Blog_2022
2022.12.9:レクトラ・ファッションDXセミナー (オンサイト&リモート開催)
弊社では長年にわたって繊維業界やアパレル業界でのPDM/PLM活用についてウオッチしております。かなり以前は、日本のこの業界、専業プロバイダーのサイロ化したソリューションであったり、業界各社の企業規模が大手よりむしろ中堅であるために「PLM」というキーワードの外側にあったように感じておりました。
しかし、ここ何年か、市場&サプライチェーンのグローバル化、商品のパーソナル化などのトレンドにより、競争優位策として「PLM」について、理解されてきたように思えます。また、特に昨今のDX,IoT、サスティナビリティ、そしてクラウドなど、さらにデジタルツインなど、所謂、真のデジタル化に向けて、プロバイダー側、業界エンドユーザーが待ったなしで邁進しているのが現状です。
この日のレクトラ社の「レクトラ・ファッションDXセミナー」では、デジタル化時代の業界向けの実践的な様々なソリューションが既存顧客のプレゼンも含めて紹介されました。
例えば、画像にあるようなファッションオンデマンド (FASHION ON DEMAND) 、生地を裁断の無駄を極限まで減らし、コストダウンや環境問題への貢献するもので、これもクラウド活用でのCPUパワーあって可能になるものです。
その他、紹介された現実的なソリューション含めて、この業界の真のデジタル化を期待するものです。
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2022.11.29:AVEVA、CEO 来⽇記者説明会 (オンサイト開催)
産業⽤ソフトウェアの世界的なリーダーとしてデジタルトランスフォーメーション (DX) および持続可能性を推進する英AVEVA社のCEO のピーター・ハーウェック (Peter Herweck) さんを日本法人による事業戦略に関する説明会に主席しました。また、最近、グローバルでのパートナー戦略を打ち出したAras社も含めてプレゼンをいただきました。
同社の長年にわたる顧客であるECP (Engineering, Construction, and Procurement) やインフラ、またプロセス産業も昨今のDX、IT/OT融合、またライフサイクル管理/クローズドループの競争優位を引き出すソリューションが必須であり、そのためにデリバリーも従来のサイロ化した環境の支援から統合サポートをデリバリーするようになりました。
その顕著な例の1つが、拡張企業やサイロを超えたスムーズで正確な情報の受け渡し、またコンフィグレーション管理、設計変更なプロセス管理やライフサイクル管理は不可欠な訳です。それがAVEVA社のAVEVA ConnectとAras社のaras INNOVATORにより、デジタルツインによりライフサイクル管理をデリバリーするとのことです。
プレゼンでは、グローバルや日本の課題、戦略、そしてクラウドを含めた製品&ソリューション戦略をわかりやすく説明いただきました。また、ソリューションのさらなる充実には、今後も新たなM&Aやパートナーもあるものと予測するものです。
今回の戦略&展開の説明、Aras社との協業、どれも昨今のビジネス環境やデリバリーテクノロジーの進展をみれば、まさに正常進化であり、ECPも世界もトレンドの中心を進んでいるのだと言う印象であります。よい方向だと思います。この業界の今後の統合化についてのさらなる進展を期待するものです。
(参考:2022.11.29:AVEVA、ENEOSの製油所デジタルツインプロジェクトに基盤ソリューションを導入)
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2022.11.14:3DEXPERIENCE WORLD JAPAN (3年ぶりのライブイベント:オンサイト開催)
Dassault Systemes社の3DEXPERIENCE Works & CRE担当 シニア・バイス・プレジデント ジャン・パオロ・バッシ (Gian Paolo Bassi) さんの3DEXPERIENCE Works (SOLIDWORKS®を更なる製造プロセスの領域でコミュニケーションの効果を上げるためのプラットフォーム - DS) を中心に会場での基調講演ならびに記者説明会に出席させていただきました。
目下のロードマップにあり5つのドメイン(DESIGN,SIMULATION,GOVERNANCE,MARKETING,MANUFACTURING) すべての収益がクラウド、テクノロジートランフォーメーション、ビジネストランスフォーメーションやデジタルフォーメーションにより好調と具体的な数字や要因をもって説明がありました。
従来 (現行含み) のデスクトップ版SOLIDWORKSに加えて、3DEXPERIENCE SOLIDWORKSやSOLIDWORKS CLOUDを展開し、様々な利用形態に対応し、つながるドメインを目指しています。つまり、従来の「Most Successful Design ecosystem」から「Most Powerful Innovation Portfolio」へとのことです。
ただ、図からもわかるようにPLMの潮流でも保守&インサービスを含めた完全なクローズドループは今後の展開になるそうで、ミッドレンジの環境では理解できるもので、今後の進展に期待するものです。
また、データを含むガバナンスもテクノロジートランフォーメーションの要因であると、これは単なるデータ管理ではなく、より上位でのすべてのドメインを含んでの管理が必須であると説明、これは今後の大きなポイントなることで賛同するものです。
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2022.8.30:シーメンス デジタルインダストリーズ 戦略説明会 (オンサイト開催)
Siemens社は、過去何年にわたる多くのM&A (> 10 billion € investment 画像参照) や事業再編を進め、自社の実務経験豊富な業界ナレッジを活かし、産業向けDX (デジタルトランスフォーメーション) 事業に集中するテクノロジーカンパニーへと変革をとげているシーメンス デジタルインダストリーズの戦略について、シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア EVP ボブ・ジョーンズ (Bob Jones) さんからハイレベルなプレゼンがありました。
先に発表のオープンデジタルビジネスプラットフォームであるSiemens Xceleratorは、デジタルトランスフォーメーション (DX) のバリューチェーン全体に渡ってのサポートを加速させているとのことです。
そして、シーメンスAG取締役デジタルインダストリーズCEO セドリック・ナイケ (Cedlik Neike) さんは、多くのエネルギーを消費している産業界では、現実世界とデジタル世界をデジタルツインと組み合わせることで、生産性、効率性、サステナビリティ、レジリエンスを高められることを強調していました。
日本企業でのその結果の一例が日産栃木工場の新型クロスオーバーEV「アリア」生産ラインのデジタル化についてのコラボレーションとのことでした。(参照:プレスリリース)
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2022.6.14:PTC、新ソリューション Digital Performance Management 国内提供開始 プレスミーティング
昨秋、発表されたDPM (Digital Performance Management) 、日本でもリリースが開始されました。
最近、DX絡みでよく登場する言葉;クローズドループを支援する能力・機能を提供するものです。昨今、IoT/IIoTなどの理解・浸透により、情報のフィードバックを活用し、積極的に現場の問題・課題を迅速且つ正確に収集し解決する、あるいは製品設計への使用現場の状況をリンクすることでより良い製品を設計するなど不可欠な能力・機能です。
PTC社は、今回提供するDPMについて、生産に関しての経営のKPI、運用コスト削減、売上成長支援、設備効率改善 (OEE - Overall Equipment Effectivenes) などを強調していました。特に、それは継続的な改善であり、そのためのクローズドループであります。
おそらくエンタープライズあるいは拡張エンタープライズでのクローズドループから利益を得るのは、このDPMソリューションと複数のシステム (PLM/MES/ERP/SCMほか) との繋ぎ (情報&プロセス) が不可欠と考えます。まずはそのための一歩になると考えます。ぜひエンドユーザー、プロバイダー (ソフトウェア&サービス) ともにホリスティックな考えをもって進められることを望むものです。
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2022.6.13:東京都葛飾区の補助金申請用Excelシートの問題 - ITガバナンスの欠如か?
