22024.11.25:Workhorse Group、持続可能なラストマイル配送用電気トラック向けにSiemens Xcelerator as a Serviceを標準化速
電気自動車 (EV) のスタートアップ企業が、ITオーバーヘッドの削減と、開発チームおよびサプライチェーン全体の
アクセシビリティの強化を目指し、Teamcenter XとNXをベースに標準化を実施
シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア (以下シーメンス) は本日、商用車のゼロエミッション化を先導する米国のテクノロジー企業Workhorse Group Inc. (以下、Workhorse) が、Siemens Xcelerator産業用ソフトウェア・ポートフォリオを採用したことを発表しました。これにより、Workhorseは持続可能なラストマイル配送用電気トラックの開発において、開発チームおよびサプライチェーン全体の活動を効率化できます。
Workhorse Groupは、クラウドベースの製品ライフサイクル管理 (PLM) 用のTeamcenter® Xと、車両製品のエンジニアリングおよび製造用のNX™ソフトウェアを利用することで、中型電気作業トラックの製品ラインナップをローンチしました。
Workhorse Groupの最高情報責任者であるジェフ・モウリー (Jeff Mowry) 氏は次のように述べています。
「NXと Teamcenter Xをベースに標準化を行うことで、設計、エンジニアリング、サプライ チェーンの機能を効率的に統合することができています。これまでのマルチCAD環境はコストがかさみ、余分なリソースが必要でした。シーメンスの協力により、こうした非効率性が排除され、複雑な電気トラックの効率的な構築に集中して取り組むことができるようになりました。」
WorkhorseはTeamcenter X Software-as-a-Service (SaaS) を迅速に導入することで、主力製品であるWorkhorse W56全電動ステップバンのエンジニアリングにおける時間的な制約に対処できるようになりました。Workhorseは、シーメンスのパートナーであるPROLIMの協力のもと、必要なITリソースを従来のオンプレミスのレガシー・ソリューションよりもはるかに少なく抑え、PLMを使った生産を開始することができました。
モウリー氏はさらにこう述べています。
「シーメンスのツールを使用することで、複雑な部品表やエンジニアリングの変更通知を効果的に管理できます。電気自動車生産の動的な性質を考えると、このことが重要になってきます。今回の戦略的な対応により、運用コストが削減されただけでなく、知的財産をしっかりと保護し、サイバーセキュリティを確保できるようになりました。」
Workhorseのエンジニアリング担当バイス・プレジデントのデイブ・ビヤーケ (Dave Bjerke) 氏は次のように述べています。
「Workhorseでは、Teamcenter XとNXをベースに標準化を行いました。なぜなら、この組み合わせは、車両の生産、製品開発、製造に対応するのに必要な設計、統合、データ制御の機能を提供するものであり、あらゆるレンジの製品生産量に対応できるからです。Siemens Xceleratorは、当社のビジネス・プロセスの中核となるデジタル基盤であり、Workhorseではその機能を利用して、目標の達成に必要な規模とペースでイノベーションを実現することができています。」
シーメンスの自動車・運輸担当バイス・プレジデントのナンド・コッチャー (Nand Kochhar) は次のように述べています。
「Workhorseのケースは、革新的なスタートアップが適切なデジタル基盤を使用することで、運輸・電化業界をどう変革できるのかを示す好例の1つです。Siemens Xcelerator製品ポートフォリオを、安全性と堅牢性、拡張性を兼ね備えたデータ管理プラットフォームに裏打ちされた最先端の設計ツールとともに利用することで、Workhorseはラストマイル配送用の電気自動車を記録的短期間で市場に投入することに向けて、大きく前進しています。」
さらに先を見据えて、Workhorseではより複雑な製品バリエーションに対応するためのコンフィギュレーター・モジュールや、サプライヤーの連携を強めるためのサプライチェーン・モジュールを導入するなど、シーメンスのソフトウェアの利用を拡大するための方法を模索しています。
Workhorseが、Siemens Xcelerator産業用ソフトウェア・ポートフォリオを利用して、持続可能なゼロエミッション電気自動車によるラストマイル配送にどのような変革を起こそうとしているかは、YouTube動画で詳しく解説しています。
クラウド対応の産業用ソフトウェアからなるSiemens Xcelerator as a Serviceポートフォリオは、さまざまな産業分野のスタートアップ企業、イノベーター企業、リーディング企業が柔軟性を高め、ミッション・クリティカルな開発ツールに容易にアクセスし、持続可能性を念頭に置いた設計を行えるよう支援しています。詳しくはこちらをご覧ください。
シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは、Siemens Xceleratorビジネス・プラットフォームのソフトウェア、ハードウェア、サービスを最大限に活用し、あらゆる規模の組織がデジタル・トランスフォーメーションを実現する支援をします。シーメンスのソフトウェアと総合的なデジタルツインにより、企業は設計、エンジニアリング、および製造プロセスを最適化し、現在のアイデアを将来の持続可能な製品に転換できるようなります。シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは、チップからシステム全体、そして製品からプロセスに至るまで、あらゆる産業において変革を加速させます。Siemens Digital Industries Software – Accelerating transformation
■シーメンスデジタルインダストリーズ (DI) はオートメーションとデジタル化における革新的なリーダーです。パートナーやお客様と緊密に協力して、プロセス業界とディスクリート (部品組み立て) 産業のデジタル・変革を牽引します。DIはデジタルエンタープライズポートフォリオによって、あらゆる規模の企業がバリューチェーン全体にわたって統合とデジタル化を実現するための、包括的な製品、ソリューション、サービスを提供します。各業界固有のニーズに合わせて最適化された、DIのユニークなポートフォリオは、お客様の生産性と柔軟性の向上をサポートします。DIは常にポートフォリオに革新性を追加し続け、未来の先端技術の統合に努めています。DIのグローバル本社の所在地はドイツのニュルンベルクで、世界に約72,000名の従業員を擁しています。
■シーメンスAG (本社:ベルリンおよびミュンヘン) は、インダストリー、インフラストラクチャー、交通、ヘルスケアを中核事業とするテクノロジーカンパニーです。資源効率の高い工場、弾力的な供給網、スマートなビルや送電網から、清潔で快適な交通、先進医療に至るまで、目的をもったテクノロジーを開発することで、お客様のために実質的な付加価値を提供します。シーメンスは、デジタルと現実世界を結びつけることで、顧客企業が産業や市場を変革するための力になり、数十億もの人々の日常を変えていく上での支えとなります。2023年9月30日に終了した2023年度において、シーメンスグループの売上高は778億ユーロ、純利益は85億ユーロでした。2023年9月30日時点の継続事業における全世界の社員数は32万人です。詳しい情報は、http://www.siemens.comにてご覧いただけます。
■注:シーメンス関連の商標リストについてはこちらをご覧ください。その他の商標はそれぞれ各所有者に帰属します。