2025.1.21:小売業向けパブリッククラウドERPとAIショッピングアシスタントが「NRF 2025」でSAPイノベーションの主役に
<抄訳版>
米国消費者の80%がブランドから過小評価されていると感じるという新たな調査結果を受け、SAPはロイヤリティギャップに対応するソリューションも発表 (本リリースは、1月9日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)
SAP SE(NYSE: SAP)は、全米小売業協会(National Retail Federation)主催の業界イベント「NRF 2025: Retail’s Big Show」において、小売業向けの新しいソリューションと機能を発表しました。
このたびのSAPのトップニュースは、SAP S/4HANA(R) Cloud Public Edition,retail, fashion, and vertical businessソリューションの一般提供の開始についてです。このERPソリューションは、小売業向けに設計されたものであり、世界中のあらゆる規模の小売業に合わせてカスタマイズできるERP機能の提供という重要なマイルストーンになるものです。
IDC Retail Insightsのグループバイスプレジデントであるレスリー・ハンド(Leslie Hand)氏は、次のように述べています。「SAPが発表した小売業向けのオールインワンプラットフォームは、市場における有意義な差別化要因になり得ます。小売企業は、個々の分野では優れていても、シームレスな小売業務に必要なエンド・ツー・エンドの統合を実現できない断片的なソリューションに苦慮していることが多いのです」
SAP SEのコマース・消費財産業担当シニアバイスプレジデント兼グローバルヘッドを務めるバラジ・バラスブラマニアン(Balaji Balasubramanian)は、次のように述べています。「SAP S/4HANA Cloud Public Edition, retail, fashion, and vertical businessにより、SAPは、マーケットリーダーから信頼され、世界中で認められている最高水準の機能を、急成長企業が必要とする規模、価格、Time-to-Value(価値実現までの時間)に合わせて提供できるようになりました」。さらにバラスブラマニアンは、小売企業がパーソナライズされたエクスペリエンスを提供するためには、マーチャンダイジング、店舗業務、小売サプライチェーンの複雑性に対応した小売業界固有のプロセスと機能を備えたERPシステムが必要であると述べるとともに、汎用的なERPシステムには、こうしたエンド・ツー・エンドの小売プロセスが欠けており、今日のデジタル消費者にとって十分な柔軟性がないと指摘しています。
SAPの最新のオファリングでは、こうした課題に対応するため、業種別のプロセス、データ、AIをまとめ、すぐに使える統合機能を備えたパブリッククラウドアーキテクチャーの柔軟性を基盤にしたソリューションを提供します。さらに、プロセスを合理化し、カスタマーエクスペリエンスを向上させ、持続可能な成長を促進するための包括的な機能スイートも提供します。新しいプラットフォームでは、統一された業務データとすぐに使えるAIとともに、財務、調達・購買、マーチャンダイジングを統合管理できるようになっています。
データ主導のパーソナライゼーションを特徴とする新しいロイヤリティソリューション
SAPは、2025年後半リリース予定の小売業者および消費財メーカー向けの新しいロイヤリティ管理ソリューションも発表しました。
SAP Emarsysが実施した新しい調査によると、米国消費者の5人に4人(83%)は、よく利用しているブランドから過小評価されていると感じており、他ブランドへの乗り換えも選択肢にあることがわかりました。この新しいソリューションは、SAP(R) Commerce Cloud、SAP(R) Service Cloud、SAP(R) Emarsys(R)、およびSAP S/4HANA Cloud Public Edition, retail, fashion, and vertical businessの各ソリューションとの統合を通じて、顧客ロイヤリティ獲得を支援するエクスペリエンスジャーニーとパーソナライズされたリアルタイムのオファーの実現を目的としたものになっています。
主な特徴は以下のとおりです。
- すべての買い物客をクラウドベースのロイヤリティウォレットにつなぐロイヤリティプロファイルにより、ターゲットを絞りパーソナライズされたオファーの実現、特典の提供、リアルタイムのバスケット分析が容易になります。
- マルチブランドロイヤリティ管理、さらに、地域や市場をまたいでロイヤリティプログラムを一元管理し、パートナーと共有できるロイヤリティプログラムにより、市場シェアを獲得するための複合ブランドプログラムが可能になります。
- どのチャネルのどの顧客に対してもあらゆるタイプのオファー、デジタル決済、ギフトを提供できる、リアルタイムのポイント交換が可能なオムニチャネルプロモーション計画を一元的に実施可能になります。
- パーソナライズされたコマース、マーケティング、サービス、リテールとのインタラクションを通じて、顧客ニーズに合わせた体験型のオムニチャネルジャーニーを提供するロイヤリティジャーニー計画が可能になります。
- プロモーションの実績とロイヤリティ関連の負債を追跡する定量化指標、およびROIを測定するための財務システムとのリンク、さらにメンバー/パートナーブランドとの決済が可能になります。
オンラインショッピングをかつてないほど簡単にするAI
SAPはまた、2025年前半にAIショッピングアシスタントを一般提供することを発表しました。SAP CX AI Toolkitで提供されるこのインテリジェントなアシスタントは、SAP Commerce Cloudの既存のAI機能を拡張するものです。オンライン・ショッピング・エクスペリエンスに変革をもたらすこのAIアシスタントによって、お客様は自然言語による会話を通じて必要なものを迅速に見つけられるようになります。
以上
SAPについて
SAP(NYSE:SAP)は、エンタープライズアプリケーションとビジネスAIのグローバルリーダーとして、ビジネスとテクノロジーの融合を推進しています。50年以上にわたり企業と共に歩み、進化を続け、財務、調達、人事、サプライチェーン、カスタマーエクスペリエンスなどのビジネスクリティカルな業務を統合し、お客様のビジネスを成功へと導く支援をしています。詳細は、こちらからご覧ください。www.sap.com
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