ここのところ、報道を通して伝えられている東京都葛飾区が区内の私立認可保育園に対し、補助金を過大に支払っていた問題です。
この原因が区の担当者がよかれ (と思う) で制作したデータ入力用Excelフォームの中の関数の設定に不備があったと報道されています。
この話を耳にして、まず最初に頭をよぎったのは我々の業界 (PLM、ひいてはIT業界) は大丈夫かということです。と、いうのは昨今、ローコード、ノーコードがBuzz Wordsの如くもてはやされています。つまり、ITプロフェショナルではない現場の専門家がアプリケーションを開発できることです。
それはそれで素晴らしいことです。しかし、ローコード/ノーコードというもののそれなりのITガバナンスが求められるということです。そのアプリケーションが正しく動作するのかは、規模に関係なくそれなりのVeeのもとで判断されるべきものと考えます。これは単なる担当者の問題 (あるいはミス) ではなく区あるいは行政という組織レベルに根付いたものと考えるべきです。
今回の葛飾区の問題は、昨今のローコード/ノーコードへの問題提起をしていただいたと考えます。ローコード/ノーコードの正常進化を望むものです。
2022.6.1:シーメンス社のDXの取り組み&DEX Tokyo開設 プレスミーティング
シーメンス株式会社、DEX Tokyo (Digital Enterprise Experience Center) が6月1日に開設 (東京、大崎、シーメンス 本社内) を機に同社のDXの取組とセンターの機能について紹介・解説がありました。
DEX Tokyoでは、顧客がDX化を進めるために、製品開発と生産計画から実際の生産とデジタルサービスまで、一般のSI専業サービスでは難しいバリューチェーン全体のデジタル化ソリューションをワンストップで体験でき、デジタルツイン、バーチャルコミッショニングなどのさまざまなソリューション、そしてロボットまで、また顧客にソリューションを提供するためのハイレベルからのコンサルテーションサービスを提供、さらに日本側では解決できないものもこのDEX Tokyoを窓口に世界のサービスが得られるそうです。
お話の内容では、日本顧客へのサービスの拠点と受け止めました。しかし、このようなグローバルチャネルを活かし、日本の特徴あるソリューションもこのような窓口を通して世界に発信いただければと思いました。今後に期待申し上げます。
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2022.3.6:グローバルPLMプロバイダーのウクライナへのアクション
毎週末、ルーチンですが、その週のPLM関連のグローバルイベントを整理しています。その中で目を引いたのはPLMプロバイダーのウクライナへのロシアの侵攻に対するアクションです。各社の対応は素早く、アナウンスメントを要約すると以下のような状況です:
PTC - ウクライナ側に立ち、ロシアでの事業を中止
この重大な瞬間に、この悲劇の人的影響を前面に出す必要がある。ウクライナの人々の人道的取り組みを支援するために100万ドルを寄付..。(2022.3.3)
https://www.ptc.com/en/news/2022/ptc-stands-with-ukraine
Accenture - ロシアでの事業を中止
ウクライナで事業を行ってないが、世界中でアクセンチュアとその拡大家族で働くウクライナ人の同僚を支援するための努力を続け、 ウクライナの人々に遠隔医療を提供し、ウクライナを離れる家族の再定住を支援。(2022.3.3)
https://newsroom.accenture.com/news/accenture-to-discontinue-business-in-russia.htm
AUTODESK - ウクライナの危機への対応
ウクライナで起こっている危機にショックを受けて悲しみ、ロシアによる不当で非人道的な侵略を最も強い言葉で非難。 私たちの心と思いはウクライナの人々にある...この紛争に反対し、平和を求めるために私たちに加わっている。...ロシアでの事業を直ちに停止し、現在実施されているすべての制裁を引き続き完全に遵守。制裁が拡大した場合、また状況が進展するにつれて、この地域での事業に対するさらなる制限を検討する。(2022.3.3)
https://adsknews.autodesk.com/views/crisis-in-ukraine
SAPとOracleはロシアでの事業を停止 (ComputerWorld誌)
Twitterで両社に書いた手紙を投稿したウクライナのミハイロフョードロフ副首相からの要請を受けて行われた。オラクルはツイートに返信し、ウクライナの人々とその選出された政府を代表して、同社は「ロシア連邦でのすべての業務を停止した」と述べた。SAPはまた、CEOのChristian Kleinによる「Standing in Solidarity」というタイトルのブログ投稿を公開、公に応答。 「世界の他の地域と同様に、私たちはウクライナでの戦争を恐怖で見守っており、可能な限り強力な言葉で侵略を非難している」とKleinは書いた。SAPは、世界的な制裁措置に合わせてロシアでの事業を停止し、国内でのSAPサービスと製品のすべての販売を一時停止していると述べている。(2022.3.3)
https://www.computerworld.com/article/3652508/sap-and-oracle-suspend-business-in-russia.html
などなど、引き続き、注視しましょう。
2022.1.27:日産自動車 ALLIANCE 2030 グローバルプレスカンファレンス
昨年来、日産自動車の全個体バッテリー (Solid-state battery) のEV車量産の戦略がALLIANCE 2030として報道されています。この日は、新たにグローバルレベルのALLIANCE 2030のプレスカンファレンスが開催されました。フランスのルノー、日本の日産自動車、三菱自動車のアライアンスと今後の戦略が三社のCEOからそのロードマップが説明されました。
ロードマップの焦点は、まず、すでに発表の全個体バッテリーの管理システムを含む量産化、それおベースにする三社の新しいプラットフォーム (CMF-AEV、CMF-BEV、CMF-EVなど) 、車両全てを管理するソフトウェアプラットフォームとハードウエアプラットフォームを切り離し (UNBULDED) ソフトウェアを共通化する、と理解しました。
特に三つ目のソフトウェアの切り離しに興味をいただきました。これからもウォッチしたいと思います。
2022.1.19:The State of the PLM Economy (2021年12月9日開催、CIMdata Education Webinar) から
テーマは、PLM市場全体 (エンドユーザー&プロバイダー、すなわちPLMエコノミー) に於けるどのような状況にあり、トレンドについて、CIMdataの視点で議論がなされました。
Industry 4.0、COVID-19によるクラウドの進展、デジタルツイン&デジタルスレッド、M&Aなどを中心にマーケットリーダーの状況含め、多くのトピックスがありました。
その中で、Breadth of the Digital Thread (デジタルスレッドの広さ) - What types of software offerings are contributing to your digital thread today? In three years? (現行、どのような種類のソフトウェア製品がデジタルスレッドに貢献? 3年後では?) では、2021 CIMdata Cloud-SaaS PLM Researchの結果、興味深い結果がみることができます (資料参照) 。
そのトップにあったのが、MCAD (ハイエンドではなく、多くはミッドレンジ?) とPDMであり、それは三年後も変わりなさそうです。やはり製品データをクリエーションする、その情報をライフサイクルに渡って首尾一貫して矛盾なくマネージメントすることが徹底されているようで、また将来も重要度は増加傾向であるということです。
また、Status of Digital Twin Journey (デジタルツインの進展状況) については、現状、41% (11%の稼働中&30%のパイロット) が活用状況にあり、5年以内、70% (45%の稼働中&25%のパイロット) が活用状況にあると報告しています。(Altair-CIMdata Future Industry Research 2021より)
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2021.12.20:CIMdata 2021年シミュレーション&解析市場分析レポート:日本語版
表題のCIMdata 2021年シミュレーション&解析市場分析レポート (CIMdata 2021 Simulation & Analysis Market Analysis Report) について、皆様のご要望に応えるよう、兼ねてから日本語版の制作を進めていました。
年末に近くなりましたがようやくデリバリー出来る体制となりました。本リポートは世界中のPLMコミュニテイ (エンドユーザー並びのソフトウェア&サービステクノロジーのプロバイダー) が活用されている情報です。最新の市場情報を得ることはもちろん、それをベースに新年度の計画 (2022年) 策定などに必須のレポートとなっています。
PLM市場の中でも、CAEのソフトウェア&サービスプロバイダーは、cPDmなどの領域と違って、顧客の問題に専門的な知見をもってより顧客に寄り添って、さまざまなソリューションやサービスを提供しており、しかもそれがかなり長い間、進めておられます。本レポートはそのようなことを数字や各種リレーションをもって理解できる内容と考えます。
また、2年にも及びパンデミック、そしてこの先の状況もある訳ですが、同時に世の中も大きな変化 (あるいは変革) は進んでいます。このCAE市場の動きをみると近い将来に対する例証を窺い知ることが出来ると感じております。
是非、皆さまに置かれてもご購入のご検討をいただければ幸いです。しょうさいについては、データシート、内容のインデックスをご参照ください。
2021.10.15:CIMdata PLM Market & Industry Forum 2021 より
今年のプロバイダー向けのフォーラムは3回に分けて開催しました。コロナ禍以前は、4月に東京ガーデンパレスで1日フルに使っての開催でお決まりの懇親会もあり、参加者同士の会話も盛り上がりました。
しかし、昨年からこのフォーラムも対面での開催は不可能になり、バーチャルに切り替えました。昨年は4月と10月 (2セッション/1イベント) 、今年はよりタイムリに市場情報を中心にタイムリーにお届けすべく4月、6月、そして9月 (3セッション/1イベント) となりました。
先の9月22日に3回目のセッションが完了し、これで今年のフォーラムもデリバリーは完了しました。
その中の "ホットトピック:重要な12" の "デジタルトランスフォーメーションの実現に必要な12の要素 (これ無しでは生きられない、あるいは生かざるべく)" をご紹介します。
これ自体はオリジナルは数年前のPLM業界での "トレンド&ディスラプタ" と紹介したものです。我々、PLMに関わるコミュニテイ、エンドユーザーあるいはプロバイダーに関係なく、これらの項目をよく考えようというものです。
最近、CIMdata社、CEO兼社長のピーター・ビレロ (Peter Bilello) は、このことについて、engineering.comに寄稿しました。そこでそれぞれも項目を解説しております。ご参考ください。
Top 12 Trends and Enablers to Unlock Every Digital Transformation
https://www.engineering.com/story/top-12-trends-and-enablers-to-unlock-every-digital-transformation
2021.6.18:CIMdata PLM Market & Industry Forum 2021 より(2)
State of PLM: Today’s Market & Leading Trendsにセッションでは、ルーチンとして本年度のCIMdata PLM Status & Trends Surveyについて解説しました。
画像はそのサマリーです。ここで興味深い点は、「実装のほとんどは、依然としてPLMの “伝統的な”PDMの側面に焦点を合わせている」です。何十項目のPLM機能の設問で30%以上の回答を得たのは以下の5つです:
- エンジニアリングリリース/設変管理 (Eng. release / change mgt.) -> 63%
- エンジニアリングデータ管理 (Endg. data mgt.,..) -> 60%
- 構成管理 (Configuration mgt.) -> 49%
- 製品エンジニアリング (開発管理) 、プロセス管理 (Product Eng. process mgt.) -> 42%
- グローバルエンジニアリング、コラボレーション (Global Eng. collaboration) -> 35%
正にトップ4は数十年に渡るPDM機能であります。多くの企業ではDX含めてもろもろの進展している機能、能力を期待、あるいは理解を示されていることは間違いありません。ただ、現場の使い道はここの数年のリサーチで変わることなくこれらが占めているます。
今後のリサーチでは、PLMの正常進化の結果が現れてくるものと考えています。
2021.6.11:CIMdata PLM Market & Industry Forum 2021 より(1)
表題のフォーラム完了しました。国内のPLMプロバイダー16社 (ソフトウエア&サービス) のご参加をいただきました。ご参加の皆さまにはこの場を借りて御礼申し上げます。
例年のように、PLMの最新状況&トレンド、そして市場調査 (グローバル&日本) について解説をしました。COVID-19の課題はグローバル共通であり、日本国内の状況も画像のような設問のもとにまとめ報告いたしました。概ね、以下のようなポイントです:
- 2020年4~9月は顧客の動きが止まったが、以降は盛り返す。通期の収益は各社各様だが前年比80~100+。
- あらゆる活動がバーチャルになったが営業、技術、そして顧客含め、それで日常的に業務が進められた。
- DX、デジタルトランスフォーメーションのキャンペーンが促進した。広い意味でデジタル化が進む、あるいは必要性が理解された。
COVID-19のバーチャルでの活動が増え、早々とオフィスを縮小、すなわちバーチャルスペースは拡大された企業も出てきました。
2021.4.8:CIMdata PLM Market & Industry Forum 2021 開幕!
