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2019.9.4:ベトナム初の自動車OEM - デジタル技術&新ビジネスモデル

20190904 Siemens NYC

 今年も縁あって、業界大手シーメンス (Siemens Digital Industry Software) 社主催のメディア&アナリスト年次会議に出席、今回は米国ニューヨーク州ブルックリンで開催されました。

 例年の様に社の最新状況&今後の戦略の紹介がメインです。世界からおよそ100人ほどの関係者の一員として出席しました。

 今回の個人的に大いなる興味をもったのは、ベトナム初となるVINFAST社についてのプレゼンでした。ベトナム最大規模のVingroupは不動産、ホテル、ゴルフ場を始めとするスーパーや小売り店を展開、そしてまだ手をつけてない製造業への参入へと、それがベトナム国民のためのベトナム企業による自動車製造業への展開でした。

 この展開方法 (ビジネスプロセス) が従来の方法とまったく異なるものでした。アイディエーションから続くプロセス全てがデジタル技術です。そして2017年に始まったユニークなものはデザインのコンペが行われたことでpininfarina社が選択されました。自社デザインに始まりプロトタイプ製造に至るプロセス (設計&生産) はBMW社との契約 (技術ライセンス) で進められ、およそ1年後の2018年秋のバリショーに於いてセダンとSUVが東南アジア初のOEMとしてデビューしました。これは異例とも言える短期間です。

 2018年末には工場 (プレス/ボデー/エンジン/塗装&組立) も完成5000人規模の従業員を配し、ベトナム国民向けのクルマが発進したようです。

 ここで感じたことがかつての日本が60数年前に欧州からの自動車の技術導入が国策として始まった訳です。CKD方式での技術習得の積重ねが今日の日本の自動車産業へと長い時間をかけて発展しました。しかし、このVINFAST社の例はおよそ2年と言う短期間で自社ブランドのクルマが出来上がったのです。

 重要なことはVINFAST社にクルマづくりのすべてがシーメンス社を含む多くのドイツ企業の努力 (及び技術) で成り立っていることです。そして背景にデジタルベースのモノづくりであることです。今回発表のセダン&SUVモデルはBMW社の1世代古いモデルをベースにしたものと分析しますが、アジアの新興市場のみならず世界の新興市場に大きな影響を与えるスピード感あるビジネスモデルと考えます。


お断り:本ブログは内容は以下を基準で記述しております:

◎個人名称を除いて敬称は略しています。
◎特定の企業、製品、サービスを宣伝するものでありません。
◎コンテンツは現場で得た情報に加えて、国内外の確かな情報、そして当サイトオーナーの意見を含まれます。

2019.7.10:SIEMENS - Realize LIVE JAPAN

20190710 Siemens

 毎年、参加させていただいている二日間のイベントです。今年は諸般の事情で残念ながら出席ままならず、しかし1日目の午後のメディア向けセッションの一部に席を置くことができました。

 社 (Siemens DIgital Industries Software - DISW) のGlobal Sales & Customer Success、ボブ・ジョーンズさんのAccelerate Your Digital Future (デジタルの未来を加速する) では、昨今の複雑化する製品、そしてデジタルツインを実現する複雑さのメッセージがありました。これは現時点ではまったく否定するものではありません。そのための「Connected Digital Enterprise (つながるデジタルエンタープライズ) 』をまずあげ、Connected Engineering (つながるエンジニアリング) 、Connected Enterprise Data (つながるエンタープライズデータ) 、Connected Assets (つながるアセット:資産) と具体的なソリョーションやクラウド含めて強調されました。

 現在、業界はまさにつながる、それも関連企業 (所謂、サプライチェーン) 、さらに顧客含めてシームレスにつながることがデジタリゼーションにとっての要となっています。おそらく製品のみならずつながることについての複雑さの課題も多く、この先、かなりの時間が議論の中心、またサービスプロバイダーの技術力がキーとなります。それも従来のようなポイントソリューションではまったく不十分であり、真のデジタリジェーションの将来に向けてのホリステックなアプローチ&戦略をもつ必要があります。それは一番重要な顧客サイドにも強く求められることです。

 その意味でAccelerate Your Digital Futureにプレゼンには多くの意味、すなわち示唆があったと感じております。社のアプローチに引き続き期待するものです。 


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2019.5.29-30:PLM Road Map 2019 & PDT 2019 @Wachington D.C.

20190529 PLM RM PDT

 このPLM Road Mapというイベントは、PLM専門家のためのイベント (PLM for Professionals – Product Lifecycle Innovation) であり、およそ30年の歴史を持つものです。CIMdata者がマネジーメントを引き継ぐまでの前後は米国ミシガン州デトロイトを中心に開催していました。今は、さらに進展をし、欧州のeurostep社のPDT Europeと共同開催となり、毎年5月は米国のワシントンD.C.、秋は欧州で開催するようになります。

 PLMの活用進展のためにエンドユーザーが中心となり地道が議論が進められています。ワシントンD.C.開催はやはり航空宇宙関係の出席者が中心のようです。昔のデトロイトのころは自動車が中心でした。産業の構造に変化があるのでしょうか?でも講演の中に、”米国の経済、政治、こんな話はなし。真摯に米国経済の1/3を占める製造業をどう改善するか!” と、製品開発、製造、そしてサポートをどう進めるかを真摯に議論しました。

 内容的にはやはり、製品の複雑化にともないMBSE、コラボレーション、ナリューチェーン、標準化課題、そしてIoTが中心でした。

内容のコメンタリーは、特別日本語版 - PLM Road Map 2019 (CIMdata Commentary)

