SAP Japan、毎年初恒例の社長記者会見です。ここでは新年度の戦略&重点項目を中心に業界の状況や先行動向が見えるお話をお聞きできます。

今年のポイントは以下のようと理解しました:
2023年、SAPグローバルでクラウド (Cloud ERP) 売上は+23%、日本に於いてもクラウドは当たり前になった。
2024年、「ビジネスAI元年」、全てのSAPポートフォリオにAIを組込む。
Fit to Standardでクリーンコア戦略、つまり、コアには手をいれない、ローコード/ノーコードでカスタマイズする。
中堅&中小向けはGROW WITH SAPで、パートナー100%で対応する。

基本的にはここ数年、大きな変化がない戦略で正常進化をしていると受け止めました。新しいとすれば、「ビジネスAI元年」と称して、デリバリーの成果物の生産性&信頼性を高めるためにAI (4層:エコシステム・ソリューション、インダストリ固有・サステナブル、Cloud ERP、BTP (Business Tech. PF)) を活用するとのことです。

これにより、例えば、現場のユーザーが不明なことをチャットや会話で対応でき、在庫の問合せができるなどをあげていました。目下、英語版だけのようで日本語は鋭意対応中とのことです。

なるほど、ERPの現場の課題にもAI活用のソリューションが身近になってきたようです。また、Fit to Standardについては、数年前から声高にされており、なかなか日本の文化を変革することは難しいという感触であります。ただ、ここは最重要課題として取り組んでいただきたいと、同時に我々も肝に銘じておかねばなりません。

お断り:本ブログは内容は以下の基準で記述しております:

◎個人名称を除いて敬称は略しています。
◎特定の企業、製品、サービスを宣伝するものでありません。
◎コンテンツは現場で得た情報に加えて、国内外の確かな情報、そして当サイトオーナーの意見も含まれます。