今年度のCIMdata PLM Market & Industry Forum 2021は今日から北米からスタートします。ゴールは約3週間後の4月27日の日本となります。
ご多分にもれず本イベントもCOVID-19の影響で昨年からバーチャルに移行しております。結果的にそれなりに大きな進歩をし、今年のプログラムは3部作 (4/6/9月に開催) となり、新鮮な情報をよりきめ細かくデリバリーするようになりました。これも非常時に置ける革新という変化の典型的な恩恵と感じます。
詳細な内容は以下を参照ください:
2021.3.20:2021年度 PLM市場&業界フォーラム - CIMdata PLM Market & Industry Forum ご案内完了
1997年のPDMの時代に開始したベンダーフォーラムの日本版、2007年からはグローバル統一プログラムに発展、数えれば今年て25回目となります。
ここ何年か3月半ばの19日に申し込みのアナウンスをしています。もちろん、内容などの案内は1月から本サイトにアップしております。
昨年に引き続き、今年もバーチャルライブでの開催としました。
タイトルは、"Resilience in the Face of Crisis: Bouncing Forward (危機に直面した際のレジリエンス:より望ましい方向に立ち直る)" です。例年の4月に加えて6月ろ9月のアップデートでの3セッション構成となりました。バーチャルが故の柔軟性ある進化したスタイルです。
内容は恒例のPLM市場のトレント&状況、2020年度の市場調査の結果、これは最初の公開となります。そしてタイトルが示す様にCOVID-19の結果のこの業界の対応&進化について我々のインサイトを披露します。
ぜひ多くの皆さんのご出席を期待します。(参照:CIMdata 2021 PLM Market & Industry Forum)
2021.2.17:SAPジャパン 2021年ビジネス戦略
毎年、この時期に恒例となっている、SAP社の社長会見と2021年度のビジネス戦略の説明会です (バーチャルライブ) 。
2020年の日本での成長は前年比増11%と2015年以降大きな成長を示しているようです (参考:1143億0600万円(2017年12月31日時点)wiki)。
重点領域は、ナショルアジェンダ、デジタルエコシステム、日本型インダストリー 4.0、クラウド、そして日本型マネジメントの5項目、画像を参照ください。
そして注目すべきは4月に予定されている事務所の移転&集約です。面積にして55%の削減だそうです。これがどうして実現したかに興味があります。最近の社内の調査 (2020.8) で、COVID-19以降の在宅勤務の結果、社員の50%が週に1~2回の出社、フルリモート、すなわちオフイスに行かないが42%だったそうです。
そこでこの事務所移転を決定、そのポイントは、「社員の就業スペース」から「コラボレーションの場」としてことで、それはさらに顧客やパートナーとのコラボレーションの場でのあるそうです。なるほど、これは働き方の新しい実現方法を示したもので感動するものです、またこの方法を顧客に影響を与えるべくものと考えます。
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2021.2.4:ダッソーシステムズ、2020 Q4 & 通年の業績プレゼン
Dassault Systèmes Q4 & 2020 Earnings Presentationです。アナリスト向けのライブイベントですが後日レコーディンで拝聴しました。
昨年来、From Things to Life と銘打って、1981年に始まる3D Design、3D DMU (1989) 、3D PLMheto (1999) 、そして3DEXPERIENCE® platform (2012) がVirtual Twin Experience of Humansへて進展しています。
”Game-changing Foundations” としてFrom THINGS to LIFE、From CONNECTIONS to RELATIONSHIPS、From MAKING to GROWING、From SOCIAL to HUMANと明確且つシンプルに表現いただきました。
2020年度の収益は前年比10%増 (4,465€、Non - IFRS) 、欧州&アジアはそれぞれ2%&3%の伸長、中国がドライバー、アメリカは23%増でダントツ、数字をみるとライフサイエンスが倍増でそれは一昨年買収完了したMEDIDATAが大いに貢献しました。
Game-changing Foundationsで紹介のあった新しいビデオ:Dassault Systèmes in People's Livesの締めが "Where you are, whatever you're doing, Dassault Systèmes is there with you."であり、正に社が変化をしていることを示すメッセージでした。またBernard Charlèsさんのスピーチに社のシステムでCRM機能も3DEXPERIENCE Platformで、またトヨタも我々無しでは生産ができないと社のソリューションに自信を伺わせものと受け取りました。
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2021.1.21:PTC、SaaS 型製品開発プラットフォーム「Onshape」 の本格販売に向け日本語版の提供開始のメディア向け説明会
もう何年も前ですが、SolidWorksの生みの親のJon Hirschtickさん、Dassault Systèmes社への売却後は2011年まで継続してExecutiveをされてました。そして新会社を起こし、結果的にSaaS環境でのOnShape社として大成功をしました。
OnShape社は、2019年、PTC社の業界No.1のSaaS企業になるという戦略に一翼を担うようになりました。今回は、日本版提供開始に伴うメディア向け説明会であります。
私的な感想では、OnShapeは以前からウオッチ、おそらく重厚長大な大規模企業ではなく、スタートアップやある規模のデザインするエンジニアの環境では基本的な機能 (画像を参照) が手頃に且つそれが手元にすべてあるというようなものと感じます。
これは何となくGoogleDocのような感じで、クリエーションをし、それをコラボして、修正もできる、そしてドキュメントの管理もできると、3D CADの世界もここまで来たのかと、でもそれはおそらく正常進化であり、当然の帰結なんでしょう。製品デザインが “何時でも、何処でも、そして誰とでも” がますますカジュアルな日常で可能になってきました。
Jon Hirschtickさんの先見性と突き進むスピリットには感銘を受けるものです。またPTC社のJim Hepplemanさんの決断、これはもう一つPLM SaaSの先のArena社の買収もしかり、これら正に売る側、買う側、win-winのアメリカンドリームを感じるものです。
(本イベントはWeb会議で実施されました)
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2021.1.19:2021年度の CIMdata PLM市場&業界フォーラム
先週末、CIMdataでは本年度のPLM市場&業界フォーラム (PLM Market & Industry Forum) シリーズのプログラムを発表しました。
昨年度はCOVID-19の影響で急遽、変更を行い、グローバルで足並みが揃わなかった開催形式 (北米&欧州は4月に一括開催、日本は4月と10月に開催) でしたが、今年はグローバルで統一した形式で開催する方向となりました。
まず、4月に5つの時間帯で北米、欧州、そしてインド、中国、そして日本向けの開催となりました。プレスリリースはこちらをご参照ください。
その後、6月と9月にアップデート版を実施となります。これは今までのオンサイトでの開催に比べて、内容的には大きな進展且つ実質的なものであります。バーチャル開催故の変更&進展であり、結果的に内容の濃いものになると思います。
多くのPLMプロバイダーの皆さんの参加を期待するものです。プログラムの詳細は近々、アップいたします。
Blog_2020
2020.12.11: アラスジャパン、Aras最新情報のプリーフィング
この日、アラスジャパン合同会社からAras最新情報の説明のアレンジをいただきました。
最近の動向であるデジタライゼーション (あるいはデジタリゼーション = Digitalization) 、つまりDXの波に乗るためのPLM Platform戦略としての社のソリューションであるAras Innovatorの活用と理解するものです。
おそらく一般的にはDX、デジタリゼーション、さらにデジタルスレッドとかデジタルツインは言う比較的新しい用語、あるいは流行語のもとにどれだけPLMが肝であるかはまだ真の理解が得られてないと感じるものです。それは真のデジタリゼーションの実現も含めてです。
そのような中、Aras Innovatorの役割として、デジタルツイン構成としてデジタルツインコア:物理的製品の正確なデジタル表現、As-built / As-maintained の製品モデル、分析・解析、視覚化、シミュレーションに必要なコンテキストをあげています。(画像参照)
これは正に製品情報に関してイニシャルから廃棄&再利用まで、そしてそのクローズとループを形成するための確かなるエビデンスのもとにマネージメントすることです。そのためには使いやすい道具として、それら情報を正確に扱うPLMプラットフォームはDXに必要不可欠であるということです。
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2020.10.23:PLM Market & Industry Forum 2020 - Japan (Fall) より
先の2020年10月15&16日に表題のイベントを4月のセッション1に続いてセッション2としてバーチャルイベントとして開催しました。
セッション1の4月から半年を経ていることもあり、PLM市場情報のアップデートもありました。
チャートは今年の6月に完了した2019年度の日本のPLM市場の結果です。日本円で¥4,899億規模 (2018年: ¥4,697億規模) 、昨年比でおよそ4.3%増、US$ベースでは2.7%増となりました。
伸長を示したのcPDm、S&A、そしてSIサービスでした。
なお、伝統的にこのチャートにはECAD市場は入っておりません。特にその理由はありません。ただ単独には明示されていませんが、そのS&AおよびSIの分野には部分的に含まれています。
2020.9.15:リーマン・ショック - 12年前