プログラムの内容:PLM Road Map 2019 and PDT 2019 - Agenda

2019.5.23 :自動車技術会 - 人とくるまのテクノロジー展

 今年も例年のごとく、パシフィコ横浜で開催される自動車技術会(所謂、JSAE、米国のグローバルのSAEに相当と理解)の “人とくるまのテクノロジー展” に参加しました。

 新しいテクノロジーやビジネスモデル、また日本を中心としたOEM各社とサプライヤーの生の展示物に接しました。

 昨年にもまして自動運転とかさらなる電動化などの渦中でとくにエポックメイキング的なものは感じませんでした。まだまだ進化の序章にあるのだと分析します。

 一つ、あればランプの市光工業がフランスのヴァレオ社にとなり合わせのブースだったことです。ビジネスモデルの進展ですが、2年前に市光工業はヴァレオ社の傘下になったのです。”私的整理” に追い込まれた曙ブレーキもどうなるのか、またカーナビのパイオニアは目下、投資ファンドの傘下にあり、この先、買収価格にバリューをつけて高値で売り飛ばされることを待つのみです。グローバル経済の結果でしょうか、日本の名だたる企業も変化しています。

20190523 Pacific Yokohma.kpg

 しかし、見るべきものもありました。個人的に例えば、デンソーのeAxle、電動車両の駆動系のトランスアクスル、モータージェメレータ、インバーターをワンモジュール化したものです。

 そしてそのかたわらにあったのが、参考展示のシャシー (画像参照) 、後輪ですが、そこにはトーインや、スタビのコントロールが電気信号で行えるようになっており、足回りのダイナミックな制御はコンピュータソフトウェアでどうにでも味付けできるものです。

 ルノーの最新型のメガーヌの最上級モデルにはすでにこの種がものが実用化されています。しかし、この画像にようにコンポーネントの実物を見るとリアルに時代の進歩を感ずるものです。


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2019.5.16:LECTRA レクトラファッションセミナー

20190516 Lectra

 長い間、ウオッチさせていただているファッション業界のPLMの雄、仏LECTRA社、今回は社のファンションセミナー、フラン大使館で開催、参加させたいただきました。

 この業界のソリューションの以前の単なるCADや裁断などからトータルにデザインレベルから生産の玉のIoT活用へと大きな進歩をしています。

 以下は当日のアジェンダの項目です:

  • Re-THing Fashion
  • デジタル化で変わるファッションマーケット
  • レクトラ教育プログラムの取組みについて:ファッションデザイン・テクノロジー境域の事例紹介
  • モダリス3D CAD、クイックエスティメイト:クラウドで強化されたアパレルCAD
  • レクトラファッションオンデマンド:新しいアパレルカスタイズ生産
  • レクトラが考える次世代のPLM
  • ファッションプロダクトマネジメントのこれから

 この日のイベントの収穫はデザイン優先と思いがちな世界から実はエコロジーな無駄のない世界に向かってPLMのアプローチを積極的に取り入れようという真摯なモチベーションを感じたことです。


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2019.5.16:PLM Market & Industry Forum 2019 (その12)

Intelligence for Product Lifecycle Innovationから

20190516 MandIF JP 12

 製品ライフサイクルイノベーションへのインテリジェンス、企業データに隠されているインテリジェンスを活用することで、より迅速に、より良い、より安価な製品と製品とサービスの組み合わせを市場に投入するという競争が続いています。

 PLM関連のデータを活用するために最先端の人工知能がどのように適用されているか、隣接するエンタープライズシステム間でデータがどのように流れるかについて議論し、アナリティクス運用の推奨事項、予知保全のためのAIパワーの活用、そしてPLMもためのこのインテリジェンスの活用は様々なプロバイダに現実的な機会の可能性を含めて論じました。

2019.5.15:PLM Market & Industry Forum 2019 (その11)

2019 Market Analysis Results - Japanから

20190514 MandIF JP 11

 2018年度の日本のPLM市場のツール、cPDm含めて堅調を超え活況でした。

 また課題も顕著にみられ、最大は人財不足です。人材的に大きな市場であるERPなどと異なったスキル&経験が必要なPLMです。この課題に対して各社社内のトレーニングプログラムなどを確立するなど長期的な取組がなされています。

 これはエンドユーザー側にも同様な現象が見られました。例えば、かなり以前に導入されたPDM、今では社内に精通する人材も居なくなり、新たな導入やアップグレードの処方箋に対応が厳しくなっている場面も伺えます。

 いずれにせよ、プロバイダー側の数字が示すように好調であったことは良き傾向です。

2019.5.14:PLM Market & Industry Forum 2019 (その10)

2019 Market Analysis Results - Japanから

20190514 MandIF JP 10

 日本のCPDmに関するエンドユーザー投資の業種別の特徴を分析してみます。

 右のグラフは日本をベースとするcPDmのソフトウェア&サービスプロバイダ (20社+) の収益総額の業種別分類の分布 (赤) とグローバルベースでの総量の分布 (青) を表したものです。

 これから見えることは、日本の輸出型産業構造そのものかのようであり、特徴は自動車関連はダントツ、電機、そして機械はグローバルに比べるとかなり多いことが明らかです。ただ、電機関連はここ何年も分布比率が低下傾向にあります。

 またグローバルにくらべて低い、しかし今後の期待と思えるのはリテール、石油化学、建設&インフラなどと思います。

2019.5.13:PLM Market & Industry Forum 2019 (その9)

2019 Market Analysis Results - Japanから

20190510 MandIF JP 09

 2018年の日本に於けるPLMエンドユーザー投資、およそUS$4,289.00 (Preliminary report value – 速報値) 、¥4,739億規模  (2017年: ¥4,225億規模) 、およそ12.13%増、US$ベースでは12.15%増と分析します。このエンドユーザー投資と言う意味は、プロバイダの収益を意味します。なお、グラフから分かるようにEDAやAEC分野は含まれていません。

