(本件は、米国東海岸において、1月16日(月)午前9:00
(日本時間1月16日午後11:00)に発表しました。)
スペインのDXへの取り組みを背景に、南西ヨーロッパに進出
スペイン首相との会談の様子
(左からGlobalLogic社長兼CEO ニテッシュ・バンガ、ペドロ・サンチェス首相)
株式会社日立製作所(以下、日立)の米国子会社であるGlobalLogic Inc.(以下、GlobalLogic)は、スペイン国内に複数のエンジニアリングセンターを開設する計画を発表しました。本発表は、GlobalLogicの社長兼CEOであるNitesh Banga(ニテッシュ・バンガ)が、スペイン政府のPedro Sánchez(ペドロ・サンチェス)首相と会談した際に行ったものです。
GlobalLogicはデジタルエンジニアリングに強みを持ち、エクスペリエンスデザイン、複雑なソフトウェアエンジニアリング、データエンジニアリングを組み合わせ、変革的サービスを求めるグローバルクライアントのニーズに応えています。スペイン拠点はGlobalLogicにとって南西ヨーロッパで初の拠点となり、既にある9カ国、20以上のEMEA拠点*1に加わります。同拠点は、グローバルおよびスペインの顧客に対して、顧客の所在地やニーズに応じてオンサイトとオフサイトの両方に対応できるサポートモデルで、デザイン主導のデジタルエンジニアリングサービスを提供する役割を担います。
*1 EMEA:Europe, the Middle East and Africaの略。
デジタルトランスフォーメーション(DX)や、デジタルエンジニアリングへの旺盛な需要に応えるため、GlobalLogicは世界中の戦略的な中核拠点に、新しいセンターの開設や、優れたデジタルエンジニアリング企業の買収を行い、着実にそのフットプリントを拡大してきました。今回の発表は、スペイン政府が打ち出した経済のデジタル変革に対する公約「デジタルスペイン 2026 (España Digital)*2」と、テクノロジー企業のスペインへの投資を呼び込むための継続的なプログラムを受けて、GlobalLogicにとってスペインが重要な戦略地域として浮上したものです。スペインに拠点を置くことで、GlobalLogicはスペインの優秀なソフトウェアエンジニアリングの人財にアクセスできるようになります。また、DXに取り組む上で優れたパートナーを求めているスペインのトップブランドに対しては、GlobalLogic独自のデジタルエンジニアリングに関する能力やベストプラクティス、業界の専門知識を提供することも可能になります。
*2 デジタルスペイン 2026(España Digital)
スペイン首相のペドロ・サンチェス氏は、「スペインは、官民パートナーシップに基づき、多様で人間味あふれるデジタル化の実現に取り組んでいます。このような規模の投資プロジェクトは、デジタル変革を加速させる鍵になります。」と述べています。
GlobalLogicの社長兼CEOであるニテッシュ・バンガは、「スペインに事業を拡大できることをうれしく思います。デジタル変革に国を挙げて取り組んでいるスペインに根を下ろし、スペインの優れた人財を活用して私たちの共通の目標を達成できることは、非常にエキサイティングなことです。さらに、ペドロ・サンチェス首相政権によるあたたかい歓迎と、一連のプロセスを通じた多大な支援に感謝しています。この国への投資により、素晴らしい成果が得られると確信しています。」と述べています。
GlobalLogicは、2022年にスペインに法人を設立しました。その拡大戦略には、オーガニックな成長をめざすと同時に、同国内での買収による成長機会も積極的に視野に入れています。GlobalLogicはスペインでの事業について、2023年の立ち上げに向けてバレンシアやマラガなど複数のターゲット都市を検討しており、マドリードとタラゴナも長期的なロードマップに含まれています。優秀なテクノロジー人財を確保すべく、GlobalLogicはソフトウェアアーキテクトやエンジニア、デザイナー、データサイエンティスト、その他の高い技能を持つプロフェッショナルを採用する予定であり、現地採用や買収の機会を通じて、今後3年間で最大2,500人から3,000人の専門人財を雇用することを見込んでいます。
GlobalLogicは、日立グループの企業であり、日立製作所、日立エナジー、日立ヴァンタラなど、スペインに進出している他の日立のグループ会社とともに、スペインでの事業展開を進めていきます。
GlobalLogicについて
GlobalLogic は、デジタルエンジニアリング業界のリーディングカンパニーです。グローバルな顧客基盤を有し、革新的なプロダクトやプラットフォーム、さらにはデジタルな体験価値を、お客さまとともにデザインし構築します。GlobalLogic が強みとする、エクスペリエンスデザインや高度なエンジニアリング、データに関する専門知識を組み合わせることで、お客さまのデジタルトランスフォーメーションを支援しています。
GlobalLogic は、シリコンバレーに本社を置き、世界各地にデザインスタジオやエンジニアリングセンターを展開しています。通信、金融サービス、自動車、ヘルスケア、ライフサイエンス、テクノロジー、メディア・エンターテイメント、製造業、半導体など、多種多様な業界のお客さまへ、GlobalLogic の深い専門知識を提供しています。
GlobalLogic は日立製作所のグループ会社として、データとテクノロジーで社会インフラを革新する社会イノベーション事業を通じて、人々が幸せで豊かに暮らすことができる持続可能な社会の実現に貢献します。
日立製作所について
日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。金融・官公庁・自治体・通信向けITサービスやお客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&anp;モビリティ」、産業流通、水インフラ、ヘルスケア、家電・空調システム、計測分析システム、ビルシステムなどの幅広い領域でプロダクトをデジタルでつなぐ「コネクティブインダストリーズ」と、自動車・二輪車の分野で先進技術を提供する「オートモティブシステム」の事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。グリーン、デジタル、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。2021年度(2022年3月期)の連結売上収益は10兆2,646億円、2022年3月末時点で連結子会社は853社、全世界で約37万人の従業員を擁しています。
以上
本件の参照先：https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2023/01/0117.html