12年前の今日 (2008年9月15日) 、日本でリーマン・ショック (参照:Wikipedia、英語:Bankruptcy of Lehman Brothers) と言われる世界規模の金融危機が発生しました。
日経平均株価も大暴落、9月12日の終値は12,214円だったが、10月28日には一時は6,000円台まで下落、昭和57年 (1982年) の(昭和57年)10月以来、26年ぶりの安値を記録したそうです。
この影響は製造業のIT投資、ひいてはPLM投資にも大きな影を投じました。サービスプロバイダー (SI) の収益について、その年の収益は大きな減少となりました。そしてビジネスの状況が回復するまでにおよそ4年の歳月を要しました。
ただ、その間に新しいテクノロジー、すなわちクラウドやライセンスのサブスクリプションモデルが登場しました。これは歴史的に必ず発生するポジティブな進化です。
今でも忘れることのできない事象であります。折しも今年はコロナ禍の影響は収益面では避けて通りないと考えます。しかし、新たのテクノロジーも登場するであろうと考えます。
2020.4.23:2SAP HANA CloudS および SAP Data Warehouse Cloudの 日本におけるビジネス展開ついて
案内によれば、”SAP HANA(R) Cloudは、インメモリーDBをクラウド環境で提供するDB as a Service (DBaaS) で、SAP HANAデータベースの処理能力とパフォーマンスをクラウド環境でも享受することを可能にしました。また、データの仮想化により、あらゆる種類のデータへの単一ゲートウェイとして機能し、分散データランドスケープでのデータ活用をスムーズにし、データ管理の柔軟性を向上します。” だそうです。
これにより、企業の中のデータを単一アクセスポイントにして企業活動のアジャイルなアナリティスを実現、多種多様なデータの活用を促進させらる、ビジネスの成長に合わせデータ量などに対応し性能とコストの最適化ができるなどのメリットになるそうです。また、企業のIT部門が請け負って来た部分の負担が軽減を期待し、そのリソースをもっと生産的なところに向けられると解説がありました。
ビジネスオペレーション中の諸々のデータを可能な限りリアルタイムの速度でアナリティスを繰り返し、最適な解、すなわち意思決定に貢献することと理解しました。いずれにせよ、しっかりした企業の経営戦略のもとにアナリティスが実行されることが肝と考えます。
(本イベントはWeb会議で実施されました)
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2020.4.22:CADソフトウェアPTCの新製品『Creo 7.0』説明会
今日までPTC 新宿本社で開催した説明会イベントもWeb会議活用になりました。良い意味で移動の時間が大いに節約できます。今回のプレゼンテータのPTC社のBrian Tomsonさん他の皆さんもご自宅からの参加でした。
今回は表題にあるCreoの新バージョンの紹介です。新バージョン、5つの分野に大きな投資がなされ、その中の目玉が、ジェネレーティブデザイン、リアルタイム シミュレーション、そしてマルチボディ設計の三つだそうです。
特にジェネレーティブデザインは、2018年後半、新興企業Frustum社買収後、その成り行きを注視していました。Frustumの最新テクノロジーであるAI駆動によるジェネレーティブ機能がCreo Generative Topology OptimizationとしてCreo 7.0に組み込まれた訳です。ここ6〜8ヶ月、日本の有力ユーザーでも評価中とのことです。
ジェネレーティブデザイン、Creoの場合のように既存の設計機能にうまく融合されてインプリされたようですが、デザインそのものに考えたの違いを理解することが必要と考えます。他社のCAD製品を含め、もう一部の人のためではなくかなり大衆化してきたように見えます。今後の正常進化を期待するものです。そのためにしっかりした啓蒙が重要になり思います。
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2020.4.22:データは診ている - COVID-19 緊急事態宣言から2週間、この先は?
”新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言” が出されて早2週間とか、その効果を計るにはまだまだそんな時期ではないでしょう。自分として複数のデータ、例えば、JOHNS HOPKINS UNIVERSITY & MEDICINEの世界各国の履歴データやApple社のMobility Trends Reportsなどを掛け合わせてみると何かが診えてくるのでないかと考えました。
例えば、韓国の例、図のように1月末には外出の制限をし、まだまだ粛々と努力しているようです。その結果がここ1ヶ月、移動抑制開始後でもあった当初の発生件数の急激な増大が止まり、やや緩やかにと、でもまだまだ続いてる訳です。
複数のデータから分析すれば移動と発生 (所謂、陽性確認と理解) の関係は画像のように明らかになります。厳密には医療の環境とか人との関わり合いなど国によって異なると思います。しかし、このデータを診る限り、移動抑制の効果は2〜3ヶ月もしないと効果が出ないし、またかなりの間地道に続ける努力が必要と強く感じます。
これから見れば、日本での移動が減り始めたのが4月に入ってからであり、しかも韓国の抑制に比べると依然として弱めのようです。日本はこの先、ピークが明確になって数ヶ月ぐらいは相当な抑制、つまり協力、辛抱、忍耐をつづけねばと思うものです (以下を参照) 。
2020.4.10:新型ウイルス感染症 (COVID019) - 各社のアクション
目下、全世界の人々は先がまだ見えない敵と戦うような状況におります。
まずは人が第一であり如何に見えない敵に対応するか、すなわち感染しないかが最優先事項です。これなくして経済はありません。しかし、現行、アクティブな経済活動を守ることも必要です。
そんな意味でPLMコミュニティで活躍しておられる各社の対応も見えてきております。
そのような取り組みをここにご紹介します (文面は各社の案内を抜粋):
- 2020.3.17:e-mail - レクトラでは、レクトラ製品を検討いただいているお客様の「ものづくり補助金」の申請サポートを行っています。
レクトラに相談する - ものづくり補助金」活用で危機をチャンスに!...今回は、 新型コロナウイルスの影響を受けて、サプライチェーンの毀損等に対応するための設備投資等を 行う事業者 が加点措置や申請要件緩和等によって優先的に支援されます。 - 2020.3.27:プレスリリース -PTC、新型コロナウイルス感染症対策支援、作業現場と遠隔でつながる「Vuforia® Chalk」を期間限定で無料提供、企業の生産性向上に向け、拡張現実(AR)技術を用いたリモートワークの導入で危機に対
https://www.ptc.com/ja/news/2020/free-access-vuforia - 2020.4.2:プレスリリース - オートデスクがクラウド コラボレーション製品への無料の拡張アクセスを提供
https://www.autodesk.co.jp/press-releases/2020-03-30 - 2020.4.7:プレスリリース - ダッソー・システムズは、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の感染拡大を受けて、顧客、取引先、コミュニティへの支援についてあらためて発表しました。
https://blogs.3ds.com/japan/press-release-covid-19/ - 2020.4.7:Facebook - 新型コロナウイルス感染症の状況を鑑み、ダッソー・システムズ株式会社ならびにソリッドワークス・ジャパン株式会社は、国内の全オフィス(東京、大阪、名古屋、豊田、横浜)を4月8日より閉鎖することといたします。
https://blogs.3ds.com/japan/news-20200407/ - 2020.4.8 :プレスリリース - 武漢市の雷神山医院においてシミュレーションで汚染拡散防止を支援するダッソー・システムズのソリューション
https://www.3ds.com/ja/press-releases/single/dassault-systemes-supporting-the-simulation-of-leishenshan-hospital-pollution-dispersion/
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2020.3.24:Yoshiki and Shinya Yamanaka
YoshikiさんのYotubeチャネルでのノーベル生理学・医学賞の山中 伸弥さんとのコロナウイルスについての対談が最近話題になっています。
早速視聴みました。なるほど、一般のテレビのコロナウイルスについての番組の恐怖のみを煽り立てる様なトークとは一線を引いた真摯な内容でした。両氏共に専門家ではありませんがそれぞれの世界での識者らしく説得力を感じました。
我々は未知なウイルスを戦っていること、そしてそれに対する有効な手段はまだない、しかし経験が無かった昔とちがって対処を考えることは進んできていること、つまり過去のウイルス対処より解決の道が明るいということと理解しました。
最終的に山中先生は、今は我々は我慢を受入なければならないことを一人一人が理解すること、その通りと感じました。
Coronavirus Talk コロナウイルス対談: YOSHIKI & (Nobel Laureate Physiology/Medicineノーベル生理学・医学賞)Shinya Yamanaka
参考:WHO - Coronavirus disease (COVID-19) Pandemic
2020.3.23:CIMdata 2020 PLM Market & Industry Forum
今年のフォーラム開催について、皆さまに先週末に個別 (電子メール) に案内させていただきました。WEBサイト上での内容も変更しました。
例年通り、市場状況をタイムリーに提供するという責務から予定通りの日時 (日本:4月14日 (火) 午前9時〜) に世界各地向けに開催ということになりました。日本の場合は午後のリサーチセッションを10月にオンサイトでやろうということにしました。
そんなこんだで2月末から3月初めは各社の業績のデータ集め&整理もあり実に余裕のない日常でありました。でも先週末、開催についてメールしましたら皆さまから好意的且つ前向きなリアクションいただき勇気をいただくものです。何事もまずはやってみるべきとつくづく思いました。
皆さま、ありがとうございます!
