管理者の作業負担軽減に貢献
日立グローバルライフソリューションズ株式会社(以下、日立GLS) が提供している空調IoTソリューション「exiida(エクシーダ)遠隔監視・予兆診断」は、フロン排出抑制法で定められている業務用冷凍・空調機器(以下、機器)(*1)の簡易点検の代替とすることが可能になりました。2022年8月に施行された同法律の改正(*2)によって、機器の常時監視システムが、これまでの目視による簡易点検の代替として位置づけられることになりました。これにより、作業負担の軽減に貢献します。
(*1) フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律において定められた第一種特定製品をさします。
(*2) フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律(平成十三年法律第六十四号)第十六条第一項の一部改正。
フロン排出抑制法は、機器の冷媒として使用されているフロンガスの漏えいを未然に防ぐため、3か月に1回以上の簡易点検を義務付けています。そのため、管理者(お客さまや設備管理担当者など)は、目視による機器の点検を行い、点検の記録および保存をする必要があります。違反した場合には、管理者に罰則が科せられます。
日立GLSの「exiida遠隔監視・予兆診断」は、機器から収集した運転データ(冷媒圧力・温度・電流値など)を蓄積し、AIを活用して高精度な診断を行うことで、お客さまに新たな価値を提供する常時監視システムです。故障につながる変化を検出するなど、機器の安定稼働を支援します。今回、フロン排出抑制法の改正によって、管理者に義務付けられている簡易点検の代替とすることも可能になりました。
日立GLSは、今後も「exiida遠隔監視・予兆診断」の提供を通して、お客さまの機器の安定稼働や作業負担の軽減に貢献していきます。
フロン排出抑制法によって定められている簡易点検の内容
- 目視による点検(振動・異音・損傷・腐食・油にじみなど)
- 冷媒漏えいが確認された場合、やむを得ない場合を除き、可能な限り速やかに漏えい箇所の特定を行い、必要な措置を実施すること
- 点検・修理、冷媒の充填・回収等の履歴を記録・保存すること
※今回のフロン排出抑制法の改正対象は簡易点検のみ。ただし、運転データの収集は常時監視システムで可能。
「exiida遠隔監視・予兆診断」によって簡易点検の代替が可能となる対象製品
2010年度以降に販売した、以下の日立製の機器になります(*3)。
- 店舗・オフィス用パッケージエアコン
- ビル用マルチエアコン
- 設備用パッケージエアコン
- チラーユニット
- コンデンシングユニット
(*3) 対象外となる製品があります。詳細は当社Webサイトをご参照ください。
フロン排出抑制法の改正に対応した「exiida遠隔監視・予兆診断」オプションメニューについて
「exiida遠隔監視・予兆診断」を契約されるお客さまを対象に、「フロン排出抑制法定期点検サービス」を提供しています。本法律において一定規模以上の機器(*4)に求められる有資格者による定期点検業務を、日立GLSが代行して対応するサービスです。なお、本オプションメニューでは、通常のメーカー保証(設置後1年間)に加えて特別保証期間を付与します。(既設機器は対象外。スクロール圧縮機搭載機種は設置後保証期間最長10年間、スクリュー圧縮機搭載機種では設置後保証期間最長5年間。ただし、いずれも電気系部品については最長5年間(*5))
(*4) 圧縮機電動機定格出力7.5kW以上の機器が対象。
(*5) メーカー保証1年を含む期間。
関連情報
空調IoTソリューション「exiida遠隔監視・予兆診断」に関するWebサイト
日立グローバルライフソリューションズについて
日立グローバルライフソリューションズは、家電・空調を中心としたプロダクト事業、ソリューション事業に加え、これまで培ってきた事業基盤と日立グループの総合力、またデジタル技術を活用したイノベーションを通じて、「360°ハピネス ひとりひとりに、笑顔のある暮らしを」という想いのもと、「暮らしの充実」「医療の高度化、充実」「循環型社会」そして「低環境負荷」の4分野を中心に生活者のQoL向上に貢献するライフソリューションの創出、さらにグローバルアライアンスの強化による日立ブランド製品の海外販売とライフソリューション事業の海外展開を加速していきます。
本件の参照先:https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2022/09/0926a.html