ここのところ、報道を通して伝えられている東京都葛飾区が区内の私立認可保育園に対し、補助金を過大に支払っていた問題です。
この原因が区の担当者がよかれ (と思う) で制作したデータ入力用Excelフォームの中の関数の設定に不備があったと報道されています。
この話を耳にして、まず最初に頭をよぎったのは我々の業界 (PLM、ひいてはIT業界) は大丈夫かということです。と、いうのは昨今、ローコード、ノーコードがBuzz Wordsの如くもてはやされています。つまり、ITプロフェショナルではない現場の専門家がアプリケーションを開発できることです。
それはそれで素晴らしいことです。しかし、ローコード/ノーコードというもののそれなりのITガバナンスが求められるということです。そのアプリケーションが正しく動作するのかは、規模に関係なくそれなりのVeeのもとで判断されるべきものと考えます。これは単なる担当者の問題 (あるいはミス) ではなく区あるいは行政という組織レベルに根付いたものと考えるべきです。
今回の葛飾区の問題は、昨今のローコード/ノーコードへの問題提起をしていただいたと考えます。ローコード/ノーコードの正常進化を望むものです。