2024.3.25：UEL株式会社　ポリゴン編集ソフト「POLYGONALmeister」Ver.9.0.0を提供開始 (BIPROGY)

 ～3 次元計測データの編集・検査機能を強化～

UEL 株式会社（以下 UEL）は、「POLYGONALmeister（ポリゴナルマイスター）」の新バージョンVer.9.0.0 を、 本日から販売開始します。 「POLYGONALmeister」 は、 ポリゴン（注1） データ編集ソフトウエアで 2015 年から提供しています。
この新バージョン Ver.9.0.0 提供により、3D スキャナーや CT（コンピューター断層撮影）で得たポリゴンデータのノイズ・誤差の除去を容易にし、オペレーターの負荷を軽減します。
また、3 次元地形のポリゴンデータ上に、ドローンなどが飛ぶ軌跡を作成できるようになりました。

【開発の狙い】

将来の深刻な労働力不足が見込まれる中、3D プリンター、3D スキャナー、CT 装置、ドローンによる写真測量などの 3 次元計測データを使い、業務プロセスを改善する取り組みが各業界で行なわれています。
一方で、 3 次元計測データの利用は、従来のプロセスに比べてメリットがある反面、 CAD データの準備や位置合わせ、ノイズや誤差などの除去がオペレーターの負荷となっています。「POLYGONALmeister Ver.9.0.0」では 3 次元計測データの編集および検査機能の強化により、オペレーターの負荷を軽減し、計測データ活用を後押しします。

【機能強化ポイント】

1. 形状作成・編集機能強化
   データ編集時の視認性や操作性を向上させました。
   ① 基本図形
   新規作成時、指定した位置に形状をプレビュー表示させながら作成できるようになりました。
   例えば、 モデル形状の台座を作成する際に、 モデル形状との位置関係や台座のサイズを確認しながら作成できます。
   ② フェース削除
   重複フェースの一括自動削除ならびに削除領域の座標値指定（包含 BOX の頂点、Z 座標値が0 以下の領域など）が可能になりました。
   ③ フェース切断・分割
   DXF（Drawing Exchange Format） （注2）の線要素を投影した線で、フェースの切断や分割ができるようになりました。
   ④ 文字レリーフ
   曲面に沿った文字を作成できるようになりました。

2. 検査機能強化
   検査方法のバリエーションを増やしました。
   ① 距離測定 基準点を設定し、その点からの距離が測定できるコマンドを追加しました。
   ② 凹凸検査 検査基準形状として円筒が選択できるようになりました。
3. 土木地形機能の強化
   ドローンなどが飛ぶ軌跡を作成し、 LandXML （注3） 形式に出力できるようになりました。 例えば、ドローンを手動操作する際に、操作者から見えづらくなる山や建物の後ろも、事前に飛行ルートを作成しておけば、安全に測量や撮影が行えます。
   ①GPS 軌跡作成・編集
   ドローンなどが飛ぶ軌跡を３次元の地形形状に合わせて作成・編集できます。
   ②LandXML の書き出し
   作成したドローンの軌跡を LandXML 形式に出力できるようになりました。

【パッケージ内容と販売価格】

1. POLYGONALmeister Reverse　CAD 面化機能を含むフルパッケージ　¥1,980,000（税込）/年
2. POLYGONALmeister EditorPlus　計測データ編集向けパッケージ　¥880,000（税込）/年
3. POLYGONALmeister Editor　基本的な編集機能を集めたパッケージ　¥550,000（税込）/年
4. POLYGONALmeister Geo　地形モデルの編集に便利なパッケージ　¥550,000（税込）/年
5. POLYGONALmeister Geom Smoothing　稜線を強調した平滑化オプション　¥770,000（税込）/年

【販売目標】

3 年間で 500 セットの「POLYGONALmeister」の販売を見込んでいます。
UEL は、3D スキャナーメーカーに対しても、同梱ソフトウエアとして「POLYGONALmeister」を販売していきます。 また、本ソフトウエアの各コマンドを API として提供し、「POLYGONALmeister」をカスタマイズして専用システムを構築するビジネスにも注力していきます。

以 上

注 1：ポリゴン
三角形や四角形などの多角形を敷き詰めて、物の表面の形を表現するときの各多角形をポリゴンといいます。計測データの表現や 3D プリンターの入力には通常、三角形の集まりが使われます。
注 2：DXF (Drawing Exchange Format)
米国 Autodesk 社の Auto CAD のために作られた CAD データを交換するための中間ファイル・フォーマットです。異なる CAD 間で図面データを交換する際に利用されています。
注 3：LandXML
土木・測量業界におけるオープンなデータ交換フォーマットです。

■関連 URL
ポリゴンデータ修正・編集ソフト「POLYGONALmeister Ver.9.0.0」
https://www.biprogy-uel.co.jp/polygon/
※POLYGONALmeister は、UEL 株式会社の登録商標です。
※その他記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
※掲載の情報は、発表日現在のものです。その後予告なしに変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。