Navigating the Future of Engineering Software: Insights from a Mid-Career Sabbatical
Written by Christine Longwell
私は最近、キャリア半ばにしてサバティカル (研究休暇) に入る機会に恵まれ、私の25年のキャリアを振り返るだけでなく、今後の25年がどのようなものになるのか、将来を見据えて推測する機会を得ました。CIMdataへの入社はエキサイティングであると同時に、エンジニアリンソフトウェア業界で最も優秀な頭脳の持ち主たちに囲まれていることを知り、少し身が引き締まる思いです。私はチームの中では “若造" であることを認めざるを得ませんが、自分も40年以上の経験を積んだときに、どのような景色が広がっているのか、非常に注目しています。
サバティカル期間中、私は自分のキャリアについて考え、次の四半世紀でエンジニアリングソフトウェアのエコシステムを変えると思われるいくつかのトレンドについて深くリサーチすることに多くの時間を費やしました。私が詳しく調べたトピックのいくつかを以下に示します:
クラウドCAD:クラウドベースのCADに関しては非常に盛り上がっていますが、否定的な意見もないわけではありません。正直なところ私は、クラウドCADに向かう勢いは、2000年頃のWindowsへの移行とよく似ていると感じます。Windowsマシンで3Dを動かすのは不可能だと誰もが言っていたのを私は覚えていますが、それはうまく動いているようです。しかし、図面についてはどうだでしょうか?さて、そこで次のポイントに移ります。
モデルベースの定義 (MBD) : モデルベースの定義について非常に長い間話し合ってきたことは承知していますが、私はトンネルの先には光が見えています。サプライチェーン、製造、さらには品質までもが、ますますデジタルシステムに移行していく中、モデルベースエンタープライズというビジョンは、これまで以上に達成可能なものになっています。CADやPLMのクラウドへの移行が進むにつれて、これらのモデルがどこかのサーバーにロックされることはなくなるでしょう。私たちの次世代のエンジニアは図面に重点を置くことはないでしょう、そして結局のところ、図面とは、注釈が付けられ、目的に基づいて保存されたビューのコレクションに過ぎないのではないでしょうか?
デジタルツイン:あまりにも長い間、私たちの語彙の大きな部分を占めてきたため、人々はほとんど無視しつつあり、これを新たなトレンドとして議論するのは困難なものです。しかし、正直なところ、デジタルツインの成功ある導入はまだ始まったばかりであり、それをめぐって大きな議論が交わされることでしょう。これはほとんどの産業界の企業のロードマップに含まれていることですが、サイロ化されたアプリケーションで製品データを使用してそこに到達するのは長くて困難な作業となることでしょう。そこで…
機械設計、電気設計、そしてソフトウェア設計のコンバージェンス: 繰り返しになりますが、これは新しいことではありませんが、ディスクリート製品の開発方法が遅かれ早かれ変わる可能性があることです。主要なPLMソリューションプロバイダーも、この点に着目し、ALMツールに投資していることは周知の事実です。伝統的なPLMシステムの多くは、3D CADを管理する必要性から発展・成長してきたものであり、確かにこのシステムには優れていますが、あるグループがECOに照らし合わせて作業し、別のグループがスプリントで作業し、製品が魔法の如くまとまることを期待することに意味があるのでしょうか?
プラットフォームサービスの拡大: ほとんどのPLM企業は、クラウドアプリケーションとレガシーなオンプレミスソフトウェアシステムの両方の製品開発テクノロジースタックの統合をいつか可能にするプラットフォームサービスの開発に、熱心に、でも静かに取り組んできました。これらのプラットフォームは、自社では何も行わないため、その便益を明確に説明するのは当然のころながら困難です。しかし、将来的に各社は、デジタルエコシステムをまとめる接着剤の役割を果たし、実際のモデルベースエンタープライズを可能にするでしょう。このような縁の下の力持ちはまだ出現したばかりですが、それらは差別化要因になるだでしょう。
これはいずれも革命的なソートリーダーシップではなく、変化は漸進的なものだということです。あと25年もすれば、この業界の製品開発のあり方は大きく変わっているはずで、数十年にわたって業界がどのように進化し続けるか、私は楽しみにしています。
CIMdataでの私の今後 (my journey) の最新情報にご期待ください。また、これらのトピックについてのご意見をお聞かせください。このエキサイティングな新しい取り組みに向けて、皆さんと対話できることを楽しみにしています。
敬具、
クリスティーン
Christine Longwell
Email c.longwell@CIMdata.com
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