~ 3 次元計測データの検査・編集機能を強化 ~
日本ユニシス・エクセリューションズ株式会社は、2022年4月から UEL株式会社(以下 UEL)に社名変更しました。UEは、ポリゴン(注1)データ編集ソフトウエア「POLYGONALmeister(ポリゴナルマイスター)」の新バージョン Ver7.0.0 を、本日から提供開始します。
Ver7.0.0 では、3DスキャナーやCTで得たポリゴンデータを、解析や3Dプリンターで利用するための検査・編集機能を強化しました。
UELは、3Dスキャナーメーカーに対しても、同梱ソフトウエアとして「POLYGONALmeister」の採用を働き掛けていきます。また「POLYGONALmeister」の各コマンドをAPIとして提供し、「POLYGONALmeister」をカスタマイズして専用システムを構築するビジネスにも注力してまいります。
【開発の狙い】
将来深刻な労働力不足が見込まれる中、3D プリンター、3D スキャナー、CT 装置、ドローンによる写真測量などの3次元計測データを使って、業務プロセスを改善する取り組みが、各業界で行なわれています。
3 次元計測データを使った検査は、計測対象物全体の傾向が把握できるなど、2 次元の検査に比べてメリットがある反面、CAD データの準備や位置合わせなどがオペレーターの負荷となっています。また計測対象物によっては、検査基準の元となるCADデータ自体が存在せず、検査の実施が難しいといった課題があります。このような課題を解決するために「POLYGONALmeister Ver7.0.0」では、3次元計測データの検査および編集機能を強化しました。
【機能強化ポイント】
1. 検査機能
元になるCADデータが存在しない計測データについても、検査領域を指示するだけで、元の形状を推定した計算を行う機能を強化しました。検査結果は、差異立体、カラーマップ、ヒートマップ、CSV、IGES などの形式で出力します。
検査機能の強化ポイントは以下の通りです。
- 「クリーニング」に簡易モードを追加し操作性を向上
- 「凹凸検査」で複数シェルデータへの対応および結果表示機能を改善
- 「差異拡大断面線表示」に円筒面検査を追加
2. 編集機能
3DスキャナーやCT装置で得たポリゴンデータを、解析や3Dプリンターで利用ができるよ 修正編集機能を強化しました。簡単な操作で、オペレーターの意図を汲んだ編集が可能になります。
主な強化機能と効果は以下の通りです。
- 「稜線化(注 2)」の対象入力方法に、直線指示を追加し、品質を向上
- 「GPS 軌跡表示」を新設
ドローンの軌跡などを一時図形表示し、地形メッシュと軌跡との距離を確認したり、道路上の走行データを確認したりできます。
【パッケージ内容と販売価格】
- POLYGONALmeister Reverse(CAD 面化機能が入ったフルパッケージ) ¥1,980,000(税込)
- POLYGONALmeister EditorPlus(計測データ編集向けパッケージ) ¥880,000(税込)
- POLYGONALmeister Editor(基本的な編集機能を集めたパッケージ) ¥550,000(税込)
- POLYGONALmeister Inspection(3 次元検査編集に便利な機能群) ¥550,000(税込)
- POLYGONALmeister Geo(地形モデルの編集に便利な機能群) ¥550,000(税込)
【販売目標】
3 年間で 500 セットの「POLYGONALmeister」の販売を見込んでいます。
以上
注 1: ポリゴン
三角形や四角形などの多角形を敷き詰めて、物の表面の形を表現するときの各多角形をポリゴンといいます。計測データの表現や3Dプリンターの入力には通常、三角形の集まりが使われます。
注 2: 稜線化
丸みを帯びた稜線を、シャープな稜線に変更する機能です。
■関連 URL
ポリゴンデータ修正・編集ソフト「POLYGONALmeister Ver7.0.0」
https://www.biprogy-uel.co.jp/polygon/
※POLYGONALmeister は、UEL株式会社の登録商標です。
※その他記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
※掲載の情報は、発表日現在のものです。その後予告なしに変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。