PLM (Product Lifecycle Mgmnt.) :製品ライフサイクルマネージメント、何故か、そして何か?
CIMdataでは、企業並びに企業間 (所謂、Extended Enterprise) 全体に横断するプロダクト(商品、製品)に関する定義情報をコンセプトレベルから終焉まで、さらにリサイクル/再利用/再目的など含めマネージメントして、今日の世界的な市場環境の於いて、企業が当該市場で優位性を得るために,株主、顧客、そして従業員など利害関係者すべてに明確な価値をもたらすために、また多くの場合は生き残るためにイノベーションを必要としており、そのためのプラットフォームとみています。
競争優位性や商売全体の効率を改善するために、製品、プロセス、そして組織の全ての面でイノベーションが重要となっています。「市場に正しく」製品やサービスを矛盾なく提供する継続的なイノベーションを進める企業は自分自身を明確に差別化を図ることが出来ます。
イノベーションはおよそあらゆる状況で自然にまた自発的に起こすことが出来るものです。しかし継続的にイノベーションを行う能力は、関係者の可能性を最大にするために企業の知的資産 (Intellectual Assets) の活用を実現したりコラボレーションを育む環境を必要とします。この「イノベーションのための環境」を得ることは、関係者の知的資産を収集・獲得し、マネージメントをし、そして改善が継続的に行うことが必要です。
PLMはそのような環境を確立するために、組織にとって最善なビジスネス戦略(*.1)となっています。
この戦略的なアプローチは、企業が持つ製品,サービス、また事業についてのコストを低減したり、品質を改善したり、またに市場化期間 (TTM:Time To Market) を短縮しなければならないという企業の目標達成への支援となります。
PLMは、人、プロセス、ビジネスシステム、そして情報を統合し、企業並びに企業間 (所謂、Extended Enterprise) 全体を横断するプロダクト (商品、製品) に関する定義情報のコンセプトレベルから終焉に至るまであるいがリサイクル/再利用/際目的へのコラボレーティブな生成、マネージメント、伝達&配付、そして利用の支援を行うための矛盾のないビジネス・ソリューション群を適用する戦略的ビジネスアプローチとしてCIMdataは定義しています。 (製品ライフサイクルマネージメントとは何か?:CIMdata定義も参照) 。
PLMのコア・コンセプトは次のようです:
- 当該製品の製造、保守、そして廃棄を含む、製品並びに/またはサービスに関連した全ての定義情報(*.2)を適宜正確に収集する
- 製品定義情報(*.2)をユニバーサルで、安全に、マネージメントされた下でのアクセスと利用:コンセプトから終焉まで製品のライフサイクルのあらゆる場面で、製品定義と関連情報(タイプに関係なく)の整合性のメンテナンス。
- 製品定義情報(*.2)の生成、マネージ、配付、共有、そして利用のために使用されるビジネスプロセスのマネージメントとメンテナンス
それらコンセプトを共有するコンセプトの共通点は企業の知的資産を確実にしていることであり、同じ目的の下に商売を進めている関連企業(所謂、Extended Enterprises)は知的資産を効率的に生成し、集め、マネージメントし、そして継続的改善を行っています。
知的資産は、ライフサイクルの範囲内で全てのビジネスならびに製造プロセスの定義同様に、一般的に全ての機構系、電気/電子系、ソフトウエア、そしてドキュメンテーションのコンポーネントを含む企業全体の製品とプロセスの定義の全てのコンポートネントから構成されます。
PLMの能力は単なる組織な中であろうと企業間であろうと上記のデジタル資産をマネージメントを行うことです。PLMは正しい製品定義情報を必要且つ正しい内容 (コンテキスト:Context、すなわち脈略ともって) で、必要としている人々に、必要としている時に得ることを確実にする知的資産のための情報ハイウエイを企業全体に提供します。
関係者の手に必要な知的資産をもたらすことで、PLMは多数の組織からノウハウを集合共有するコラボレーティブな(*.3)製品開発作業の環境を実現します。これらは人々が新しいものを開発したり、製品やサービスを変革したり、革新的なビジネスのプロセス、製造やサービスのプロセスを確立することが出来る環境です。
改善&活用が活動的になると知的資産はイノベーションを行うための現実的な商売のための競争性のある武器となり、PLMは顧客満足度や企業価値を高いレベルで達成するためのそれら資産の改善&活用を行う促進材となります。
*.1:ビジネス戦略とは目的であり、手段(例えば、固有の道具など)ではないことに注意。
*.2:製品定義については、「製品定義 (Product Definition) の重要性」も参照。
*.3:コラボレーションについてか、「コラボレーションについて」も参照。
こちらもご参考に:
弊社 (CIMdata含む) は執筆・開発した資料は「PLMとは&参考資料・ペーパー」のコンテンツをご参照ください。
PLMやものづくりに関するオピニオンはこちちらをご参照ください:オピニオン
(2018.11.16 改)