日本アイ・ビー・エム株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長執行役員:山口明夫、以下 日本IBM)とSAPジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鈴木 洋史、以下 SAPジャパン)は、ヤマハ発動機株式会社(本社:静岡県磐田市、代表取締役社長:日高 祥博、以下 ヤマハ発動機 )のデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みにおいて、経営基盤改革を支えるヤマハモータービジネスダッシュボード(以下YBD)とグローバル連結会計システムの稼働を開始し、活用が進んでいることを発表しました。
YBDでは、日本、北米、欧州、アジア、中南米の全拠点の経営情報を一元化・可視化することでの迅速な経営判断、そして需要予測のデータ活用による予知型経営、さらには情報伝達・共有工数の削減による間接業務の標準化・効率化・シェアードサービス化により経営資源の成長領域へのシフトを実現します。
この度稼働したYBDは財務・管理会計や部門のデータ、例えば月次で財務・管理会計データや卸、小売、在庫などの台数、一部モデル別の台数まで、140以上の拠点からデータを収集し、一元的かつタイムリーに経営ダッシュボードで把握できるようになりました。YBDの稼働により、本社と各拠点が同じデータを共有し、指標をもとに迅速な意思決定と国内外の各拠点への実行方針の展開が可能となりました。またリアルタイムでの現状把握と主力製品の中長期の需要予測分析による予知型経営を実現し、まさに成長戦略を支える基盤となっています。
日本IBMとSAPジャパンは、ヤマハ発動機の経営基盤を支えるYBDとグローバル連結会計システムの導入・構築の支援を行ってきました。SAP社のエンタープライズデータウェアハウスパッケージであるSAP(R) BW/4HANAをはじめ、情報活用に必要な機能を1ストップでの提供を可能とする分析クラウドのSAP(R) Analytics Cloud、グローバル連結会計管理ソリューションであるSAP(R) Financial Consolidationを利用し、日本IBMが有する多くの製造業の業務変革や財務経理変革の知見、グローバルでのSAP導入の経験、AI・アナリティクス等の最新テクノロジーを掛け合わせ、両社の20年以上にわたる戦略的提携をもとに、全世界140拠点同時のダッシュボード化を実現しました。
ヤマハ発動機では、SAP S/4HANA(R)導入により、2030年に日本、北米、欧州、アジア、中南米の全拠点の勘定科目を統一し、子会社、孫会社とも連携、管理粒度に即した商品の可視化と、全モデル別の台数や採算まで可視化される予定です。これにより、決算早期化や、日次での小売データの把握、ローケーション別の在庫データ把握、予測精度の向上など、グローバルでシステムが統一され、シームレスなデータ連携によるリアルタイムでの分析と経営判断が可能となります。
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