 増進の要因は、CADのアップグレード、S&Aも自動車を中心とする増進、cPDmのリフレッシュプログラムならびの中堅市場の進展と視ます。

 サービスプロバイダすなわちシステムズインテグレータに置かれても大きな増進を示し、収益上の構造も変化をしております。

2019.5.10:PLM Market & Industry Forum 2019 (その8)

2019 Market Analysis Resultから

20190510 MandIF JP 08

 2018年度は予測以上の成長を得た年であります。

 cPDm市場も、近年になく強い結果をもたらし、また“マインドシェア” リーダー (Dassault Systèmes、Oracle、PTC、SAP、Siemens PLM Software ) によって支配される市場でもあります。しかし、サービス収益をメインにする多くもプロバイダのおります。さらにプラットフォームを基軸とした新しいプロバイダも出現し続けると予測します。

 cPDm市場、2018年、11社のcPDmソリューションとサービスプロバイダが$400Mを超えました。

 サブスクリプション移行の影響もAutodeskのように収益の回復をするにいたりました。合併や買収は、PLMの生きる道の如く、今後も継続するものと視ています。

 サービスは、cPDmの市場の割合として縮小しているものの、領域が拡大して結果でのさまざまなインテグレーション課題が今後も重量な収益となることと視ています。

2019.5.9:PLM Market & Industry Forum 2019 (その7)

2019 Market Analysis Resultから

20190509 MandIF JP 07

 2018年度のPLM市場全体の収益リーダーの状況です。

 多様な多くの企業がPLM収益を生み出しています。企業により、特定のテクノロジーまたは産業にフォーカスし、あるいは複数のビジネスラインをもっています。

 ある種の企業は複数のプロバイダーのパートナーとなっています。また、これら多くの企業は競争・競合相手ではあります。

 今回は、11社が10億ドル (日本円換算でおよそ1,100億円 (110円/US$換算) ) 以上の収益となりました。EDA 2社、包括的cPDm 5社 、SI/Reseller/VAR 2社、S&A 1社およびHexagon各社です。

 PLMをデリバリーするサービス範囲、増加・成長を継続し、PLMソリューションが拡大すると、さらに多くそして異なったサービスが必要とされます。さらに多くのビジネスソリューションとの情報とプロセスのやり取りのインターフェースの継続、またサービスのタイプの変更に必要とするソフトウェアのデザイン、パッケージング、提供形態が変化しています。

2019.5.8:PLM Market & Industry Forum 2019 (その6)

2019 Market Analysis Resultから

20190508 MandIF JP 06

 PLM投資、2018年の最新のデータ (速報値) を中心に2018年を含めた過去5年の履歴、そして今後5年の予測です。

 2018年は前年度比で9.9%増、金額ベースで480億ドル、日本円換算でおよそ5兆2,800億円 (110円/US$換算) でありました。

 CAGR (年平均成長率) で2023年には推定値で799億ドル、日本円換算でおよそ7兆7,000億円 (110円/US$換算) としています。

 2019年度の拡大の要因は、スマートコネクテッド製品がポートフォリオ拡大、シミュレーションと解析システムズエンジニアリングなどの継続的な成長などと見ています。

2019.5.7:PLM Market & Industry Forum 2019 (その5)

State of PLM: Today’s Market & Leading Trendsから

20190424 MandIF JP 05

 最後のまとめでは、PLMの再考を継続、すなわち変化し続けていることへの理解&実践が必要であること、そして企業が変化しなければならないことにPLM業界はビジネスとして支援する必要があることです。

 その上で市場全体が正常進化して成長し得る訳です。そのために少し前はイノベーションであったのがさらに進展し、今では、”変革するか、あるいは死ぬ” と言っても過言ではない時期にいるようです。

 最後に、テクノロジー&ソリューションの進歩で ”Talent Gap” すなわち技量格差というものが生じているということです。人財育成&トレーニングが過去になく急務であります。

(続く)

2019.4.30:PLM Market & Industry Forum 2019 (その5)

State of PLM: Today’s Market & Leading Trendsから

20190424 MandIF JP 04

 2019 CIMdata PLMステータス&トレンドのサーベイ (今回で2回目) について披露しました。

数多くの調査パラメータの中から、今後2年のPLMに関わる予算について、2018年度は回答者の48%が増加としたのが、2019年度は64%が増加としたことです。これは良き兆候です。

 しかし、このサーベイで見えてきたものに、PLMというものが企業の中でどれだけ理解されているかという点です。例えば、エンジニアリング環境におられる皆さんの理解は高いが、下流工程だとか保守などの環境では理解が下がる傾向です。

 問題はマネージメント、すなわち経営層の理解が高くないことです。その背景は現行経営者は伝統的にトランザクションの環境でトレーニングされて来たことがあると分析するものです。イノベーションや新製品などに視点を置くようPLM業界一丸で啓蒙が必要とされると考えます。

 また、用語としてのPLMが必ずしも適切かどうかについても今後を考える必要があると考えます。

(続く)

2019.4.26:PLM Market & Industry Forum 2019 (その3)

State of PLM: Today’s Market & Leading Trendsから

20190424 MandIF JP 03

 本フォーラムの皆さんの最大の興味・期待はおそらく直近2018年度の業界の全体状況です。

グローバル視点でのPLM市場は、1年前のCIMdataの予測値の7%を大きく上回り9.9%増となりました。金額ベースで、480億ドル (5兆2,800億円、110円/US$換算) ほどです。

 すべてのセクター (cPDm、Tools 、DM) で伸びを示したが、特にAEC、デザインフォーカスのCADとシミュレーションが牽引しました。

 数字だけでない象徴的な進展は、サブスクリプションへといち早く転換を進めたオートディスク社が25%の伸長を示し、ここ数年の移行努力から抜け出たことです。また、EDAやSW開発のツールの伸長は、最近のスマートコテクテッド製品の出現と分析するものです。

