「2024.4.19:CIMdata、著名なCADの権威者であるケン・バースプリル博士 (Kenneth J. Versprille, Ph.D) の逝去を悼む」にあるようにCIMdataの中で技術的にも人柄でも尊敬すべきケンさんが2ヶ月前にあっという間に天国に召されました。
 思えば、会社員時代、米国のCIMlinc社のCIMcut/surfと言うNC製品を扱い、当時のS製鋼所のクランクシャフトのアプリケーションに採用されました。その大きな理由は、当時、業界でも先駆的であったNURBSカーブの機能が搭載されていたからです。
 そのNURBSカーブはS製鋼所のCADDS 5 (ComputerVision) のNURBSデータを受け取れることでした。色々試験が実行され、うまくゆかないこともあり苦労しました。原因は我々のNC側の問題でなく、CADDS 5側にあったりと、当時として新しいことに対する当然の洗礼でありました。
 そして、会社員から独立して、MetaLincを立ち上げ、米国のCIMdata社と付き合うようになりました。ある時期に2010年過ぎ頃でしょうか、買収&統合により、ケンさんがCIMdataの一員となり、まさかのNURBSの先駆者と一緒に仕事をするようになったと、感激でありました。
 いつも謙虚であり、正しいことを尊ぶまさに尊敬すべきお方でした。同じ年齢であり、あっという間にお亡くなりになり、大きなショックであり、いまでも何かひきづっているようであります。天国でもお酒を飲んでいることでしょう…