2023.5.17:東芝デジタルソリューションズとソニーグループのミーク、IoTプラットフォームで協業 (TOSHIBA)


~リアルタイム分析が可能なデータ基盤と、安全な閉域モバイルデータ通信網の連携を検証・確認~

 東芝デジタルソリューションズ株式会社(本社:神奈川県川崎市、取締役社長:岡田 俊輔、以下 東芝デジタルソリューションズ)とソニーグループのミーク株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役 執行役員社長:峯村 竜太、以下 ミーク)は、ミークのIoT向けモバイルデータ通信網を強みとするNoCode IoT/DX Platform「MEEQ」を使って集めたIoTデータを、東芝デジタルソリューションズのIoT向けクラウドデータ基盤「GridDB Cloud」に蓄積し、活用できることを両社共同で検証、正常に動作することを確認しました。両社は、「GridDB Cloud」と「MEEQ」を組み合わせたIoTプラットフォームをお客さまに提案していきます。

 東芝デジタルソリューションズの「GridDB Cloud」は、高頻度で発生する膨大なIoTデータを収集・蓄積し、リアルタイムで検索・分析することができます。これによりビジネス上の意思決定を迅速かつ正確に行うことができます。また社会インフラシステムなどで多くの実績があり、高い信頼性を備えています。

 ミークが提供する「MEEQ」は、ドコモ、KDDI、ソフトバンクの3キャリアのモバイルデータ通信網上に、セキュアな閉域網を簡単に構築できるため、既存のネットワークに、負荷やセキュリティの観点からIoTデータを流したくないユーザに向けて、安全な閉域網によるIoTシステムを提供しています。

 今回、両社のIoT向けデータ基盤と通信網が連携できることを検証・確認したことにより、IoTシステム構築にかかる時間とコストを削減できます。また、IoTを新たに使い始めたいユーザから要望の多いスモールスタートなど、柔軟性の高いシステム構築が可能になります。

GridDB CloudとMEEQによるIoTプラットフォームの特長

  • IoTシステム構築にかかる時間とコストの削減
    クラウド上でデータを管理するデータ基盤と安全な閉域モバイルデータ通信網、さらには情報を可視化するためのツールが提供されます。これらは連携して動作することが検証済みであるため、システム構築にかかる時間とコストを削減できます。
  • スモールスタートと柔軟なシステム拡張が可能
    初期コストをおさえたスモールシステムとして開始することができます。IoTの成果が確認でき、ビジネスの拡大とともにセンサーの数やデータ収集頻度を上げるなど規模を大きくしていくことが可能です。
  • 汎用的なIoTプラットフォーム
    工場IoTや農業IoT、交通IoTなどさまざまな領域に適用することができます。

 例えば工場IoTの場合、生産ライン上の機械や製品、作業員などにセンサーを付けデータを収集し、データの分析や監視を行います。これにより、進捗管理や在庫管理、サイクルタイムをリアルタイムに可視化することが可能になり、工場の生産性や作業の効率を向上させることができます。

 しかしIoTを導入するにあたって、既存のネットワークにデータを流すと、負荷が高まり稼働中のシステムに影響が出る・クラウド接続によるセキュリティのリスクが発生するといった課題があります。本IoTプラットフォームはモバイルデータ通信を使うことにより、既存のネットワークを使用することなく、短期間で簡単にセキュアなネットワークを構築することができます。

 また、投資対効果が明らかになるまで、初期コストを抑えたスモールスタートとし、効果を見ながら、徐々にセンサーの数やデータ取得頻度を増していきたいというユーザの要望があります。本IoTプラットフォームでは、システム規模に応じてモバイルデータ通信やクラウドデータ基盤を拡張できるので、初期段階ではコストを抑えたスモールスタートが可能になります。

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 本協業の発表に伴い、IoTのユースケース集を含んだホワイトペーパー「今すぐ始めるIoT」を作成しました。代表的なユースケースを通して、IoTソリューションを迅速に導入する際の課題とその解決手段についてご紹介しております。
 URL:https://form.ict-toshiba.jp/download_form_meeq-griddbcloud

 これからも両社は、IoTの分野でさらに協業を深めていく予定です。

東芝デジタルソリューションズ株式会社と「GridDB」、「GridDB Cloud」について

 東芝デジタルソリューションズ株式会社は、東芝グループのデジタルソリューション事業を担う企業としてIoTや人工知能(AI)などのデジタル技術や量子技術を活用した事業をグローバルに展開しています。東芝グループの幅広い事業領域で生まれるさまざまなデータの力を最大限に活用し、プラットフォーム化を推進することで価値あるサービスを次々に生み出し、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーの実現に貢献していきます。東芝グループの経営理念「人と、地球の、明日のために。」のもと、お客さまやパートナーの皆さまとともに、新しい価値を持続的に創造していきます。

 「GridDB」は産業や社会を支える多種多様なシステムを構築・運用してきた知見・実績を基に、当社が開発したスケールアウト型データベースです。 膨大な時系列データを効率よく蓄積し、高い性能をスケーラブルに発揮できます。「GridDB Cloud」はGridDBをパブリッククラウド上のマネージドサービスとして提供するクラウドデータ基盤です。クラウドネイティブなアプリケーションとの連携を促進します。

 URL:https://www.global.toshiba/jp/company/digitalsolution

■ ミーク株式会社と「MEEQ」について

 ミーク株式会社は、ソニーグループの通信事業を担うソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社から2019年にカーブアウトして設立しました。IoTサービス事業者及びDXを推進する企業向けに、直感的なコンソール画面を通じて、簡単にIoT向け通信サービスを購入/決済/登録/管理ができるNoCode IoT/DX Platform『MEEQ』を展開しています。MEEQは、NTTドコモ、ソフトバンク、KDDI回線のデータ通信専用SIMの利用が可能で、お客様側でシステムを用意しなくとも簡単かつ低コストでIoT回線を追加することができます。

 また、数少ないトリプルキャリアに対応したMVNE事業者として、多くの大手MVNO事業者にネットワークおよび業務システム、業務支援等を提供しています。

 URL:https://www.meeq.co.jp/meeq/

  • GridDBは、東芝デジタルソリューションズ株式会社の日本における登録商標です。
  • MEEQは、ミーク株式会社の商標または登録商標です。
  • その他、本文章に記載されている社名および商品名はそれぞれ各社が商標または登録商標として使用している場合があります。

本件の参照先:https://www.global.toshiba/jp/company/digitalsolution/news/2023/0517.html

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