2020.3.16:CIMdata 2020 PLM Market & Industry Forum
コロナビールス (COVID-19) の本フォーラムへの影響の対策を2月中旬から検討しておりました。
2月末の時点で、幕張開催のDMSの各社対応などを鑑み、弊社としてもこれは4月半ばの時期に開催すべきではないと判断しました。
しかし、内部の議論は、毎年、皆さまにご期待いただいている "PLMの最新動向&市場データ/結果” については、我々のミッションとしてどうオンタイムでお届けするかでありました。
CIMdata社も内々で早くから中国での開催は延期としていました。結果的に3月に入り、予定通りの期日をベースに欧州及び北米の開催はバーチャルイベントに、日本での開催はバーチャルイベント&オンサイトイベント (10月予定) という決断が下されました。
内部的にこの急変更での若干の混乱はあるものの順調に進んでおります。例年ご参加のみなさんからもどうするとの問い合わせもいただいております。1両日中に変更後のご案内ができる所存です。
よろしくお願い申し上げます。
Blog_2019
2019.12.10:LECTRA、レクトラのファッションとインテリアのコラボレーションセミナー
ファッション/自動車/家具などのファブリックを主体とした大手PLMメーカーのレクトラ・ジャパン (本社:フランス) の表題についてのユーザー向けのセミナーです。
今日のファッション/インテリア業界のトレンドである所謂マーケティング&販売のための新たなエクスペリエンス提供の課題です。かなり以前から浸透していたファッションブランドがなぜインテリアに進出するかの背景・理由やトレンドについて専門家から解説がありました。それは単にファンションを提供するだけでなくライフスタイルを取り込んで顧客の関心を引き寄せ、且つ長期に渡って関与し続けることです。
その背景には、双方の業界に行き詰まるがあるようです。そこでイメージし易いライフスタイル丸ごと提案して、興味を喚起し、さらに新たな市場や顧客を創出することが狙いとのことです。これら現実の多くの例が提示されました。
そして副題:「マーケットトレンドとカスタマイゼーション」については、当該市場の専門家から “ファッションマーケットの変化:カスタマイゼーションの動向” と題して、この業界の世界並びに日本の市場規模、そして今、大転換期にあること、すなわち、サステナブル、マスカスタマイズ、D3Cブランド、そして閉店/企業買収&ブランンド統廃合、それらについて丁寧な解説が固有名詞をもってありました。
そしてレクトラ社からカスタマイゼーションを中心に社のソリューション、特にインダストリー4.0について、デジタル化の必要性を強調して紹介がありました。
PLMというと所謂、自動車やメカエレ製品をイメージしがちですが、ファッションという製品について、それらのプロセスを知り尽くした独自のソリューションがあるということの理解に有益なものでした。
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2019.12.10:SAP S/4HANA(R) Cloudの最新情報について
内容は表題の通りで、副題として “いよいよ、日本の基幹システムもクラウドERPの時代、そして2020年はインテリジェント化が加速” です。SAPジャパンとして、これからのERPのあるべき姿として日本企業のグローバル競争力強化に向けてSAP S/4HANAのアップデート情報が紹介されました。
SAP S/4HANAをクラウドを提供するポイントは、組織的なイノベーション:現行事業場の検知/警告/予測やBig DataなどのDXのコア、戦略的なIT人材配置:重点領域にリソース集中やIT運用人材リスク対応、予測可能なコスト:運用コストの見える化/適正化やその変化への対応、安心・安全:SAP製品の長期使用の安心化/SLA保証の4点がERP視点の見方のようです。
そしてSAP S/4HANAとデジタルテクノロジー (MLやデジタルアシスタント) や複数のSAPアプリでの一貫したUIによるユーザーエクスペリエンスの進化や埋込/連携で実現するIntelligent Appsなどの例が紹介されました。
そしてこの日のハイライトは最近、SAP S/4HANA(R) Cloud導入を表明された日立ハイテクノロジー社のDXプロヘクトの紹介でした。SAP S/4HANA(R) Cloudに特に偏らず社のデジタルトランフォーメーションの背景・コンセプトをシンプル且つ論理性をもって解説いただきました。非常に参考になる内容でした。
ここ数年、各社、同じメンバーでこのパネルが進められて来ました。来年はメンバーを一新して開催する予定だそうです。今後も新しい皆さんでこの闊達なパネルの伝統を継承していただければと感じております。楽しみにします。
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2019.11.29:@オートモーティブデジタルプロセスセミナー2019
毎年、楽しみにしているデジタルプロセス株式会社の恒例イベントです。
何時も現場の課題・問題にタイムリーにフォーカスし、地道な取組に感銘を受けています。特に既に長期にシリーズ化した感のある日本を代表する自動車OEMのIT担当者を中心にしたパネルディスカッションが楽しみです。
今年のパネルのテーマは、世間の話題あるいは流行語でもある、”DX/DT”、すなわちデジタルトランスフォーメーションとなり、 “DX時代 All Japanの車づくり” と題されました。
このパネルに参加各社&各者はDIPRO社を軸に中国などのクルマづくりの動向について独自の調査が報告されました。日本が長年のものづくりの伝統から急に変われないのに比べ、中国などは進んだデジタル社会の上におり、デジタル化について日本よりも圧倒的に進んでおり、日本は追い付け、追い越せが必要と述べていました。また製品開発現場やクラウドに関し、現場の開発リーダーがカリスマ的なカリスマ的な人があおり、若い人たちがしっかりと進めているようです。またIT基盤にはパッケージ型のPLM&ERPが使われており、日本は長い歴史、すなわち例えば1,000を超えるインハウスシステムの絡みなどから簡単には行かない、MBSEにしても増改築が難しいパッケージでは簡単ではないとの意見もありました。
例年のごとく、このパネルには現場の意見、そして各OEMの方向性、さらに正にAll Japanはどうするのだと実に機知に富んだアイデアや参考になるコメントがありました。
ここ数年、各社、同じメンバーでこのパネルが進められて来ました。来年はメンバーを一新して開催する予定だそうです。今後も新しい皆さんでこの闊達なパネルの伝統を継承していただければと感じております。楽しみにします。
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2019.11.15:SAPジャパン他、開封検知付アルミ箔を使用した服薬管理システムの共同研究
株式会社UACJ、株式会社UACJ製箔、SAPジャパン株式会社、ドクターズ株式会社による封検知付アルミ箔を使用した服薬管理システムの共同研究&実証試験を開始の発表です。
患者の服薬状況をリアルタイムでスマートフォンに取込み、そのデータを担当医に通知し、患者の服薬管理を正しく行おうとするものです。UACJ社開発のアルミ包装にセンサーで印刷し、患者が開封した際にスポートフォンに信号が送られる仕組みです。
現状、患者の薬の飲み残し&飲み忘れでの残薬が500億円、もろもろ服薬全体の適正化で3,000億円の節減が可能とのです。
どのような管理を行うかは医師側であるドクターズ社が医師&患者にメリットあるアプリを考えているようです。そしてそのバックボーンにある開発環境がSAP(R) Cloud Platformならびに分析ソフトのSAP(R) Cloud Analyticsだそうです。また患者 (ユーザー) からのフィードバックを取得するのが先に買収したソフトウェアSAP(R) Qualtricsだそうです。
実装実験の開始ですが、コストについてはセンサーを含む包装は現行の包装と同等にすることが目標ということです。また、利用のアプリケーションのコストは様々の方法で成立、すなわち医師側のメリットで吸収、あるいは患者のメリットを明確にして受益者負担にと、これらは今後の実証実験の結果によるようです。
この仕組みはある意味で服薬に関するIoT (*.1) 、すなわち顧客である患者のエクスペリエンスを薬の供給者である医師側と共有して、確かなる最善の管理が出来るようになることのようです。
なお、包装自体、この方法で実用に向かうか、すなわち分包や患者の意識改革など問題も多々あると考えます。現場の実態をボトムアップ思考で汲み取り正常進化いただくことを願うものです。
*.1 ドクターズ社によれば、”IoMT” を目指す、”M” はMedical とのと。
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2019.10.24:第5回 IoT/M2M展@幕張メッセ
リード エグジビション ジャパン株式会社、IoT/M2Mソリューション、IoT/M2Mプラットフォーム、M2Mモジュール・デバイス、RFIDソリューション、セキュリティ、測定器、シュミレータ、その他IoT/M2Mシステム構成要素などの一大イベントのように見えます。ビジネスへの関係やインパクトのありそうなモノ・コトを短時間に見て回りました。
以下はその全体的な所感です:
- 全体的に、プロバイダーを次のような点を声高に:
- DX、すなわちデジタルトランスフォーメーションで競争力を得る。
- プロバイダーはデジタル技術で差別化、顧客はモノではなくサービス (成果) を求める。
- デジタイゼーション (Excelや個別システムなどの多くの個別システムの世界) から
- すべてをつなげた世界 (単一システムが必要ではない) のデジタリゼーションへ
- IoTのための包括的なソフトウェアプラットフォームを提供
- その他、働き方改革で、RPA、Office 360など活用、…、そしてセキュリティ関連は活発!