(続く)

2019.4.25:PLM Market & Industry Forum 2019 (その2)

State of PLM: Today’s Market & Leading Trendsから

20190424 MandIF JP 02

 今年のテーマは、“拡張インテリジェンス:製品ライフサイクル全体のアプリケーション” (Augmented Intelligence: Applications Across the Product Lifecycle) としました。

 AI (人工知能) に関して、コンピューティングパワーの飛躍的向上や機械学習の進歩で、以前にも増して、現実的な活用&応用が進展しています。メディア含めて一般的に過熱気味の面も多々見られますが、本フォーラムではまずは、その起源・進展を考察し、PLM業界および周辺のエタンタープライズソフトウェア市場におけるAIとML (機械学習) のアプリケーションんいついて言及しました。

 また、PLMの置かれている現状について、ファイルシステムの課題、循環経済、3Dプリンティング、モデルベース・システムズエンジニアリング、データ中心/ライフサイクル視点/システムズの考え方などへと、そしてライフサイクルのクローズドループの必要性へと展開しました。
(続く)

2019.4.24:PLM Market & Industry Forum 2019 (その1)

20190424 MandIF JP 1

 本年度の日本でのCIMdata PLM 市場&業界フォーラムをお陰で成功裏に完了しました。

 今年は史上初の10日間大型連休に直前ではありましたが、総勢24名 (CIMdata側含む) の会合となりました。

 オープニングの場で、 20年前の1999年の第2回のイベントのデータを紹介しました。当時で全世界で約1,540億円規模 (110円/US$、PDMのみ)、日本の大手サービスぷライダーも10億円規模に満たないもので多くは市場開拓努力で今日では10倍以上の収益へと発展しました。

 本フォーラムの目的が上図のようなものです。市場データについては速報値ということで調査結果をお届けし、参加者同士でその肌感を共有しました。それら市場データのみならず、この業界で今起きていること、さらに最新動向をどうビジネスの現場に取り込んでゆくかをこちらサイドの視点ではありますが解説させていただきました。

 そして最も重要なことは普段パートナーであったりそうではない皆さん含めて丸一日席を共にして、最終的にはネットワーク・レセプションで生の意見交換をしていただいとことと思います。

 (続く)

2019.4.17:CATIA - Model based Cyber Systems Experience

20190417 DS CS Experience

 仏Dassault Systèmess社のアナリスト向けのWeb会議、世界から26人 (12社) の出席だそうです。

 自動車、製品からPeople Experienceへのシフト、設計はドキュメントベースでのシステム表現はもはや有効なものでない、モデルへの移行や複雑さのマネージメントの問題、そしてサイバーシステム向けのシステムズエンジニアリングに言及、その矛盾なきモデールベースのシステムズエンジニアリングポートフォリオ (同社のソリューション&ソフトウェアおよびプラットフォームアプローチの紹介となりました。

 そしてOMGへの関与などによるモデリングスタンダードであることとパートナーネットワークによるオープンプラットフォームの重要さがアピールされました。

 最終的にはCATIAと以前買収したNo Magic製品群の補完性と最近買収のArgosim社のSTIMULUS (An end-to-end Requirement-based Validation Solution) の位置付けを明確にしました。


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2019.3.26:PTC、製造業で加速するデジタルトランスフォーメーション

20190326 PTC JIM jpg

 この日は、久しぶりに東京に来られたPTC 社長&CEOのジム・ヘプルマン(Jim Heppelman) さんのお会いできることを楽しみに会場にむかいました。

 テーマは、所謂、テクノロジーの発展&成熟の結果、業界が向かっているデジタルツイン、すなわちフィジカル&デジタル融合へのトランフォーメーションです。PTC社の戦略・取組をヘプルマンさんから述べられ、また出席者から長時間の質疑応答に対応いただきました。

 内容は新しい製品サービスの紹介もあり、中身の濃いものでした。その中の一枚の画像 (PTC社自身のトランスフォーメーション) をご参照ください。

 社は1980年半ばに先進的なパラメトリック 3D CADツールで創業、グローバルに製品設計環境向けに成功、およそ15年後の2000年前に新たに企業のエンジニアリングITツールとしてWeb技術を使った新たなPDMを開発・展開、CADカンパニーからIT・PLMへと (すなわち、トランフォーメーション) 、収益も計画通り倍増しました。

 そして今後10年くらいを見据えてよりソリューションのカバーエリアを広げてデジタルトランスフォーメーションに対応し始め、IoTを中心にARなども加えました。ちょうど20年くらい前にPDMで社のトランスフォーメーションを図ったように、今、次に向けて製造業に不可欠なソリューションのデリバリーへと向かっています。投資家向けに図のような社の成長予測を示していると解説がありました。

 この日もヘプルマンさん自身から多くの質問に自ら白板も使って解説されました。PTC以前の時代のStartupsの時代の氏の姿が思い浮かびました。いつも変わらぬ真摯さに感銘を受けました。

 世界的にIndustrie 4.0に代表されるように製造業は待った無しの大変革に迫られています。生き残りのためにPTCのような社自身もデリバリーのトランスフォーメーションをしてる訳です。それよりも重要なことが、製造業自身がデジタルトランスフォーメーションをどう捉え、取り込みかであり、それは昔から言われている「小手先の変革ではすまない」ということです。


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2019.2.21:SAPジャパン、2019年ビジネス戦略

