~計測誤差によるポリゴンデータの凹凸を平滑化しながら稜線を回復するニーズに対応~
UEL 株式会社(旧社名:日本ユニシス・エクセリューションズ株式会社、以下 UEL)は、ポリゴン(注1)データ編集ソフトウエア「POLYGONALmeister(ポリゴナルマイスター)」の新バージョンVer.8.0.0 を、2023 年 3 月から販売開始します。
Ver.8.0.0 では、3D スキャナーや CT で得たポリゴンデータを、解析や 3D プリンターで利用するための検査・編集機能を強化しました。
【開発の狙い】
将来深刻な労働力不足が見込まれる中、3D プリンター、3D スキャナー、CT 装置、ドローンによる写真測量などの 3 次元計測データを使って、業務プロセスを改善する取り組みが各業界で行なわれています。
3 次元計測データの利用は、従来プロセスに比べてメリットがある反面、CAD データの準備や位置合わせ、ノイズや誤差の除去がオペレーターの負荷となっています。「POLYGONALmeister Ver8.0.0」は 3 次元計測データの検査および編集機能の強化により計測データ活用を後押しします。
【機能強化ポイント】
1. 編集機能
オプション機能「Geom スムージング」を追加しました。本機能は計測データの長年の課題であった計測誤差による細かな凹凸を平滑化しながら、失われた稜線を回復するという、相反する ーズを 1 クリックで実現します。また 3D スキャナーや CT 装置で得たポリゴンデータを 3Dプ リンターで利用できるよう、修正や解析を行う機能を強化しました。
2. 検査機能
IGES 形式の CAD データをポリゴン形式に変換して取り込む機能を追加しました。これにより設計データと計測データとを比較する際の利便性が高まりました。また、アンダーカットや傾斜角の検査機能の追加ならびに検査結果の表示機能を改善しました。
3. 地形関係機能
LandXML 形式(注 2)ファイルのメッシュ情報が読み込めるようになりました。これにより地形や土木・測量の関連業務においてポリゴンデータ活用の幅が広がります。また、正しい測地系(注 3)で表現されていない地形メッシュに対して、緯度経度がわかっている点を基準にして測地系をあわせる「地形位置合わせ」を追加しました。
【パッケージ内容と販売価格】
【販売目標】
3 年間で 500 セットの「POLYGONALmeister」の販売を見込んでいます。
UEL は、3D スキャナーメーカーに対しても、同梱ソフトウエアとして「POLYGONALmeister」の採用を働き掛けていきます。また「POLYGONALmeister」の各コマンドを API として提供し、「POLYGONALmeister」をカスタマイズして専用システムを構築するビジネスにも注力していきます。
注 1:ポリゴン 三角形や四角形などの多角形を敷き詰めて、物の表面の形を表現するときの各多角形をポリゴンといいます。計測データの表現や 3D プリンターの入力には通常、三角形の集まりが使われます。
注2:LandXML 形式 土木・測量業界におけるオープンなデータ交換フォーマットです。
注 3:測地系 国またはいくつかの国からなる地域単位で採用され、測量、地図作成、土地の管理、大規模土木工事などの基準となる測地体系のことです。国家測量機関が地球の形と大きさ、経緯度原点、高さの基準などの定義や維持を行っています。
■関連 URL
ポリゴンデータ修正・編集ソフト「POLYGONALmeister Ver8.0.0」
https://www.biprogy-uel.co.jp/polygon/
※POLYGONALmeister は、UEL 株式会社の登録商標です。
※その他記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
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