最終的に、誰もが声高にしているDX、すなわちデジタル変革&Digital Tranformationを否定するものではありません。そのためには、”コトの本質”を “企業自ら” 追求する必要があります。例えば、IoTでデバイスからデータが入りますが、それを企業の戦略として、どう活用するのかや便益をえるのかを明確に定義することが肝要です。そのためにプロバイダー各社は最適なことをされているのか今後もウオッチして行きたいと思います。
参考:2019.11.5:True North Enterprise Calibration: A New Model for Sustainable Business and Digital Transformation - CIMdata Commentary (近々、日本語抄訳予定)
2019.10.24:Dassault Systèmes、Q3 & YTD 2019 Earnings Call
ダッソーシステムズ社の今期の第三四半期の収支報告カンファレンス (Earnings Call) が開催されました。
通期での総収入は前年比+12&、特に3DEXPERIENCEの収益は+32%と大きく増進、ソフトウェア収益の二桁成長を示したのはAerospace、Marine & Offshore、dHome & Lifestyleとのことです。
戦略的な実装面でみると、ライフサイエンスが新たなコア業種に、大手企業から中堅企業ならぶにスタートアップまでのバリューチェーン全体に対応、製造業からインフラやヘルスケアまで産業ルネサンスなどを挙げていました。
今回、3DEXPERIENCEの採用例が産業ごとに多く発表されました。特に自動車業界、輸送とモビリティの課題の実現として、電子化、コネクテッド、自動運転などに始まり、認証&コンプライアンス、EVバッテリー、特定のターゲットの新機種の立ち上げやオンデマンド生産などの課題に向けて、3DEXPERIENCEプラットフォームは多岐に渡る利害関係者のコラボレーションなどで多くの進展が期待しているようです。
その中で、日本のトヨタ自動車の3DEXPERIENCEの採用のプレゼンがありました。そのキーポイントは3DEXPERIENCE POWER'BYであり、資料のような価値&効果を期待し、進展するようです。
今後は、顧客の期待に沿って、長期に渡って3DEXPERIENCE POWER'BYを安定供給され、目標 (Ambition) を実現されることを期待するものです。
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2019.10.8:3DEXPERIENCE FORUM 2019 日本
ダッソー・システムズは、年次イベント “3DEXPERIENCE FORUM 日本 2019” 、テーマ - “インダストリー・ルネサンス ~持続可能な世界に向かうイノベーション、ビジネス、人” をテーマに、それに沿った内容でダッソー社や経産省&業界の代表的行の基調講演、幅広い業種別分科会、パートナー各社の展示がありました。
冒頭のダッソー社の基調講演では、Sustainability (持続可能性) をテーマにSustainable EnterpriseとしてCO2削減に始まり、製品の構築方法を変革し、Circular Economy (循環経済) *1を目指すことにビジネスチャンスがあることが述べられました。そのために3Dexperience platformは、新しいコネクテッドをベースにしたコラボレーションを進め、新しいデザインエクスペリエンスを得て、新たな競争力にビジネスプラットフォームとして有効であるとしました。
そして “世界で通用する人材とは” と題したセッションでは元プロテニスプレーヤー/ スポーツコメンテーターの杉山 愛 氏が登場しました。”アマとプロとの違い”、世界で戦うためのメンタルの問題、つまるところ “勝負の世界”、”勝てばオーケー”、しかし負けた時が重要であり、これは課題をもらえたことであり、課題を磨けば良いということが分かったことが収穫だったとのこと、何事もしっかりと準備をすることであり、知らない自分に出会える繰り返しだったようです。正にグローバル・コンペティションを戦い抜いた氏のお言葉には重みがありました。共感するもので、大変、勉強になりました。ありがとうございました。
*1 “循環経済に向かって:新たな試練が新たなチャンスをもたらす” (CIMdata 2014 PLM Market & Industry Forum)
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2019.9.20:ダッソー・システムズ SIMULIA
ダッソー・システムズ社のシミュレーション領域の最新動向やSIMULIAの新機能のご説明を受けました。
社の戦略として、最先端手法のツールであること、すなわち高速、高精度、堅牢、次に協調設計ができること、すなわち3DEXPERIENCEプラットフォームのもとにファイルベースではない一元管理ができること、そしてさまざまな業界の経験を組み合わせ可能になるPOWERBYなどをあげていました。
ビジネスにおけるシミュレーションの活用ということでは、最新の製品展開の多くがコネクテッドや電動化など新しい技術であり、従来のものが役立たず、結果的にその支援にシミュレーションが必須となっている言うことです。具体的には自動車業界の規制強化や5Gのコネクテビティをあげていました。
例えば、バス一台の大規模なシミュレーションなど、電磁波、メカニカル、軽量化、多数のセンサーなどもろもろ複雑性を考慮したもので、設計トレードオフを考慮したものをサポートするものです。これには高速性など重要なファクターをなります。
自動車業界、ここ数年での課題がWLTP (Worldwide harmonized Light vehicles Test Procedure、日本では「乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法」) 対応に向けて、特に空力特性について注目されてるようです。それは従来の方法と異なる数字が求められるようで、それには風洞実験が必要ですがオペレーションコスト (設備や設変含めての実験そのもの) が高価であり、より効率的で精度の高いシミュレーションにシフトする傾向にあるためです。
上記のような状況で、ダッソー・システムズでは様々なデジタル認証に向けたソリューションを提供しているとのことでした。
一般公道向けでないレーシング業界では、実車あるいはかなり大きなモデルでの風洞実験はすでに過去のものとなっています。空力のソフトウエア・シミュレーションの発達のお陰です。その先行的結果を経て、一般公道向けの車両にも実用的な空力シミュレーションが現実になってきたのかと感ずるものです。
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2019.9.4:ベトナム初の自動車OEM - デジタル技術&新ビジネスモデル
今年も縁あって、業界大手シーメンス (Siemens Digital Industry Software) 社主催のメディア&アナリスト年次会議に出席、今回は米国ニューヨーク州ブルックリンで開催されました。
例年の様に社の最新状況&今後の戦略の紹介がメインです。世界からおよそ100人ほどの関係者の一員として出席しました。
今回の個人的に大いなる興味をもったのは、ベトナム初となるVINFAST社についてのプレゼンでした。ベトナム最大規模のVingroupは不動産、ホテル、ゴルフ場を始めとするスーパーや小売り店を展開、そしてまだ手をつけてない製造業への参入へと、それがベトナム国民のためのベトナム企業による自動車製造業への展開でした。
この展開方法 (ビジネスプロセス) が従来の方法とまったく異なるものでした。アイディエーションから続くプロセス全てがデジタル技術です。そして2017年に始まったユニークなものはデザインのコンペが行われたことでpininfarina社が選択されました。自社デザインに始まりプロトタイプ製造に至るプロセス (設計&生産) はBMW社との契約 (技術ライセンス) で進められ、およそ1年後の2018年秋のバリショーに於いてセダンとSUVが東南アジア初のOEMとしてデビューしました。これは異例とも言える短期間です。
2018年末には工場 (プレス/ボデー/エンジン/塗装&組立) も完成5000人規模の従業員を配し、ベトナム国民向けのクルマが発進したようです。
ここで感じたことがかつての日本が60数年前に欧州からの自動車の技術導入が国策として始まった訳です。CKD方式での技術習得の積重ねが今日の日本の自動車産業へと長い時間をかけて発展しました。しかし、このVINFAST社の例はおよそ2年と言う短期間で自社ブランドのクルマが出来上がったのです。
重要なことはVINFAST社にクルマづくりのすべてがシーメンス社を含む多くのドイツ企業の努力 (及び技術) で成り立っていることです。そして背景にデジタルベースのモノづくりであることです。今回発表のセダン&SUVモデルはBMW社の1世代古いモデルをベースにしたものと分析しますが、アジアの新興市場のみならず世界の新興市場に大きな影響を与えるスピード感あるビジネスモデルと考えます。
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2019.7.10:SIEMENS - Realize LIVE JAPAN
毎年、参加させていただいている二日間のイベントです。今年は諸般の事情で残念ながら出席ままならず、しかし1日目の午後のメディア向けセッションの一部に席を置くことができました。