2019221 SAP 2019 Strategy

 毎年恒例のアナリスト&プレス向けの年頭のミーティングです。

 SAP Global実績の数値とともに日本での売上げもここ4年で大きな伸びです (画像参照) 。

 2014年以降の施策・フォーカスも特に人材含めての真のグローバル化を全てに於いて進め功を奏したようです。

 この日のプレゼンから以下のように ”診” ました:

  • 本年の戦略:
    • 次世代企業アーキテクチャ、インテリジェントエンタープライズの普及
    • 日本型のイノベーションフレームワーク、デジタル変革のフレーム作り
    • デジタルエコシステム、協調イノベーション
  • それを進める戦術 - 協調イノベーション (例) の三つの”P”
    • People - 同質から抜け出す
    • Process - 共通言語フレームワーク
    • Place - 創造性を高める環境
  • 具体的な実装手段
    • Intelligent Technology (AI/ML/Analytics) 、MRP STOCKER, ランドログ、…

 ここ10数年、B to Cで起きた新しいモデルがB to Bでも進んでいる状況を垣間見るものです。また、ビジネスの現場もデジタル化により、一層、ブツとしての “モノ” からプロセスを含めた “コト” へと進化していることです。同社の大手町のinspired.Lab (インスパイアード ラボ) でオープンイノベーションに向けて様々な実験が行われています。


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2019.1.18:オートモーティブワールド 2019 - クルマの軽量化技術展他

 例年恒例のイベントです。トレンドを勉強するためです。目的の設計・シミュレーション・ゾーンに最初に向かいましたが。しかし、今年は業界を牽引するソフトウェア・プロバイダーが残念ながら目にできません。理由は分かりませんがこの場に於けるROIの問題でしょうか、またはこの場以外で十分プロモートできる、あるいは成熟が進んでプロバイダーとユーザーがすでに強固な関係になっているのかなと推測するものです。とにかく見るべきものは感じられませんでした。

 個人的にはボデーがアルミやCFRPなどの軽量化に向かう中の進化にも興味があります。今回、溶接に代わる市場の実車で実用化している締結プロセスの企業が出展していました。例えば、Audi A8 RSVに応用されているEJOT、画像はサンプル展示の社シューのフロント部分です。ボルトのように見えるのがEJOTでボルト自体が溶けてリベットのように固定 (実際のプロセスは複雑) してしまいます。アルミパネルを傷めないと分析します。ボンディングもありません。このサンプルをよく見るとスタラットの台座もアルミになっています。このAudi A8のボデー構造については2018 Audi A8 Body Structure - Engineering Wonderに見ることができます。それによるとカーボン板も使われているようです。

 この日もドライビングシミュレータがありました。関西の環境系のベンチャー (?) の株式会社 成田という企業が自社開発&特許の新しい直流モーターを提案していました。通常、EVは交流モーターですが直流モーター故の利便さをもってEV、船外機、耕運機など可能性の実証を進めてるとのことです。電圧制御だけで行けるシンプルさが売りです。日産リーフと同等のバッテリーエネルギーで倍くらいの走行距離と説明していました。

 その一環で昨年、旧いWESTのフォーミュラにその直流モーターをヒューランドミッションにドッキングした個体を展示してました。バッテリーは市販のOPTIMA イエロー 総計20個でした。その取付はEVカー設計の常識からすればこれで走ったのかと思うほどとんでもなくヤワなものと感じます

 この個体を実際に鈴鹿で走行テストし、そのデータを入れたのが画像にあるEVフォーミュラシミュレータとのことです。

 予約を入れて試乗 (?) させていただきました。先の787のフライトシミュレータと違って乗物は地面を這うほうが難しいようです。加速感が平らなトルクで違和感、それにブレーキがドンと効きません。やはりミッドシップ、コーナーで車両の中心でスピンするのを感ずることができ、それにカウンター当てても回ってしまいます。終わって担当の方がダイナミックな運転ですね、そして、何かやってますか、、、と仰ってくださいました。

 いずれにせよ併設イベントのEV・HEV駆動システム技術展、自動運転EXPOなど含め実に盛り沢山の内容、自動車産業界の興味の高さ&明日のクルマへの危機感を感じるものでした。


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2019.1.4:ホームページのリニューアル&リノベーション

 当社ホームページの閲覧が今回のリノベーションで三種類のプラットフォーム、すなわちMacBookなどのPC、iPadなdのタブレーット、そしてiPhoneなどスマホからそれぞれに自動的に最適化されて表示できるようになりました。

 以下にそれぞれを並べてみました。新しいページに移った際にごく短時間、処理にディレイがあるようです。アプリが改善されることを期待します。

 若干ながら便利になっと考えます。内容のチェックにiPadやiPhoneで手軽に閲覧できますので皆さまもいろいろ試してみてください。

20190104 New HP Screen


 今回の最大の目的は整理であり、ゴミ&不要物を取り除き、内容の簡略・簡素化を進め、念願の重点項目だけを残して行きたいと考えております。過去のページはすべて削除しました。サーバーも新しいプロバイダーと契約しました。よってその内、かなりのページがグーグルの検索から消えると推測します。

 今回のリノベーションでは以下のことを進化させました:

  • 画面の構成をパソコンの一般的なものに加え、iPadなどのタブレットやiPhoneなどのスマホ (プロトタイプの画像を参照) に対応させる。
  • 本文の文字を大きくして読み易くする。
  • 画像を大きくして、デティールも見易くする。
  • サイドバーを排除し、コンテンツの内容を読み易くし、プリントアウトにも資料性の価値をあげる。
  • 画面のテーマをグリーンと決別をして新たなブルースカイで全体感を目に優しくする。

 今回のリノベーションの目玉は、上記のようにPC/タブレット/スマホの三つのプラットフォームに自動対応したことです。横幅最大1,366ポイントまで伸縮します (今までは、1.024固定)。フォントについては、今後の課題としており、いずれ何とかWebフォントとかGoogleフォントに対応できれば幸いです。

