ミッションクリティカルな製品のサービス品質を大幅レベルアップ
株式会社図研(神奈川県横浜市、代表取締役社長 勝部 迅也、以下図研)は、魚群探知機や船舶レーダーなどを取り扱う船舶用電子機器総合メーカーである古野電気株式会社(兵庫県西宮市、代表取締役社長 古野 幸男、以下古野電気)が取組む、船舶用大型機器のメンテナンス・サービス業務の品質と作業効率向上を支援するため、ラティス・テクノロジー社製「XVL Studio Standard※1」を導入、組立作業手順書の3D化、アニメーション化を実現いたしました。
古野電気が提供している機器は、漁労だけではなく、船舶の安全運航にも影響を及ぼすため、その製品性能はもちろん、迅速なメンテナンス対応などサービス品質が、ユーザーにとっての重要な製品価値となります。しかし、船舶用大型機器の構造は複雑で分解する部品点数も多いため、従来の2Dの組立作業手順書で構造を正確に把握するのが難しくそれがメンテナンス作業効率向上の課題となっていました。
「XVL Studio Standard」は、開発部門が作成した3D CADデータを使って、データ容量を約100分の1に軽量化できるXVL※2に変換、3D CADを使わないメンテナンスチームでも独自に編集できるだけでなく、作業工程のアニメーション化ができるため、直感的に理解しやすい3Dの組立作業指示書が低コストで効率的に制作できます。古野電気は、「XVL Studio Standard」の導入により組立作業指示書を刷新し修理・メンテナンスプロセスにかかわるリードタイムと作業工数を画期的に改善することに成功しました。
古野電気株式会社 舶用機器事業部サービス統括部テクニカルセンター センター長 淺見 直史氏は、今回の「XVL Studio Standard」導入について、次のように述べています。
「XVLを国内外のサービスセンターや代理店サービスにより広めていきたい。XVLはサービス部門からの期待も大きく、工事の迅速化やサービス品質の向上を通して、古野電気のお客様により大きな価値を提供できると思います」
※1 「XVL Studio Standard」はラティス・テクノロジー株式会社の登録商標です。
※2 eXtensible Virtual world description Languageの略で、XML(eXtensible Markup Language)をベースとした超軽量3D表現として、ラティス・テクノロジー株式会社が提唱する表現形式です。XVLを用いることで、3D CADなどで生成されたデータを数百分の1にまで軽量化することができます。
■詳細は導入事例に掲載
古野電気株式会社の導入事例では、「XVL Studioシリーズ」導入の背景や目的、課題、効果などについて詳しく紹介しております。ぜひご覧ください。
https://www.zuken.co.jp/resource/xvl_case_furuno/