~AI・量子コンピューティング・数理最適化技術などを活用し、業務最適化の適用検証までトータルで提供~
NECは、製造業や流通業のお客様を対象に、サプライチェーンにおける企業の強みと弱みを可視化し、経営・業務プロセスとITの観点で最適な施策・実行計画を策定する「経営・業務最適化コンサルティングサービス」を本日より提供開始します。
消費者のニーズや価値観の多様化が進む中、AIや量子コンピューティングなどの最先端技術を活用し、経営・業務プロセスの最適化に取り組む企業が増えています。
しかし、実際にこうした最先端技術を適用するためには高度な専門知識が求められるため、構想策定の段階から、戦略コンサルタントに加え技術に精通した専門家が参画することが有効です。
本サービスでは、豊富なコンサルティング実績を持つNECのDX戦略コンサルタントとAI・量子コンピューティング・数理最適化技術などの専門家がチームを構成し、経営・業務課題の可視化から戦略構想策定、実行・定着までエンドツーエンドで支援します。
経営・業務最適化コンサルティングサービスの概要
(1)SCMアセスメント
- SCM診断項目(注1)を用いたSCM成熟度レベル(注2)と利益創出につながる強みの分析により、お客様のサプライチェーン上の経営・業務課題を可視化し解決の方向性を提示
- お客様へのインタビューを通じて、販売や需給、生産管理などのSCM成熟度レベルの現状把握と目標設定を行い、優先的に改革すべきポイントを提示
- これらにより、お客様の多岐にわたる業務領域において投資の選択と集中を実現
※ SCM:Supply Chain Management
(2)構想策定支援
- SCMアセスメントの結果を踏まえ、経営・業務プロセスとITの観点から、最先端技術の活用を含む解決策を検討し実行計画を策定
- 策定には、生産計画最適化や配送計画最適化など豊富な経験を持つNECの最適化エンジニアやデータサイエンティストが参画し、改善見込みを考察
- これらにより、実効性の高いIT施策を策定するとともに、既存の量子コンピューティング適用サービスとの連携によりシームレスな実行が可能になり、改革を加速
標準価格・提供開始時期
また本サービスの提供開始に合わせて、経営・業務最適化のためのIT施策として提供する量子コンピューティング関連サービスを強化します。強化の内容は以下の通りです。
量子コンピューティング関連サービス強化の概要
(1)NEC Vector Annealing サービス強化
- 求解性能を従来サービスと比べて約9倍高速化(注3)
- 構築済みモデルの再利用性向上に向けオートチューニング機能を提供
- 制約優先・高次項への対応により不等式制約や3次項以上の式の取り扱いが可能に(注4)
(2)量子コンピューティング教育サービス強化
- 既存の数理最適化技術と量子アニーリング技術の違いを学び、適切に使い分けるスキルを習得するコース「実践編2」を新たに提供
標準価格・提供開始時期
NECは今後、量子コンピューティング関連サービスをはじめとする最適化関連事業で2025年度までに100億円の売上を目指すとともに、企業における量子コンピューティングの活用を推進することで社会課題の解決に貢献します。
また、量子コンピューティングを活用した物流での最新事例や経営シミュレーションへの活用メリットを「国際物流総合展2023 第3回 INNOVATION EXPO」(会期:9/13(水)~15(金)、会場:東京ビッグサイト)にて紹介します。
以上
(注1) SCM診断項目:収益力強化の視点でお客様のサプライチェーン関連業務の成熟度評価・課題分析をするためのNEC独自の診断項目。診断項目では、「オペレーション」「インフラ」の分析軸に加えて、事業戦略・マネジメントにも着目している点が特徴。
(注2) SCM成熟度レベル:SCM診断モデルを基に、企業における組織の対応力・組織力の状態を数値で判定し、スコア化。
(注3) NEC調べ。100都市を回る巡回セールスマン問題のTTS(Time To Solution)で比較。
(注4) 従来苦手だったナップサック問題のような不等式制約や、3体以上の相互作用を考慮するような複雑な問題をそのままモデル化できるよう強化。
NECの量子コンピューティング関連サービスについて
URL:https://jpn.nec.com/quantum_annealing/
国際物流総合展2023 第3回 INNOVATION EXPOについて