社 (Siemens DIgital Industries Software - DISW) のGlobal Sales & Customer Success、ボブ・ジョーンズさんのAccelerate Your Digital Future (デジタルの未来を加速する) では、昨今の複雑化する製品、そしてデジタルツインを実現する複雑さのメッセージがありました。これは現時点ではまったく否定するものではありません。そのための「Connected Digital Enterprise (つながるデジタルエンタープライズ) 』をまずあげ、Connected Engineering (つながるエンジニアリング) 、Connected Enterprise Data (つながるエンタープライズデータ) 、Connected Assets (つながるアセット:資産) と具体的なソリョーションやクラウド含めて強調されました。
現在、業界はまさにつながる、それも関連企業 (所謂、サプライチェーン) 、さらに顧客含めてシームレスにつながることがデジタリゼーションにとっての要となっています。おそらく製品のみならずつながることについての複雑さの課題も多く、この先、かなりの時間が議論の中心、またサービスプロバイダーの技術力がキーとなります。それも従来のようなポイントソリューションではまったく不十分であり、真のデジタリジェーションの将来に向けてのホリステックなアプローチ&戦略をもつ必要があります。それは一番重要な顧客サイドにも強く求められることです。
その意味でAccelerate Your Digital Futureにプレゼンには多くの意味、すなわち示唆があったと感じております。社のアプローチに引き続き期待するものです。
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Blog_2018
2018.12.14:@PTC、Frustrum買収について
「フラスタム買収& Creo Simulation Live」のメディア向けの説明会の案内をいただきました。個人的に興味のあったFrustum社の買収についてフォーカスしました。
米PTC CTO CAD/PLMおよびPTCジャパン WW CAD Business Dev. 各氏からの説明並びにQ&Aとなりました。
社の概念である設計プロセス:生成 (GENERATE) 、反復 (ITERATE) 、そして検証 (VALIDATE) 、この生成プロセスの強化がFrustumのテクノロジーです。
Frustumの最新テクノロジーであるAI駆動によるジェネレーティブはエンジニアリングに変革を起こそうとするものです。これはより例えば、今回解説があった鍛造用、鋳造用、アディティブマニュファクチャリングへの製造を確かなものに、さらに複雑な構造体で各部位が異なる材料 (スチール、アルミ、チタン、カーボン) に最適に対応するものです。
これらはある意味で業界の現行トレンドであります。2019年のCreoのリリースに順次組み込まれて行くことは歓迎するものです。
Frustum設立のオーナーの最近のインタビューでは、ソフトを売ることが目的でない、目標はデザインの方法を変えるのだと、これは理解できるものです。それがジェネレーティブデザインであり、さらにAI駆動です。最大の課題は設計者 (企業含む) がどれだけ考え方を変えるかにかかっていると考えます。そのために今回買収発表の結果が市場に登場する際にはテクノロジープロバイダ側 (すなわち、ここではPTC) と市場の顧客並びに支援するサービスプロバイダのみなさんがより協力して正常進化である新しいCADの時代に向かうことを願うものです。
参考:2018.11.21:PTC Acquires Frustum (CIMdata Highlight)
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2018.12.7:@ENOVIA User Group Meeting 2018
毎年恒例年末のダッソー・システムズのPLM製品のENOVIA User Group Meeting 2018iイベントです。毎年、聴講させていただいております。
ENOVIA製品の最新版 R2019xについて、WW ENOVIA 3DEXPERIENCE Customer Success Senior Technical Sales Directorからありました。ポイントは (順不同) :
- 持続可能なイノベーションに向けて、モデル化、シミュレーション、そして実行、そしてシームレスはコラボレーションを実解する。
- 3D experience プラットフォーム&サービスは、単一にデータモデルの基に、そして新リリースで新たなサービスを追加l
- グーグルライクな3Dサーチ履歴&サジェスチョンの提供
- 新たなインテリジェント製品コンフィグレーション&インテリジェントビジネスモデリングとプラン
- POWER'BY戦略でのモデルベースエンジニアリング
- CADデータをシミュレーションに
- ユニファイドストラクチャー、他社のCAD (NX, creo、AutoCADなど) や設計&エンジニアリングのマルチビュー
- ソフトウェアエンジニアリングを含む一つの仮想製品エンジニアリング
- 製品全体の流れ(Context) をもって のソフトウェアの管理、トレーサビリティ&可視化
- 課題管理 (issues management) を容易にする新たなウィジェット
- 変更管理、依存関係 (change dependency) 、機能横断を調整&トラッキング
- 3rd Party アプリケーションのインテグレーションのためのOSLCサポートプラン
などなど、実に盛り沢山の内容でありました。
また、この日は海外のPOWER'BYのユーザー事例が特集されました。その他、国内ユーザーの事例発表もありました。
今年は例年あったSmarTeamからの移行については話題はありませんでした。
参考:2018.10.23:Are You 3DEXPERIENCEd? (Commentary)
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2018.12.4:@アジレント・テクノロジー、ISO17025
アジレント・テクノロジー、化学分析機器、電気・電子計測機器の開発/製造/販売/サポート (1999年にHPより分離独立) によるISO/IEC 17025、試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項の国際標準規格の改訂 (2015 -> 2017) に伴いその内容と同社の支援ソフトウエア:Agolent OpenLab製品&サービスにメディア向けの説明会です。
この規格に要求されることは、公正性、機密保持、リソース、契約書からデータの管理である、文書管理を含めマネージメントシステムと実に広範です。
今回の改訂のポイント、紙中心の管理から電子データがベースになったことです。このこと以外は基本的に同じであるものの、この規格の理解のために簡素化をし、曖昧さを無くしたことだそうです。
計測器メーカーでもある社は、この規格を運用する上で特に「データインテグリティ」を強調していました。それらは:
- 帰属性:誰が何をおこなったか確認できること
- 判読性:ファイルを読める状態にすること
- 同時性:測定と同時にデータが記録されていること
- 原本性:データが生成された時と同じファーマット残っていること
- 正確性:生データと分析結果が確かに存在すること
- 完結性:データには全てが含まれていること
- 一貫性:一連の作業を1つのシステムで行うこと
- 永続性:記録の保存と保護を確実に行えるメディアを使用すること
- 有用性:必要な時に記録にアクセスできること
所謂、「ALCOA+の原則」だそうです。
以上もろもろ、社のAgolent OpenLab製品によりデータ管理活用例が紹介されました。
ここのところ、多くのデータ改ざんなど日本国内の大きな不祥事が続いております。事象を必ず記録する、しかも電子データ、すなわちデジタル化は急務です。しかし問題はデジタルになろうと人間系が問題であります。これについてはその場でも議論になりました。
いずれにせよ、この種のソリューションはよりコトの複雑さが増大かつタイムリーが要求される中では不可欠であり、エンドユーザーがサービスプロバイーと共に競争優位を得るために急務と考えます。
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2018.11.30:@国際航空宇宙展 2018 東京
国航空宇宙展 東京2018、東京ビッグサイトでの開催、まず、印象的だったのはGE Hondanoターボファンエンジン、HF-120の実物が展示されてしました。
今年に10月1日は日本の国土交通省の型式認定も承認されたとのことです。そのコンパクトさに感動しました。乾燥重量は211kg以下、全長:1,511mm、全幅:655mm、全高:775mmと記されていました。これらのスペックはWikiでチェックするともっと小ぶりです。その違いは不明です。いずれにしろ力持ちの大人数人で持ち上がる程度です。
さてこの日は国際会議場での商用航空機セッションのボーイング社の「創立100年の後に考える未来の空の旅」、エアバス社の「日本における現在のエアバスとイノベーションへの道」、そして最新のMHI社の「航空機製造セッションのM-PAL, MHI 777X製造ラインに採用された先進的な航空機製造手法」、KHI社の「川崎重工における航空機生産技術」について拝聴しました。
「ボーイングが創立100年の後に考える未来の空の旅」では、社を中心に航空機業界の現状と将来を動向含めて解説、そしてテクノロジー面でスカイグリッド、認証や実装にAiの活用、デジタルモデリングやラピッドプロタタイピング、現実に実験が行われているデザインから3ヶ月で飛ぶのビデオプレゼン、現行スタディ中のスーパー&ハイパーソニックや都市内カーゴ向けの電動&ハイブリッドまで語られ、商用航空機のオンデマンドトランスポーテション、そして自制代のイノベーションを目指していることで締めくくりました。
