ダッソー・システムズ社のシミュレーション領域の最新動向やSIMULIAの新機能のご説明を受けました。
社の戦略として、最先端手法のツールであること、すなわち高速、高精度、堅牢、次に協調設計ができること、すなわち3DEXPERIENCEプラットフォームのもとにファイルベースではない一元管理ができること、そしてさまざまな業界の経験を組み合わせ可能になるPOWERBYなどをあげていました。
ビジネスにおけるシミュレーションの活用ということでは、最新の製品展開の多くがコネクテッドや電動化など新しい技術であり、従来のものが役立たず、結果的にその支援にシミュレーションが必須となっている言うことです。具体的には自動車業界の規制強化や5Gのコネクテビティをあげていました。
例えば、バス一台の大規模なシミュレーションなど、電磁波、メカニカル、軽量化、多数のセンサーなどもろもろ複雑性を考慮したもので、設計トレードオフを考慮したものをサポートするものです。これには高速性など重要なファクターをなります。
自動車業界、ここ数年での課題がWLTP (Worldwide harmonized Light vehicles Test Procedure、日本では「乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法」) 対応に向けて、特に空力特性について注目されてるようです。それは従来の方法と異なる数字が求められるようで、それには風洞実験が必要ですがオペレーションコスト (設備や設変含めての実験そのもの) が高価であり、より効率的で精度の高いシミュレーションにシフトする傾向にあるためです。
上記のような状況で、ダッソー・システムズでは様々なデジタル認証に向けたソリューションを提供しているとのことでした。
一般公道向けでないレーシング業界では、実車あるいはかなり大きなモデルでの風洞実験はすでに過去のものとなっています。空力のソフトウエア・シミュレーションの発達のお陰です。その先行的結果を経て、一般公道向けの車両にも実用的な空力シミュレーションが現実になってきたのかと感ずるものです。
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