ラティス・テクノロジー株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鳥谷 浩志、ホームページ:https://www.lattice.co.jp/、以下:ラティス)は、3Dデジタルツイン活用をさらに促進するために、NavVis(本社:ドイツ、CEO:Felix Reinshagen)が開発し、株式会社構造計画研究所(本社:東京都中野区、代表取締役社長:湯口 達夫、ホームページ:https://www.kke.co.jp/、以下:構造計画研究所)が日本国内に提供する、デジタルツインプラットフォーム『NavVis IVION』と軽量3Dデータ技術『XVL』の連携開始を発表します。なお、5月16日(金)に開催するラティス主催イベント『製造業DX×3Dセミナー2025』ではNavVis IVIONとXVLの連携デモを展示します。

※製造業 DX×3D セミナー2025 公式サイト: https://www.lattice.co.jp/events/2025/0516-dxseminar2025

ラティスは、独自の軽量3Dデータ技術XVLを利用して、製造業や建築分野において3Dデジタルツインを活用した業務効率化を推進しています。NavVis IVIONは、3Dデータ計測デバイス「NavVis VLX」で撮影した高精度な点群データとパノラマ写真をクラウドベースで管理し3Dスキャンした施設や工場のデジタルツインを誰もが直感的に活用できるプラットフォームです。今回の連携では、NavVis IVIONから点群をXVLファイル形式で出力できるようになりました。出力したXVLファイルはラティスの点群活用ソリューションなどで利用できます。XVLとNavVis IVIONが連携することで、現物を撮影した点群データとXVLによる3D CADデータを組み合わせた高度な3Dデジタルツイン環境を容易に構築でき、XVLソリューションによる工程検討・ライン構築の更なる最適化を実現します。

  1. NavVis IVIONからXVLファイルを直接出力
    変換ソフト不要でNavVis IVIONの点群データをXVL形式に変換。出力したXVLファイルはラティスの生産設備検証ソリューションで工程検討やライン構築といった、検討業務でそのまま活用できることで、製造や建設の業務プロセスにスムーズに組み込むことが可能です。
  2. 高度な3Dデジタルツイン環境を容易に構築
    高精度な点群データとXVL形式の3D CADデータを統合することで、高度な3Dデジタルツイン環境を迅速かつ容易に構築できます。これにより、設備や生産ラインの設計において、より現実に近い高精度なシミュレーションや工程検討が可能となり、設計・検証プロセスの精度と効率の向上を実現します。
  3. クラウドを活用した柔軟なデータ共有と管理の強化
    クラウド環境を活用することで、リモート下でも関係各所が高精度な点群データに迅速かつ安全にアクセスできます。これにより、工程検討やライン構築における情報共有と意思決定のスピードを高めます。さらに、XVL形式の3Dモデルをファイルサーバに配置し点群データと紐づけておくことで、対象箇所を軽量かつ直感的に参照でき、検討業務の精度と効率を一段と向上させます。

ラティスはこの連携で、製造業や建設業において、現場のリアルな点群データと XVL による設計データを統合した 3D デジタルツインを提供することで、より精度の高い計画立案や保全管理を支援し、業務改革の更なる加速に貢献します。

NavVis IVION: https://solutions.kke.co.jp/navvis/products/navvis-ivion/
※XVL 対応バージョン:Version 11.5.0 (2025 年 2 月 25 日)
工程検討・ライン構築を可能にする XVL の『生産設備検証』ソリューション:
https://www.lattice.co.jp/products/solution/validation-of-production-equipment/

【用語説明】

  • XVLとは、ラティス・テクノロジーが開発した、世界トップ水準の3D基本性能を持つ3D軽量化技術です。製造現場に蓄積された3次元CADの大規模データを活用するソリューション基盤として、国内外の数多くの企業で採用されています。
  • ・3Dデジタルツインとは、現物と図面の双子となる3Dモデルのことです。現地現物を軽量XVLで表現し、図面情報をXVLに集約することで、点群を含む3D形状と構成情報や各種ものづくり情報を統合することで、現物を3Dモデルで置き換え、そのデータを徹底活用しようという考え方です。

【その他】

  • XVL と 3D デジタルツインはラティス・テクノロジー株式会社の登録商標です。
  • ・その他記載されている会社名および製品名は、各社の登録商標または商標です。

会社情報

商号:ラティス・テクノロジー株式会社 (Lattice Technology Co.,Ltd.)
本社:〒162-0821 東京都新宿区津久戸町 1-2 あずさセンタービル 4 階
代表:代表取締役社長 鳥谷 浩志
設立:1997 年 10 月
資本金:7 億円
事業内容:超軽量 3D フォーマット XVL 関連ソフトウェアの開発・販売
     コンサルティングなど、3D データ活用のソリューションサービス提供
URL:https://www.lattice.co.jp/

XVL について

「XVL」 (eXtensible Virtual world description Language) は、XML(eXtensible Markup Language) をベースとした超軽量 3D 表現として、ラティスが提唱する表現形式です。XVL を用いることで、3D CAD などで生成されたデータを数百分の 1 にまで軽量化することができます。また、メモリが少ない環境で巨大な 3D データを高速表示する技術の実装により、ネットワーク環境での 3D データ共有に最適な形式です。現在、干渉チェック機能を搭載した DMU や 3D ビジュアル作業手順書を作成するソリューションが市場で高く評価されています。ラティスの XVL は世界中の自動車産業、航空機産業、電機産業等多くの製造業の企業で採用されています。3Dデータの精度と構成情報を保ちながら、軽量にデータ表現できるという特徴から、デザインレビュー、機構シミュレーション、工程設計、作業指示、部品表、イラスト作成などの用途に活用されています。製造業の大手では、3D CAD の普及により蓄積された 3D データの有効活用を目的に、XVL 製品を全社規模で導入するケースが増加し、国内外で急速に普及が進んでいます。