the customer value is delivered via software. Recent CIMdata research suggests that smart connected products are increasingly important to the success of industrial companies in a range of industries. 96% say smart connected products will be important or very important to their market success.
Making these products smart and connected requires industrial companies to expand their product lifecycle management strategies and implementations to include electrical and electronic design (and sometimes down to the chip) and software development. Each of these disciplines has different tools, development and management processes, and timescales. Based on our research and industrial consulting experience, most industrial companies are, at best, finely orchestrating their siloed development threads to yield the needed work products at pre-defined milestones in product development. The “single source of truth” is at best logically single, with each discipline retreating to their own data and process management solutions.
There has to be a better way. At this year’s Forum we plan to discuss the problems facing the industry around lifecycle development and managing smart connected products, to identify some best practices, and suggest what might be missing that could advance the state of the art and practice. For example, CIMdata has spoken about the systems engineering Vee for many years. The system requirements are elaborated down the left hand side, with trade studies conducted to support the system decomposition to mechanical, electrical/electronic, and software components. Clearly, strong requirements management capabilities are central to success and advances in functional, logical, and physical modeling show promise.
The bill of material (BOM) has been core to product data management since the beginning. The engineering BOM must be transformed to create the manufacturing BOM, and then you get into the “as-“ BOMs, i.e., the as-manufactured BOM, the as-installed BOM, and the as-maintained BOM. As more companies look to pursue product-as-a-service strategies, starting with a known BOM and managing the as-maintained BOM will be essential to delivering on their service level agreement (SLA). Some are looking to evolve their digital twin with the evolving product, keeping them in synch to use simulation to assess faults and possible maintenance and/or improvement actions. What tools and processes are companies using to make this happen today, and what could help enhance the process?
Another benefit of the IoT promoted in the PLM Economy is closed-loop product lifecycle management (e.g., from the field to development, from manufacturing to development, and from the field to product management). Sensors can be targeted to a wide range of phenomena, delivering massive amounts of data to be mined to identify product issues in the field. When issues arise, what are the best ways to close the loop back through the lifecycle? We have a good example from the medical device industry with their CAPA process (Corrective Action/Preventive Action), where issues are investigated back upstream until the source of the issue is identified and a potential corrective action identified. How do we best identify possible improvements from such data? Where in the process do we take those possible improvements? The answer from the solution providers seems to vary depending on what solutions they decide to build in support of a digital thread.
CIMdata’s 2019 PLM Market & Industry Forum
In this industry leading forum, CIMdata will explore best practices and identify gaps in the processes and tools for developing smart connected products. CIMdata believes that the work to date barely scratches the surface of what is possible. Many of the enabling technologies, like the IoT and AI/ML, are early in their adoption lifecycle so there is still a lot experimentation driving learning. With these talks, CIMdata hopes to kickstart the conversation on engineering smart connected products that meet and exceed customer and market requirements.
CIMdata’s 2020 PLM Market & Industry Forum, the leading event exclusively for software and services providers in the global PLM economy, is a key deliverable for our PLM Community members and those companies wishing to gain additional insight into the global PLM market. The 2020 Forum will provide insights on the current economic climate and trends, as well as examine their effects on the PLM economy, focusing on the challenges and opportunities highlighted above. CIMdata’s perspective on the current state of the PLM market and trends for the future will be presented in detail, as will the first public release of CIMdata’s 2019 global PLM market analysis results—including extensive analyses and forecasts regarding market growth across PLM domains, industries and regions, and the performance (by revenue and market-share) of leading PLM solution providers.
Participants in CIMdata’s PLM Market & Industry Forum should expect to gain a solid understanding of the current PLM market and the dynamics impacting it, and develop realistic expectations for continued market evolution. Attendees will gain further insights into opportunities they can exploit and approaches they can use to navigate the PLM market environment in the year to come. This event also provides the opportunity to network with other professionals in the PLM Community, including competitors, collaborators, and potential partners. To register for this program, please visit www.CIMdata.com.