新たなパートナーシップにより、AIアプリ活用を支える高度なデータインサイトを提供
 (本リリースは、11月4日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です) 

AIデータクラウド企業であるSnowflake(NYSE: SNOW)と、エンタープライズアプリケーションおよびビジネスAIの世界的リーダーであるSAP SE(NYSE: SAP)は、SnowflakeのAIデータクラウドとSAP(R) Business Data Cloud(SAP(R) BDC)を組織がセマンティックリッチなデータとともに活用できるようにする新たな協業を発表しました。

今回の協業により、SnowflakeのData&AIプラットフォームが、SAP BDCのお客様向けにSAPソリューション拡張製品「SAP Snowflake solution extension for SAP Business Data Cloud(SAP(R) Snowflake(R))」として提供されます。新たに発表された「SAP Snowflake」は、ミッションクリティカルなビジネスプロセスとセマンティックリッチなデータにおけるSAPの深い専門知識と、Snowflakeの統合プラットフォームが持つAI・機械学習ソリューション構築の強みを融合します。さらにSAPとSnowflakeは、SAP BDCとSnowflake間でのゼロコピー共有を実現し、お客様がより高度なデータインサイトを取得し、エンタープライズグレードのインテリジェントアプリケーションを構築し、AIによるイノベーションを通じてビジネス変革を加速できるよう支援します。

SnowflakeのプロダクトEVPであるクリスチャン・クレナマン(Christian Kleinerman)は次のように述べています。「SAPとSnowflakeを緊密に統合することで、企業はSnowflakeのシームレスなAIアプリと大規模なデータエージェント開発の力を活かし、重要なビジネスデータをSAPの豊富なコンテキストと簡単に連携できるようになります。SnowflakeとSAP BDCを活用することで、イノベーションを加速させ、プラットフォーム間でシームレスにデータを共有できるようになります。ゼロコピーで完全にガバナンスされたデータ共有です」

SAP Snowflakeは、SnowflakeをSAP BDCおよびビジネス・データ・ファブリックのオープンデータエコシステムに統合し、より高いオープン性と選択肢を提供します。これにより、SAP BDCはSnowflakeが持つAI、アナリティクス、データエンジニアリング、マーケットプレイス、コラボレーション機能によって拡張されます。お客様は、SAP Snowflakeを活用することで、SAP BDCをクラウドスケールのコンピュートおよびストレージオプションとして利用し、自社データの価値をさらに高めることができます。双方向かつゼロコピーでのデータアクセスを活用することで、データチームやAIチームは、統合されたガバナンスフレームワークのもと、セマンティックリッチなSAPデータプロダクトをリアルタイムで活用できます。その結果、SAPデータと非SAPデータを統合的に活用し、ワークロード全体の総所有コスト(TCO)を最適化するとともに、信頼性の高いSAPデータプロダクトを基盤に、SAP Snowflake上でエージェントやAIアプリケーションを構築できるようになります。

SAP SEのSAP Data and Analytics担当プレジデント兼最高製品責任者であるイルファン・カーン(Irfan Khan)は次のように述べています。「SnowflakeをSAP Business Data Cloudに導入することで、お客様にオープン性と選択肢を提供できます。ミッションクリティカルなビジネスアプリケーションにおけるSAPの長年のリーダーシップと、Snowflakeの最新データプラットフォームを組み合わせることで、統合されたエンタープライズ対応のSAPサポートエクスペリエンスを提供し、エコシステム全体にわたってビジネスデータの価値を高めます」

SAP Snowflakeを使用すると、お客様は次のことが可能になります。

  • 信頼できるAI対応のデータ基盤を構築して、SAPデータと非SAPデータを調和:
    統合されたビジネス・データ・ファブリックを使用してデータランドスケープを統一することで、企業全体のすべてのデータエンジニアリング、分析、AI、機械学習ワークフローにおいて、よりシームレスなゼロコピー共有、強化されたモデリング、ビジネスに対応した完全なデータビューをリアルタイムで実現します。
  • セマンティックリッチなデータでAIビジネス価値を加速: 
    AIガバナンスを簡素化し、組織の知識にAIを組み込んで、カスタマイズされたエージェントを構築することで、企業全体で、より安全でコンテキストリッチかつインテリジェントなアプリケーションを実現できます。
  • ミッションクリティカルなビジネスデータに基づいたインテリジェントアプリケーション開発:
    イノベーションと生産のペースを加速する、セマンティックリッチで信頼できるデータ製品を活用した、調和がとれ民主化されたデータ基盤を使用して、インテリジェントアプリケーションをより迅速に構築、展開し、継続的に最適化できます。

このパートナーシップには、SAP Snowflakeに加え、Snowflakeとの双方向かつゼロコピーのデータ共有を可能にするSAP Business Data Cloud Connect for Snowflakeも含まれます。すでにSnowflakeを利用している企業は、SAP BDC Connectを活用して既存のSnowflakeインスタンスをSAP Business Data Cloudと統合し、よりシームレスでゼロコピーのアクセスを実現できます。これにより、SnowflakeユーザーはセマンティックリッチなSAPデータ製品に、重複なくリアルタイムでアクセスできるようになります。

SAPとSnowflakeは、このパートナーシップを通じて業界の変革に取り組むアストラゼネカ社(AstraZeneca)などの業界リーダーを含む数千社のお客様をサポートしています。

アストラゼネカのERPトランスフォーメーションテクノロジー担当バイスプレジデント、ラッセル・スミス(Russell Smith)氏は次のように述べています。「アストラゼネカは常に科学の限界を押し広げ、人生を変えるような医薬品のパイオニアです。データとAIはこの目標達成の中核を成しており、SAPおよびSnowflakeとの緊密な連携により、リアルタイムデータへのアクセス、処理、分析能力がさらに強化されます。今回の発表は、私たちのミッションを加速させ、患者の皆様のために画期的な進歩を遂げるには一分一秒が重要であることを認識するものです」

SAP Snowflakeは、2026年第1四半期に一般提供される予定です。SAP BDC Connect for Snowflakeは、2026年上半期に一般提供される予定です。

以上

SAPについて

SAP(NYSE:SAP)は、エンタープライズアプリケーションとビジネスAIのグローバルリーダーとして、ビジネスとテクノロジーの融合を推進しています。50年以上にわたり企業と共に歩み、進化を続け、財務、調達、人事、サプライチェーン、カスタマーエクスペリエンスなどのビジネスクリティカルな業務を統合し、お客様のビジネスを成功へと導く支援をしています。詳細は、こちらからご覧ください。
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