一方、「日本における現在のエアバスとイノベーションへの道」では、日本ビジネスの現況の中で2020年に30%を、そして長期的に50%のシェアを目指してるようです。日本との共同研究プログラムには組立ロボット、電動化、そしてCFRPの長期劣化対策など進めているとのことです。特に社のイノベーション活動&投資について多く時間をさかれ、今年2月に初飛行した完全自立型/電動一人乗りVTOL Vahana、来年初飛行予定の複数人乗車のCityAirbus、イタルデザインとのクルマにもなるPOPUP、そしてF-FANシリーズ、2015人に二人乗り電動でドーバー海峡横断に成功、2020年にはロールスロイス&シーメンスと共同で70人乗りを目指していると盛り沢山の内容でした。そして航空業界のビッグデータ活用、スカイワイズをもって締めくくりました。
「航空機製造セッションのM-PAL, MHI 777X製造ラインに採用された先進的な航空機製造手法」でははBoeing 777Xについてボデイパネルの一環製造ライン、アナリティクスとIIoTでのラインモニタリングの紹介、コア技術として ロボティクス、センシング、AI&IIoT、総合サプライチェーンについて述べられました。
一方、「川崎重工における航空機生産技術」では、戦前の飛燕から始まり、MHI同様に777Xの金属構造胴体についてCFRPとの違い、そして今後注力すべき技術として、課題としてコスト&労働力不足をあげ、変革の必要性、自動化の推進、モデルベース開発、人財スキルの転換&分析などを示し、スマートファクトリーやリアルタイムマネージメントなど、まずはデータが重要であることを述べられました。
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2018.11.28:@国際航空宇宙展 2018 東京
国航空宇宙展 東京2018、東京ビッグサイトで開催されました。本来の開催は2020年ですが東京オリンピックでその年は開催できないので2年前倒しで小降りにして開催したようです。よって2年前のように展示会場のブースでの実機展示などはなくちょっと寂しいなと感じました。
国際会議場での基調講演は経済産業省/防衛装備庁/内閣府など国内官の取組&プログラムの紹介、国際協力として日米はThe Aerospace Industries Association、日仏はFrench Aerospace Industries Assosiation (GIFAS)、日印協力/Society of Indian Aerospace Technologies and Industries (SIATI) など各国と日本の関係について興味深く拝聴しました。
グローバルな航空業界各社&日本国内関連業界の様々なサプライヤ企業各社の動向・進展を感じ取るには絶好な機会であります。PLM業界からダッソー・システムズが出展されて一通りの展示シナリオをレクチャーいただきました。
この日は展示ホール、ボーイング社のブースでは、”ボーイング787 ドリームライナー (Boeing 787 Dreamliner)” のフライトシミュレータがありました。
全く個人的な興味ではありますがこれはぜひやるべきとすぐに予約カードをもらいもした。昔、何度も訪問したシアトルのボーインフフィールド (King County International Airport) に着陸するプログラムのようです。最初の方はなかなか着陸できず (クラッシュランディング) 見学者を大いに沸かせました。次の外人の方はどうも慣れてるようで正にビューティフルランデングでした。
そして自分です。緊張!米人の教官 (?) が操作を色々、もっと引けとかもっと押せと助けてくれます。フラフラとランナウィイへと、そして降りられそうで降りれない、しかしランナウィイに何とかカウンターでハードランディング、シートがガタガタを振動しました。機体に損傷はなかったようです (?)。一応、無事成功!終了記念に教官から787のピンバッジをいただきました。粋な計らいに感謝です。
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2018.11.13:@PTC Forum Japan 2018
グローバルに開催されているPTC社のユーザー向けのフォーラムの日本版です。
今年のタイトルは、”INDUSTRIAL INNOVATION AT THE NEW FRONTIER” 、副題として “加速する産業イノベーションの最前線: です。
午前はPTC社ならびに大手ユーザー代表による基調講演、午後は分科会はPTC社から製品動向の紹介&レクチャ、サービスロバイダ各社の取組の紹介、そして顧客の事例発表、合計34セッションと盛りだくさんです。
以下は、上記セッションと並行して行われたメディア (および業界アナリスト) 向けのセッションからです。本社から製品担当EVP、AR担当EVP&GM、PLMセグメントVP&GM、Creo製品マネジメント担当VP、スマートコネクテッド製品担当VP、製造戦略ソリューション担当VP、そして日本側からAP総括責任者とオールラウンドのメンバーでQ&Aを中心に長時間質問に対応いただきました。
その中で興味あるポイントは:
現在は従来型のビジネスであるPLM (CAD/PDM) 主体の収益の内容について、長期的にみれば2023年 (5年計画?) では、およお半分はIoT (AR含む) 関連と社は予測しています。その背景としては従来製品&サービスのPLM伸びは7~8%/年で安定的に推移する。一方、新しい領域であるIoT関連領域は一般予測で30~40%/年で推移し、新たな機会創出が期待できることです。正しいことを正しく進めれば収益が倍増するというものです。
国内ビジネスに向けると、IoT/AR関連はグローバルに若干の遅れがあるようです。しかし、全体的なビジネスでは社のFY18はPLMを中心に好調で全体としてFY17をリカバーし大きく伸ばしたとのことです。
このメディア (および業界アナリスト) 向けセッションでの社に感じたことは次の三点です:
- Pain Needs - 顧客のビジネス上の痛みを分かち合い、そのニーズに応える。
- Innovation Needs - 顧客は競争優位に立つためにイノベーションが必要である。そのニーズを支援する。
- Integration Needs - もはy一つのソリューション&アプリケーションでは解決できない。それらのインテグレーションを支援する。
上記に集約3点は、社のメッセージと感じた次第で、ユーザー企業だけではコトは解決しないことは明確であります。
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2018.11.9:@オートモーティブデジタルプロセスセミナー2018
毎年、楽しみにしているデジタルプロセス株式会社の恒例イベントです。
何時も現場の課題・問題にタイムリーにフォーカスし、地道な取組に感銘を受けています。特に既に長期にシリーズ化した感のある日本を代表する自動車OEMのIT担当者を中心にしたパネルディスカッションが楽しみです。
今年のテーマは、”自動車開発のデジタル化、一気通貫プロセスへの飛躍 第二弾”、副題として “デジタルものづくりの夢と現実” とありました。
第二弾とあるように昨年の続きとのこと、中心ははやはり部品表とCAD情報&PDMであり、それに最近のIoTやデジタルツインなどの避けられない動向・テーマを如何に取込むかの各社の意見が現実的な取組を中心に議論がありました。
最終的にお聞きして感じたことを3点にすると以下の通りです:
- Excel使用は止められない、それをRPA によるオペレーションの自動化!
- PLM関連製品 (ソフトウェア) の品質、少なくとも自動車会社のSOP並みに!
- バージョンアップがますます複雑 (複数のアプリ&ソフトウェアが相互依存をもって動作) 、投資も膨大に!削減努力&手法を!
何時も地べたを這いつくばるようなエンジニアリングITの現場の本音が表に出る場であります。また、ここ何年かはパネルの最後にあった会場からQ$Aや提案意見などが省略されているのがちょっと寂しい気もしますが、ある意味でパネルのみなさんの発言が会場のエンドユーザーに共感を得ているのかとも考えます。
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2018.8.31:Bugatti Chiron - AM @Siemens Analyst Conference
今年も縁あって、業界大手メーカー、シーメンス社主催の年次会議 (業界アナリスト向け) に集積しました (米国ボストン)。
当該企業の最新状況&今後の戦略の紹介がメインです。世界からおよそ200人ほどの関係者の一員として出席しました。
個人的な興味として3Dプリンター、正確にはアディティブマニュファクチャリング (AM = Additive manufacturing、積層) 、今年はBugatti Chironの可変角度のリヤウイングへの応用が展示されました。
Bugatti Chiron自体はまだ未完の大器のようで、最高性能 (設計上の最高速など) を満たすためのタイヤもこれからとか、そのために可変角度のリヤウイングが肝のようで、加速、コーナリング、ブレーキングなどで適切に角度が変化する油圧制御のリヤウングが開発され、そのための自動制御ソフトも高度になっているようです。
今回の開発のイノベーションの目玉はそのメカ部分に従来の削る (サブトラクティブ) やプレスするなどから積層のジャネレーティブデザインをベースとした最適形状と重量軽減のアディティブマニュファクチャリングによるものです。
画像にように極限まで削ぎ落とした形状でチタン材で強度は増しても重量は50%程度になるそうです。何十年前のBugattiも技術上のイノベーションの塊であり、そのスピリットは今日では継続されてるようです。
本カンファレンスに関する参考記事:2018 Siemens PLM Software インダストリーアナリストカンファレンス “Innovation without Boundaries (境界なきイノベーション) ” (CIMdata論評)
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