 今後、適宜、コンテンツを充実させる所存です。ご意見はご遠慮なくインプットください。

2019.1.1:新しい年を迎えて

2018 MetaLinc NY Card

 新しい年となりました。年末から天候も清々しい新年を迎えることができました。皆さまにおかれても素晴らしい年になることをお祈り申し上げます。

 折しも昨年からのグローバル経済の不安てさが新年に露呈し、リーマンショック後早10年で新たな試練を呈しているかのようです。

 残念ながら名だたるエコノミストが何と言おうが経済については予測不可能なことと思うものです。その時々の世界の指導者あるいは経済を握る人々の考え一つで自然災害のごとく降りかかる人災と思うものです。この新しい年に試練はあるのでしょうが常識をもった行動をとられることを祈るのみです。

2018.12.14:@PTC、Frustrum買収について

20181214 PTC Frustrum

 「フラスタム買収& Creo Simulation Live」のメディア向けの説明会の案内をいただきました。個人的に興味のあったFrustum社の買収についてフォーカスしました。

 米PTC CTO CAD/PLMおよびPTCジャパン WW CAD Business Dev. 各氏からの説明並びにQ&Aとなりました。

 社の概念である設計プロセス:生成 (GENERATE) 、反復 (ITERATE) 、そして検証 (VALIDATE) 、この生成プロセスの強化がFrustumのテクノロジーです。

 Frustumの最新テクノロジーであるAI駆動によるジェネレーティブはエンジニアリングに変革を起こそうとするものです。これはより例えば、今回解説があった鍛造用、鋳造用、アディティブマニュファクチャリングへの製造を確かなものに、さらに複雑な構造体で各部位が異なる材料 (スチール、アルミ、チタン、カーボン) に最適に対応するものです。

 これらはある意味で業界の現行トレンドであります。2019年のCreoのリリースに順次組み込まれて行くことは歓迎するものです。

 Frustum設立のオーナーの最近のインタビューでは、ソフトを売ることが目的でない、目標はデザインの方法を変えるのだと、これは理解できるものです。それがジェネレーティブデザインであり、さらにAI駆動です。最大の課題は設計者 (企業含む) がどれだけ考え方を変えるかにかかっていると考えます。そのために今回買収発表の結果が市場に登場する際にはテクノロジープロバイダ側 (すなわち、ここではPTC) と市場の顧客並びに支援するサービスプロバイダのみなさんがより協力して正常進化である新しいCADの時代に向かうことを願うものです。

参考:2018.11.21:PTC Acquires Frustum (CIMdata Highlight)


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2018.12.7:@ENOVIA User Group Meeting 2018

20181207 ENOVIA UGM 2018

 毎年恒例年末のダッソー・システムズのPLM製品のENOVIA User Group Meeting 2018iイベントです。毎年、聴講させていただいております。

 ENOVIA製品の最新版 R2019xについて、WW ENOVIA  3DEXPERIENCE Customer Success  Senior Technical Sales Directorからありました。ポイントは (順不同) :

  • 持続可能なイノベーションに向けて、モデル化、シミュレーション、そして実行、そしてシームレスはコラボレーションを実解する。
  • 3D experience プラットフォーム&サービスは、単一にデータモデルの基に、そして新リリースで新たなサービスを追加l
  • グーグルライクな3Dサーチ履歴&サジェスチョンの提供
  • 新たなインテリジェント製品コンフィグレーション&インテリジェントビジネスモデリングとプラン
  • POWER'BY戦略でのモデルベースエンジニアリング
    • CADデータをシミュレーションに
    • ユニファイドストラクチャー、他社のCAD (NX, creo、AutoCADなど) や設計&エンジニアリングのマルチビュー
  • ソフトウェアエンジニアリングを含む一つの仮想製品エンジニアリング
  • 製品全体の流れ(Context) をもって のソフトウェアの管理、トレーサビリティ&可視化
  • 課題管理 (issues management) を容易にする新たなウィジェット
  • 変更管理、依存関係 (change dependency) 、機能横断を調整&トラッキング
  • 3rd Party アプリケーションのインテグレーションのためのOSLCサポートプラン

 などなど、実に盛り沢山の内容でありました。

 また、この日は海外のPOWER'BYのユーザー事例が特集されました。その他、国内ユーザーの事例発表もありました。

 今年は例年あったSmarTeamからの移行については話題はありませんでした。

参考:2018.10.23:Are You 3DEXPERIENCEd? (Commentary)


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2018.12.4:@アジレント・テクノロジー、ISO17025

 アジレント・テクノロジー、化学分析機器、電気・電子計測機器の開発/製造/販売/サポート (1999年にHPより分離独立) によるISO/IEC 17025、試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項の国際標準規格の改訂 (2015 -> 2017) に伴いその内容と同社の支援ソフトウエア:Agolent OpenLab製品&サービスにメディア向けの説明会です。

 この規格に要求されることは、公正性、機密保持、リソース、契約書からデータの管理である、文書管理を含めマネージメントシステムと実に広範です。

 今回の改訂のポイント、紙中心の管理から電子データがベースになったことです。このこと以外は基本的に同じであるものの、この規格の理解のために簡素化をし、曖昧さを無くしたことだそうです。

 計測器メーカーでもある社は、この規格を運用する上で特に「データインテグリティ」を強調していました。それらは:

  • 帰属性:誰が何をおこなったか確認できること
  • 判読性:ファイルを読める状態にすること
  • 同時性:測定と同時にデータが記録されていること
  • 原本性:データが生成された時と同じファーマット残っていること
  • 正確性:生データと分析結果が確かに存在すること
  • 完結性:データには全てが含まれていること
  • 一貫性:一連の作業を1つのシステムで行うこと
  • 永続性:記録の保存と保護を確実に行えるメディアを使用すること
  • 有用性:必要な時に記録にアクセスできること

