デジタルツインプラットフォームを強化し、製造業における設計効率化・生産性向上に貢献
三菱電機株式会社は、Visual Components株式会社(本社:フィンランド エスポー市、CEO:Mikko Urho、以下Visual Components社)とともに、3Dシミュレーターを開発・販売する合弁会社「MEインダストリアルシミュレーションソフトウェア株式会社」を設立しました。出資比率は当社が70%、Visual Components社が30%で、2023年11月1日に営業を開始します。
合弁会社設立の背景
近年、モノづくりの現場は労働力不足や生産性・品質向上など、さまざまな課題に直面しています。当社のFAシステム事業では、これらの課題解決に向けてソフトウエアのラインアップを強化し、デジタルマニュファクチャリングの実現を加速しています。昨年発売した3Dシミュレーター「MELSOFT Gemini(ジェミニ)」※では、3Dを用いてデジタル空間上に生産設備やラインを構築し、設計・設備・ライン立上げ時の工数を削減するデジタルツインプラットフォームを提供することで、製造業のエンジニアリングチェーンにおけるお客様のTCO(Total Cost of Ownership)削減に貢献しています。
当社は今回、Visual Components社との合弁会社を設立し、デジタルツインプラットフォームを充実させることで、循環型 デジタル・エンジニアリング事業を強化します。
Visual Components社のソフトウエアは、FA機器メーカーのPLC・ロボットとの接続機能や、3Dシミュレーターの機能を拡張するためのインターフェースを標準で備えており、当社FA機器とも親和性があります。当社が培ってきた高度な制御技術とモノづくりの知見をVisual Components社の技術と組み合わせることで、「MELSOFT Gemini」の機能・サービスをさらに進化させ、製造現場における労働力不足や生産性・品質向上の課題解決に貢献します。
具体的には、Visual Components社の開発・ノウハウを存分に活用するため、フィンランドに合弁会社の開発拠点を立ち上げ、3Dシミュレーターによる装置制御検証に強いシミュレーション環境を提供し、制御ロジック生成による設計効率化とモノづくりデータ活用による生産性の向上を実現する新機能を開発します。また、高い提案力を有するVisual Components社のセールスエンジニアと連携し、当社のプレゼンスが高い日本、アジアを中心に、FAシステム事業のソリューション提案力を強化し、多様化するお客様のモノづくりの課題解決に貢献します。
※ 22年3月29日発表。
https://www.MitsubishiElectric.co.jp/news/2022/0329.html
本件の参照先:https://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2023/1101-b.html