株式会社ベリサーブ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:新堀 義之、以下「ベリサーブ」)は、規模が拡大し複雑化が進むソフトウェア開発における品質向上に対応するため、より高度な品質保証技術の開発に向け、2022年にベトナムに設立した子会社「ベリサーブベトナム」における研究開発体制を拡充します。
昨今DX(デジタルトランスフォーメーション)の流れの中で、ますます依存度が高まるソフトウェアの開発スピードや品質に対する要求が拡大しています。ベリサーブは設立以来、ソフトウェアの品質保証技術向上を図ってまいりました。しかし近年の進化・拡大する要求に対応するため、より高度な品質保証技術開発を推進すべく、昨年ベトナムに設立した子会社の研究開発の機能と体制拡充を図り、本格的に始動します。
1.経緯
DX潮流の中で、さまざまな製品やサービスにおいてソフトウェアはAI搭載などの高度化や複雑化が進むとともに、生活の中での利用範囲は広がり、開発スピードや品質への要求はますます拡大しています。このような状況に対応するため、現状の品質保証作業を大きく変える、より高度な品質保証技術の開発とその技術を駆使した業務の実施が求められています。
ベリサーブでは設立以来、品質保証技術の向上のために品質保証手法や品質保証ツールの開発や産学連携活動などのさまざまな施策を行ってまいりましたが、さらに品質保証技術の研究開発の加速に向けた体制を拡充するために、優秀な人材確保などを鑑み、ベトナムに研究開発拠点として子会社「ベリサーブベトナム」を2022年1月に設立しました。設立後、研究開発推進のために人材採用などの各種準備を進めてまいりましたが、この度、体制準備が整い本格的に研究開発を始動することになりました。
2.研究開発の内容について
現状の品質保証作業を変えていくために、以下の観点やテーマをはじめとした品質保証技術の研究開発を進めていきます。
- 自社ツール群の開発と整備
- モデルベースドテスト
- AI品質保証
具体的な研究テーマについて紹介します。
(1)モデルベースドテスト(MBT:Model-Based Testing)
ソフトウェアテストにおいて、ソフトウェアのリリースのスピードを保ちつつも、テストの品質を落とさないための自動化などの技術が求められています。MBTは、その解決のための重要な技術であり、モデルからツールによる自動的なテストケースの生成やそれにつながるテスト実装の自動化などを実現します。また、モデルベース開発(MBD)との連動、テスト設計の説明性向上にも貢献します。
(2)AIプロダクトに対する品質保証
AIプロダクトのテストについては、まだ品質保証技術が確立していないため、普通の製品と同じ品質保証を行っている、あるいはさまざまなツールを使っているがどれが最適か分からずに使っているなどの状況があります。これに対して、ツールや品質保証技術の手の内化を行うことで、顧客のAIプロダクトの品質面での課題に対して提供できるソリューションの開発を行います。
3.今後の展開について
(ベリサーブベトナム社長 須原秀敏のコメント)
ベリサーブの品質保証技術の向上やDXのために、ベトナムの優秀で勤勉なソフトウェアエンジニア・データサイエンティストの協力を得ながら研究開発体制を整備してきました。今後さらにベリサーブベトナムを成長させてベリサーブグループとして提供できるサービスのケイパビリティを大きくし、これまで以上にお客様に”Wow”を提供できるように注力していきます。
そのため、研究開発を一層加速させるべく45名(2022年末現在)の研究開発要員を2025年までに150名体制に拡充する予定です。
本件の参照先:https://www.veriserve.co.jp/news/2023/news-20230127-01.html