 所謂、「ALCOA+の原則」だそうです。

 以上もろもろ、社のAgolent OpenLab製品によりデータ管理活用例が紹介されました。

 ここのところ、多くのデータ改ざんなど日本国内の大きな不祥事が続いております。事象を必ず記録する、しかも電子データ、すなわちデジタル化は急務です。しかし問題はデジタルになろうと人間系が問題であります。これについてはその場でも議論になりました。

 いずれにせよ、この種のソリューションはよりコトの複雑さが増大かつタイムリーが要求される中では不可欠であり、エンドユーザーがサービスプロバイーと共に競争優位を得るために急務と考えます。


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2018.11.30:@国際航空宇宙展 2018 東京

 国航空宇宙展 東京2018、東京ビッグサイトでの開催、まず、印象的だったのはGE Hondanoターボファンエンジン、HF-120の実物が展示されてしました。

 今年に10月1日は日本の国土交通省の型式認定も承認されたとのことです。そのコンパクトさに感動しました。乾燥重量は211kg以下、全長:1,511mm、全幅:655mm、全高:775mmと記されていました。これらのスペックはWikiでチェックするともっと小ぶりです。その違いは不明です。いずれにしろ力持ちの大人数人で持ち上がる程度です。

 さてこの日は国際会議場での商用航空機セッションのボーイング社の「創立100年の後に考える未来の空の旅」、エアバス社の「日本における現在のエアバスとイノベーションへの道」、そして最新のMHI社の「航空機製造セッションのM-PAL, MHI 777X製造ラインに採用された先進的な航空機製造手法」、KHI社の「川崎重工における航空機生産技術」について拝聴しました。

 「ボーイングが創立100年の後に考える未来の空の旅」では、社を中心に航空機業界の現状と将来を動向含めて解説、そしてテクノロジー面でスカイグリッド、認証や実装にAiの活用、デジタルモデリングやラピッドプロタタイピング、現実に実験が行われているデザインから3ヶ月で飛ぶのビデオプレゼン、現行スタディ中のスーパー&ハイパーソニックや都市内カーゴ向けの電動&ハイブリッドまで語られ、商用航空機のオンデマンドトランスポーテション、そして自制代のイノベーションを目指していることで締めくくりました。

 一方、「日本における現在のエアバスとイノベーションへの道」では、日本ビジネスの現況の中で2020年に30%を、そして長期的に50%のシェアを目指してるようです。日本との共同研究プログラムには組立ロボット、電動化、そしてCFRPの長期劣化対策など進めているとのことです。特に社のイノベーション活動&投資について多く時間をさかれ、今年2月に初飛行した完全自立型/電動一人乗りVTOL Vahana、来年初飛行予定の複数人乗車のCityAirbus、イタルデザインとのクルマにもなるPOPUP、そしてF-FANシリーズ、2015人に二人乗り電動でドーバー海峡横断に成功、2020年にはロールスロイス&シーメンスと共同で70人乗りを目指していると盛り沢山の内容でした。そして航空業界のビッグデータ活用、スカイワイズをもって締めくくりました。

 航空機製造セッションのM-PAL, MHI 777X製造ラインに採用された先進的な航空機製造手法」でははBoeing 777Xについてボデイパネルの一環製造ライン、アナリティクスとIIoTでのラインモニタリングの紹介、コア技術として ロボティクス、センシング、AI&IIoT、総合サプライチェーンについて述べられました。

 一方、川崎重工における航空機生産技術」では、戦前の飛燕から始まり、MHI同様に777Xの金属構造胴体についてCFRPとの違い、そして今後注力すべき技術として、課題としてコスト&労働力不足をあげ、変革の必要性、自動化の推進、モデルベース開発、人財スキルの転換&分析などを示し、スマートファクトリーやリアルタイムマネージメントなど、まずはデータが重要であることを述べられました。


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2018.11.28:@国際航空宇宙展 2018 東京

 国航空宇宙展 東京2018、東京ビッグサイトで開催されました。本来の開催は2020年ですが東京オリンピックでその年は開催できないので2年前倒しで小降りにして開催したようです。よって2年前のように展示会場のブースでの実機展示などはなくちょっと寂しいなと感じました。

 国際会議場での基調講演は経済産業省/防衛装備庁/内閣府など国内官の取組&プログラムの紹介、国際協力として日米はThe Aerospace Industries Association、日仏はFrench Aerospace Industries Assosiation (GIFAS)、日印協力/Society of Indian Aerospace Technologies and Industries (SIATI) など各国と日本の関係について興味深く拝聴しました。

 グローバルな航空業界各社&日本国内関連業界の様々なサプライヤ企業各社の動向・進展を感じ取るには絶好な機会であります。PLM業界からダッソー・システムズが出展されて一通りの展示シナリオをレクチャーいただきました。

 この日は展示ホール、ボーイング社のブースでは、”ボーイング787 ドリームライナー (Boeing 787 Dreamliner)” のフライトシミュレータがありました。

 全く個人的な興味ではありますがこれはぜひやるべきとすぐに予約カードをもらいもした。昔、何度も訪問したシアトルのボーインフフィールド (King County International Airport) に着陸するプログラムのようです。最初の方はなかなか着陸できず (クラッシュランディング) 見学者を大いに沸かせました。次の外人の方はどうも慣れてるようで正にビューティフルランデングでした。

 そして自分です。緊張!米人の教官 (?) が操作を色々、もっと引けとかもっと押せと助けてくれます。フラフラとランナウィイへと、そして降りられそうで降りれない、しかしランナウィイに何とかカウンターでハードランディング、シートがガタガタを振動しました。機体に損傷はなかったようです (?)。一応、無事成功!終了記念に教官から787のピンバッジをいただきました。粋な計らいに感謝です。





