2023.12.12:SPP テクノロジーズ、MEMS・半導体製造装置の遠隔支援サービスを提供開始


~SCSKのデジタル遮蔽機能を活用して、対象装置の映像のみを共有~

SPP テクノロジーズ、MEMS・半導体製造装置の遠隔支援サービスを提供開始 ~SCSKのデジタル遮蔽機能を活用して、対象装置の映像のみを共有~

SPPテクノロジーズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:速水 利泰、以下 SPT)は、SCSK株式 会社(本社:東京都江東区、代表取締役 執行役員 社長 最高執行責任者:當麻 隆昭、以下 SCSK)の技術開発 支援を得て、MEMS※・半導体製造装置向けデジタル遮蔽機能付き遠隔支援サービス(以下 遠隔支援サービス) の提供を 2022 年 12 月 1 日より開始いたしました。

※Micro Electro Mechanical Systems の略称で「微小電気機械システム」のこと。 身近な例では、スマートフォンやスマートスピー カーに内蔵されている小型マイクロフォンやインクジェットプリンタのプリンタヘッド(インク吐出部)がある。

1.開発の経緯

秘匿性の高い半導体製造工場で遠隔支援サービスを利用するためには、機密情報漏洩防止の観点から対象物以 外の工場内の情報を遮蔽する必要があり、遠隔支援サービス利用の高いハードルとなっていました。 この課題を解決するため、SPT と SCSK が共同でお客様工場とサポート拠点が対象装置の映像だけを共有す る手法検討を進め、SCSK が保有するデジタル遮蔽機能を活用した対象装置以外の情報をマスキングする遠隔 支援サービスを開発いたしました。

20221212 SCSK 1


2.遠隔支援サービスの概要

スマートグラスを通じた視界共有機能と、音声通話、XR(クロスリアリティ)技術を活用したデジタル遮蔽機能を 用いて、機器の保守・メンテナンス及び修理対応時にお客様の工場とサポート拠点を接続し、遠隔での支援を実 現します。 遠隔支援サービスでは、装置の点検やメンテナンスの基本メニューに加え、装置を安定的に稼働させるための豊 富なメニューをご利用いただけます。また、お客様と SPT エンジニアが遠隔支援サービスで常につながること で、装置に関する様々なお困りごとをお気軽にご相談いただけるとともに、熟練エンジニアによる的確なサポー トをご提供することが可能です。

3.今後の展開

お客様のご要望や課題解決に繋がる機能追加を SPT と SCSK で継続的に行い、同様の課題に直面している機 器・装置メーカー、機器・装置を使用する企業に対して、提供サービスの充実を図ってまいります。

デジタル遮蔽機能について

デジタル遮蔽機能は、長年にわたる XR 技術の研究開発を元に SCSK が開発しました。仮想空間上に、指定した 対象物と同等の矩形を用意し、現実空間に配置された対象物と重ね合わせて表示されることにより、どの角度 からでも、その対象物以外を映さないようにマスキングする技術です。(特許 第 6827134 号)

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本件の参照先:https://www.scsk.jp/news/2022/pdf/20221212.pdf

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