(本リリースは、12月3日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)

Amazon.com, Inc.(NASDAQ: AMZN)傘下のAmazon Web Services, Inc.(以下、AWS)と、SAP SE(NYSE: SAP)は本日、「AWS re:Invent」において、GROW with SAP on AWSを発表しました。GROW with SAP on AWSは、あらゆる規模の企業が、世界で最も広く利用されているクラウドであるAWSの
信頼性、セキュリティ、拡張性を享受しながら、SAPのERPソリューションを迅速に導入できるよう支援するソリューションです。

AWSとSAPのコラボレーションにより、SAP S/4HANA(R) Cloud Public Editionの導入がシンプルになり、加速化し、新たな生成AIベースのイノベーションの可能性が高まります。これは、お客様企業のビジネス変革を支援するという両社の長年にわたる共同コミットメントをさらに拡張するものであり、クラウドマーケットプレイスを通じてGROW with SAPソリューションを提供する最初のクラウドプロバイダーとしてのAWSのポジションを確立するものです。

ERPソリューションは、財務、人事、サプライチェーン管理、カスタマーサービスといった業務を最適化および自動化し、ビジネスの重要なすべての側面をエンド・ツー・エンドで可視化する一元管理プラットフォームを組織に提供します。これまでは、このような導入にはハードウェアとソフトウェアのライセンスをプロビジョニングするための高額な初期費用と、ミッションクリティカルな業務に合わせてワークフローを調整するための負担の大きい変更管理プロセスが必要でした。GROW with SAPソリューションは、企業がクラウドERPを迅速に導入できるよう支援するSaaS型ソリューションです。オンプレミス導入とは異なり、GROW with SAP on AWSを導入されるお客様は、プロビジョニングやライセンスの初期費用が不要で、導入がシンプルになり、導入期間を数年から数カ月に短縮できるというメリットがあります。また、支払いの一本化、既存のAWSクレジットやコミットメントの利用、AWSクラウドの可用性、柔軟性、拡張性といったメリットを享受することもできます。

GROW with SAPでは、お客様は、Amazon Bedrockなど業界をリードするAWSの生成AIサービスをSAPデータと組み合わせることで、業務を合理化してより良いサービスをエンドユーザーに提供したり、安全な生成AIアプリケーションを構築したりすることが容易になります。Amazon Bedrockは、SAP(R) Business Technology Platform(SAP(R) BTP)上のSAP(R) AI Coreインフラストラクチャー内の生成AIハブから、またはAWSから直接利用することができ、AI21 Labs、Anthropic、Cohere、Meta、Mistral AI、Stability AI、AmazonなどのリーディングAIカンパニーによる基盤モデルを幅広く取りそろえています。これらの機能は、SAPのビジネスアプリケーション全体で活用可能なSAPの生成AIコパイロットJoule(ジュール)を補完するものになります。

AWSのSpecialists and Partners担当バイスプレジデントであるルバ・ボルノ(Ruba Borno)氏は次のように述べています。「AWSは16年以上にわたり、SAPソリューションとAWSのシームレスな統合を通じて、何千社ものお客様のビジネス変革を支援してきました。AWSは、SAPポートフォリオをサポートする最初のクラウドプロバイダーとして認定されていますが、GROW with SAP on AWSは、クラウドERPのメリットをお客様に継続的かつ容易に享受していただくという共通のコミットメントが結実したものと言えます」

SAP SEのSAPプロダクトエンジニアリング担当エグゼクティブボードメンバーのムハンマド・アラム(Muhammad Alam)は次のように述べています。「SAPとAWSとのコラボレーションにより、あらゆる規模の企業にクラウドERPのシンプルな導入経路が提供され、Jouleを介して強力な自動化とインサイトがビジネスアプリケーション全体に組み込まれます。本日の発表により、お客様はAWSの実績あるセキュリティ、信頼性、可用性を享受しながら、簡単にクラウドでDXを進めることができるようになります。SAPの生成AIハブ機能からAmazon Bedrockを利用すれば、さらに多くのビジネスAIイノベーションを引き出すことができるでしょう」

GROW with SAP on AWSはAWS Nitro Systemを利用します。これは、クラウドベースのワークロードに対する高いパフォーマンス、可用性、プライバシー、セキュリティを提供するように設計されたハードウェアとソフトウェアの集合体です。これによって、従来のハードウェア構成の制約を受けることなく、クリティカルなSAPのERPアプリケーションを、高いパフォーマンス、信頼性、データ保護を備えたクラウド上で、安心して実行できるようになります。さらに、GROW with SAP on AWSはAWS Gravitonプロセッサを使用します。同じパフォーマンスの同等のAmazon Elastic Compute Cloud(EC2)インスタンスと比較して、消費エネルギーが最大60%減になります。

GROW with SAP on AWSは、SAPとAWSがRISE with SAPソリューションで達成した成功がベースとなっており、BBC、Hyundai、Moderna、Zurich Insurance Groupなどのフォーチュン500企業を含む数千社のお客様が、SAPとAWSの強みを組み合わせることで、複雑でミッションクリティカルなワークロードに対応できるよう支援するものとなります。

NTT DATA Business Solutionsのエグゼクティブバイスプレジデント兼米国地域担当プレジデントのスティーブ・ニースマン(Steve Niesman)氏は次のように述べています。「GROW with SAPがAWS Marketplaceから利用できるようになったことは、ビジネスAI機能が組み込まれたSAPのクラウドERPソリューションの普及が加速する大きなきっかけになるでしょう。SAPの実績あるクラウドERPソリューションと、AWSのセキュリティ、信頼性、スケーラビリティが組み合わされ、最先端の生成AIベースのソリューションやサービスが利用可能になることで、生産性の大幅な向上、デジタル時代における革新と成功がお客様にもたらされることになります」

GROW with SAP on AWSがAWS Marketplaceから利用可能となるのは数カ月後になる予定です。GROW with SAPやその他のSAPソリューションをAWS Marketplace( aws.amazon.com/sap/grow )でご確認ください。

以上

SAPについて

SAP(NYSE:SAP)は、エンタープライズアプリケーションとビジネスAIのグローバルリーダーとして、ビジネスとテクノロジーの融合を推進しています。50年以上にわたり企業と共に歩み、進化を続け、財務、調達、人事、サプライチェーン、カスタマーエクスペリエンスなどのビジネスクリティカルな業務を統合し、お客様のビジネスを成功へと導く支援をしています。詳細は、こちらからご覧ください。www.sap.com

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