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2018.11.13:@PTC Forum Japan 2018

20181113 PTC Forum JP 2018

 グローバルに開催されているPTC社のユーザー向けのフォーラムの日本版です。

 今年のタイトルは、”INDUSTRIAL INNOVATION AT THE NEW FRONTIER” 、副題として “加速する産業イノベーションの最前線: です。

 午前はPTC社ならびに大手ユーザー代表による基調講演、午後は分科会はPTC社から製品動向の紹介&レクチャ、サービスロバイダ各社の取組の紹介、そして顧客の事例発表、合計34セッションと盛りだくさんです。

 以下は、上記セッションと並行して行われたメディア (および業界アナリスト) 向けのセッションからです。本社から製品担当EVP、AR担当EVP&GM、PLMセグメントVP&GM、Creo製品マネジメント担当VP、スマートコネクテッド製品担当VP、製造戦略ソリューション担当VP、そして日本側からAP総括責任者とオールラウンドのメンバーでQ&Aを中心に長時間質問に対応いただきました。

 その中で興味あるポイントは:

 現在は従来型のビジネスであるPLM (CAD/PDM) 主体の収益の内容について、長期的にみれば2023年 (5年計画?) では、およお半分はIoT (AR含む) 関連と社は予測しています。その背景としては従来製品&サービスのPLM伸びは7~8%/年で安定的に推移する。一方、新しい領域であるIoT関連領域は一般予測で30~40%/年で推移し、新たな機会創出が期待できることです。正しいことを正しく進めれば収益が倍増するというものです。

 国内ビジネスに向けると、IoT/AR関連はグローバルに若干の遅れがあるようです。しかし、全体的なビジネスでは社のFY18はPLMを中心に好調で全体としてFY17をリカバーし大きく伸ばしたとのことです。

 このメディア (および業界アナリスト) 向けセッションでの社に感じたことは次の三点です:

  • Pain Needs - 顧客のビジネス上の痛みを分かち合い、そのニーズに応える。
  • Innovation Needs - 顧客は競争優位に立つためにイノベーションが必要である。そのニーズを支援する。
  • Integration Needs - もはy一つのソリューション&アプリケーションでは解決できない。それらのインテグレーションを支援する。

 上記に集約3点は、社のメッセージと感じた次第で、ユーザー企業だけではコトは解決しないことは明確であります。


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2018.11.9:@オートモーティブデジタルプロセスセミナー2018

20181109 DIPRO SEMINAR

 毎年、楽しみにしているデジタルプロセス株式会社の恒例イベントです。

 何時も現場の課題・問題にタイムリーにフォーカスし、地道な取組に感銘を受けています。特に既に長期にシリーズ化した感のある日本を代表する自動車OEMのIT担当者を中心にしたパネルディスカッションが楽しみです。

 今年のテーマは、”自動車開発のデジタル化、一気通貫プロセスへの飛躍 第二弾”、副題として “デジタルものづくりの夢と現実” とありました。

 第二弾とあるように昨年の続きとのこと、中心ははやはり部品表とCAD情報&PDMであり、それに最近のIoTやデジタルツインなどの避けられない動向・テーマを如何に取込むかの各社の意見が現実的な取組を中心に議論がありました。

 最終的にお聞きして感じたことを3点にすると以下の通りです:

  • Excel使用は止められない、それをRPA によるオペレーションの自動化!
  • PLM関連製品 (ソフトウェア) の品質、少なくとも自動車会社のSOP並みに!
  • バージョンアップがますます複雑 (複数のアプリ&ソフトウェアが相互依存をもって動作) 、投資も膨大に!削減努力&手法を!

 何時も地べたを這いつくばるようなエンジニアリングITの現場の本音が表に出る場であります。また、ここ何年かはパネルの最後にあった会場からQ$Aや提案意見などが省略されているのがちょっと寂しい気もしますが、ある意味でパネルのみなさんの発言が会場のエンドユーザーに共感を得ているのかとも考えます。


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2018.8.31:Bugatti Chiron - AM @Siemens Analyst Conference


 今年も縁あって、業界大手メーカー、シーメンス社主催の年次会議 (業界アナリスト向け) に集積しました (米国ボストン)。

20180831 Gugatti Chiron AM 当該企業の最新状況&今後の戦略の紹介がメインです。世界からおよそ200人ほどの関係者の一員として出席しました。

 個人的な興味として3Dプリンター、正確にはアディティブマニュファクチャリング (AM = Additive manufacturing、積層) 、今年はBugatti Chironの可変角度のリヤウイングへの応用が展示されました。

 Bugatti Chiron自体はまだ未完の大器のようで、最高性能 (設計上の最高速など) を満たすためのタイヤもこれからとか、そのために可変角度のリヤウイングが肝のようで、加速、コーナリング、ブレーキングなどで適切に角度が変化する油圧制御のリヤウングが開発され、そのための自動制御ソフトも高度になっているようです。

 今回の開発のイノベーションの目玉はそのメカ部分に従来の削る (サブトラクティブ) やプレスするなどから積層のジャネレーティブデザインをベースとした最適形状と重量軽減のアディティブマニュファクチャリングによるものです。

 画像にように極限まで削ぎ落とした形状でチタン材で強度は増しても重量は50%程度になるそうです。何十年前のBugattiも技術上のイノベーションの塊であり、そのスピリットは今日では継続されてるようです。

 本カンファレンスに関する参考記事:2018 Siemens PLM Software インダストリーアナリストカンファレンス “Innovation without Boundaries (境界なきイノベーション) ” (CIMdata論評)


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