~ プリンターメーカーの負担軽減とユーザーの利便性が向上 ~
UEL 株式会社(旧社名:日本ユニシス・エクセリューションズ株式会社、以下 UEL)は、3D リンター用スライス処理(注 1)ソフトウェア「AMmeister(エーエムマイスター)」の新バージョン Ver4を、本日から提供開始します。
Ver4では、汎用的なSLCフォーマットへの対応、自動造形配置、光造形3Dプリンター向けのサポート自動設計機能を強化し、オペレーターの負荷軽減と造形品質の向上を図りました。
【開発の狙い】 (注 2) AMmeister Ver4では、スライスデータの汎用フォーマットを増やし、SLC フォーマットに対 応しました。これによりプリンターメーカーがインターフェースを作り込む必要がなくなります。また、部品データの自動配置機能の新規開発や、作業負荷が高く造形品質を左右する重要な工程であるサポート形状作成についても、一層の機能強化を図りました。これらの機能強化で、AMmeisterを採用する3Dプリンターメーカーの負担を減らし、ユーザーの利便性を高めることができます。
【Ver4 の強化ポイント】
- スライスデータの出力フォーマットを拡張
SLC フォーマットに対応しました。 - スライス機能の強化
オープンライン(注 3)発生時の自動補間機能を開発しました。 - 光造形 3D プリンター向けサポート設計機能の強化
形状を支える機能を保持しながら、不要なサポートが付かないように改良を加えました。これによりサポートの取り外しが容易になった事に加え、サポート材の材料コスト削減を実現します。折れ線形状のサポートも作成できるようになりました。 - 配置機能強化
複数部品を扱う場合に、部品データを造形に最適な並びに自動配置します。
- 水平面にしたい範囲を指示できます。
- 複数の形状データの底面高さを一括で揃えられます。
- 対象とする形状データを、造形に適した位置、向き、間隔に自動配置します。
- Z 補正機能
光が下層に透過し造形モデルが余剰成長する問題を改善するため、余剰成長を見込んだモデルの変形機能を強化しました。より複雑なモデルに対応できるようになります。
【パッケージ内容と販売価格】
- AMmeister SLICE-PKG(スライス処理) ¥330,000(税込)/年額
- AMmeister SUPPORT-PKG(光造形用サポート自動設計) ¥\770,000(税込)/年額
- AMmeister SLA-PKG(スライス処理+光造形用サポート自動設計) ¥1,100,000(税込)/年額
- AMmeister STL-EDIT-OPT(Z 補正を含む STL 編集機能) ¥330,000(税込)/年額
【販売目標】
3D プリンターメーカー向けに、3年間で100セットの「AMmeister」の販売を見込んでいます。
以上
注 1:スライス処理
造形モデルのCAD/CAM データを、3Dプリンター用に、薄く切った輪切り状のデータを作る処理のことです。スライス処理により作成されたデータを、スライスデータといいます。
注2:SLC フォーマット
CTスキャナーやCADソフトウェアから生成されるファイル形式です。
注 3:オープンライン
スライスデータの輪郭線に離れがあり、一周つながっていない状態のことです。3Dプリンターの動作不正を引き起こす原因の一つです。
■関連リンク
3D プリンター用スライス処理ソフト「AMmeister」
https://www.biprogy-uel.co.jp/am/
※AMmeister は、UEL株式会社の登録商標です。
※その他、記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
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