現場の状況を素早く効率的に把握!ビデオ通話にAR技術を追加し、リモート環境でも、お客様との円滑なコミュニケーションが可能に
サイバネットシステム株式会社(本社:東京都、代表取締役 社長執行役員:安江 令子、以下「サイバネット」)は、試験シミュレーションシステムメーカーの日本法人エムティエスジャパン株式会社(本社:東京都、以下「MTS社」)が、サイバネットが販売・サポートするPTC社製ARソフトウェア「Vuforia Chalk(ビューフォリアチョーク)」を同社のサポートサービスの一つとして採用したことをお知らせいたします。
Vuforia Chalk導入の経緯
MTS社は40年以上にわたって、輸送/産業/精密機器の各種試験装置を公的・学術機関や企業に供給してきました。これまでは国内各地のお客様を訪問してサポート業務を行ってきましたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でリモートでの対応が拡大しています。しかし、電話やオンライン会議システムを利用したコミュニケーションでは、現場で発生している現象把握に時間がかかっていました。
この問題を解決するためにVuforia Chalkが採用されました。現場のお客様やサービスエンジニアがスマートフォン等で映している画面に、MTS社のシニアエンジニアが遠隔からリアルタイムで指示を書き込めるため、これまで苦慮していた情報伝達をより円滑に進めることが可能になります。さらに、米国本社とのコミュニケーションにも活用し、お客様の問い合わせ対応もより迅速かつ正確に行えるようになると期待されています。
Vuforia Chalkは、AR(拡張現実)とビデオ通話による遠隔支援のソフトウェアです。
タブレットなどの画面に作業現場をARとして表示することで、熟練者が現場技術者と3Dの作業空間を共有し、指示内容を直接書き込んで提示することができます。移動や出張の回数を最低限に抑えられるため、それに伴う費用および時間コストの削減にも貢献します。
MTS社のコメント(代表取締役 西久保 武 氏)
導入の動機付けになったのはコロナ禍です。地方のお客様から「東京からは来ないでほしい」と言われる一方、「装置を見てサポートしてほしい」という要望はあり、その隙間を埋めていくためには、オンライン会議用システムの画像共有では情報が全く足りませんでした。Vuforia Chalkは現場の状況を直接見ることができるので、コミュニケーションの時間短縮とコスト削減に繋がると考えます。
手持ちのデバイスで使える手軽さと、マニュアル不要で直感的に操作できることも採用の決め手になりました。遠距離の現場であってもリモート対応できるため、午前中に西日本、午後に東日本のお客様をサポートすることも可能になります。こうしたデジタル技術を駆使することで、経験の浅いエンジニアがシニアエンジニアの支援を受けながら現場の対応もでき、また、米国本社からの質の高いリモート支援にもつながり、エンジニアの業務のありかたを工夫できる範囲が大幅に拡大します。
Vuforia ChalkおよびAR開発プラットフォームVuforiaの詳細については、下記Webサイトをご覧ください。
https://www.cybernet.co.jp/ar-vr/products/vuforia/
エムティエスジャパンについて
MTSは、高性能テストおよびシミュレーションシステムの世界的な大手サプライヤーです。当社の事業は、南北アメリカ、ヨーロッパ、アジアにまたがっています。私たちはテクノロジーとエンジニアリングの専門知識を提供して、お客様に最高品質で最も革新的なソリューションを提供します。エムティエスジャパン株式会社は創立以来50年に渡り、日本のお客様の要望に応え、システムの提案、据え付け、確実な稼働を支えるメンテナンス、校正サービスを提供しています。
MTS社に関する詳しい情報については、下記Webサイトをご覧ください。
https://www.mts.com/jp
サイバネットについて
サイバネットシステム株式会社は、CAE※のリーディングカンパニーとして30年以上にわたり製造業の研究開発・設計関係部門、大学・政府の研究機関等へソフトウェア、教育サービス、技術サポート、コンサルティングを提供しています。また、IT分野では、サイバー攻撃から情報資産を守るエンドポイントセキュリティやクラウドセキュリティなどのITセキュリティソリューションを提供しています。近年では、IoTやデジタルツイン、ビッグデータ分析、AI領域で、当社の得意とするCAEやAR/VR技術と組み合わせたソリューションを提案しています。
企業ビジョンは、「技術とアイデアで、社会にサステナビリティとサプライズを」。日々多様化・複雑化する技術課題に向き合うお客様の課題を、期待を超える技術とアイデアで解決し、更にその先の変革へと導くことを目標に取り組んでまいります。
サイバネットシステム株式会社に関する詳しい情報については、下記Webサイトをご覧ください。
https://www.cybernet.co.jp/
※ CAE(Computer Aided Engineering):ものづくりの研究・開発工程において、従来行われていた試作品によるテストや実験をコンピュータ上でシミュレーションし分析する技術。試作や実験の回数を劇的に減らすことで、開発期間や資材コストを大幅に削減できるメリットがある。
※記載されている会社名および製品名は、各社の商標および登録商標です。
本件の参照先:https://www.cybernet.jp/company/about/news/press/2022/20220404.html