2022.3.31:ダッソー・システムズ報道発表資料:ソフトウェア・リパブリックが、持続可能性に配慮した安全なインテリジェントモビリティの開発の加速へスタートアップを育成するインキュベーターを設立


  • ソフトウェア・リパブリックに加盟するアトス、ダッソー・システムズ、オレンジ、ルノーグループ、STマイクロエレクトロニクス、タレスの6社が独自のインキュベーターを立ち上げ
  • スタートアップに加盟企業のリソースと個々に適した支援プログラムを提供
  • 第1期として、初開催の「モビリティ4.0チャレンジ」で選ばれたWattpark、Geoflex、Vianovaの3社と、Angoka とParcoorの2社が参加

※本リリースは、仏パリにて現地時間2022年3月9日に発表したリリースの日本語参考訳です。

ソフトウェア・リパブリックの加盟企業6社(アトス、ダッソー・システムズ、オレンジ、ルノーグループ、STマイクロエレクトロニクス、タレス)はこのほど、サステナブルで安全かつインテリジェントなモビリティの実現を目指し、独自のインキュベーター・プログラムを立ち上げました。オープン・イノベーション・エコシステムとして、2022年3月8日にフランス・パリのイノベーション・ラボ、Le Village by CA注1で設立イベントが開催され、ソフトウェア・リパブリックの創立メンバー各社とインキュベーター・プログラムの対象となる各社が一堂に会しました。

このインキュベーター・プログラムには2つの目的があります。一つは、選ばれたスタートアップのプロジェクトをいち早く実現させること、もう一つは加盟企業6社が取り組む3つのテーマ(エネルギー、モビリティサービス、コネクテッドカー)においてオープン・イノベーションを推進することです。対象として選ばれたスタートアップ各社は、6カ月から18ヵ月に及ぶ育成期間中に、ソフトウェア・リパブリック加盟企業2社以上と共同で、それぞれのプロジェクトに取り組みます。ソフトウェア・リパブリック加盟企業は共同プロジェクトに取り組みながら、自社リソースや個別の支援プログラムの提供を通じてスタートアップを支援します。

ソフトウェア・リパブリックは2021年に初めてスタートアップ向けのコンテストである「モビリティ4.0チャレンジ」を開催しました。同コンテストで参加資格を勝ち取ったWattpark、Geoflex、Vianovaの3社と、インキュベーターの選考委員会で選ばれた Angoka とParcoorの2社が、インキュベーター・プログラムの第1期参加企業として選出されました。

インキュベーター・プログラムの参加企業は、必要に応じて以下の支援をうけることができます。

  • 15,000人の専門家へのアクセス:ソフトウェア・リパブリック加盟企業6社の専門家が、プロジェクトやニーズに合わせて、技術的な専門知識、専門分野に特化したリソース、検証ツール、各種データ資産を提供
  •  受け入れ体制:プロジェクトに合わせて、8ヵ国をまたぐ10ヵ所の技術拠点またはターゲットの市場をベースに、加盟企業がスタートアップを受け入れ
  •  必要に応じた助言・指導:市場および競合分析、財務、事業計画、人事、宣伝、プレゼン、UX(ユーザーエクスペリエンス)やUI(ユーザーインターフェース)に関するアドバイスを、Le Village by CAとの提携の下、ニーズに合わせて提供
  •  中立的な法律顧問:提携法律事務所による法律および会計に関するサポート
  •  ソフトウェア・リパブリックのエコシステムへの特別なアクセス

参加スタートアップと対象プロジェクトは、以下の通りです。

  •  ANGOKA
    Angokaは、スマートシティやスマートモビリティの実現に不可欠となる通信を保護します。同社のハードウェアベースのソリューションは、ミッションクリティカルな機器間(M2M)通信の一貫性(Integrity)とデータ履歴(Data Provenance)を保護し、ネットワークの種類を問わず信頼性の高い接続を実現します。
  • GEOFLEX
    Geoflexは、陸・海・空を問わず、誤差を4センチ以内に抑えられる確実で正確な位置決めを目指し、GPS(全地球測位システム)およびGNSS(全球測位衛星システム)アプリケーションの機能強化に取り組むクラウドサービス企業です。鉄道、自動車、船舶、ドローン、スマートフォンだけでなく、スマートシティのラストマイル・デリバリーにも応用可能なハイパー・ジオロケーション機能を提供しています。
  • PARCOOR
    Parcoorは、デバイス本体に実装して脅威を検知する、まったく新しい組み込み型セキュリティ・ソリューションを開発しています。このソリューションは、軽量かつ高速で説明可能な最新の機械学習アルゴリズムによってリアルタイムに監視されているシステムのコアデータを組み合わせるという、今までにない手法を採用しています。それにより、組み込みデバイスのサイバーセキュリティを確保し、潜在的な脅威に対する自律的なリアルタイム検知を可能にしています。
  • VIANOVA
    Vianovaは、道路上で交通事故が発生したり、特定地域で事故のリスクが高まったりした時に、リアルタイムにその場所を特定して、スマートシティとドライバーの両方に通知するロードセーフティ・アルゴリズムを開発しています。
  • WATTPARK
    Wattparkは「充電設備のAirbnb©」です。電気自動車の充電ステーションのオーナーは、このサービスに参加することで充電設備の共有や貸し出しが可能になります。利用者は充電ステーションを探して、車を接続し、簡単に支払いを済ませることができるため、電気自動車やプラグイン・ハブリッド車を運転する際のストレスを軽減できます。

ソフトウェア・リパブリックのインキュベーション・プログラムへの参加方法

softwarerepublique.euにアクセスして、スタートアップ契約の申込フォームに、ソフトウェア・リパブリック加盟企業と共同でどのような取り組みを行いたいのか、その詳細を具体的に記入してください。

年2回(6月と12月)開催される選考委員会で、同年9月と翌年1月からそれぞれ始まるインキュベーション・プログラムに参加する企業を選抜します。

詳しくは、ソフトウェア・リパブリックのウェブページをご確認ください。
softwarerepublique.eu

注1 Le Village by CA:クレディ・アグリコル・グループ(フランスを本拠とする総合金融グループ)が支援するイノベーター向け組織

(以上)

アトスについて

アトスは、10万9000 人の従業員と 110 億ユーロ以上の年間収益を誇るデジタルトランスフォーメーションにおけるグローバルリーダーです。サイバーセキュリティ、クラウド、ハイパフォーマンス・コンピューティングの分野で欧州 No.1 である当グループは、世界 71 カ国であらゆる業界向けにカスタマイズされたエンド・ツー・エンドのソリューションを提供しています。脱炭素サービスおよび製品のパイオニアであるアトスは、お客様のためにセキュアで脱炭素なデジタル化を実現することに尽力しています。アトスは欧州会社(Societas Europaea)で、ユーロネクスト・パリ証券取引所に上場しており、CAC40とCAC Next 20の株価指数の構成銘柄に組み入れられています。

アトスの目的は、情報空間の未来をデザインすることです。その専門技術とサービスは、多文化的なアプローチで知識、教育、研究の進展を支え、優れた科学技術の発展に貢献しています。当グループは、世界中で、お客様や従業員、そして広く社会を構成するすべての人々が、安全で安心な情報空間の中で、持続的に生活し、働き、発展することを可能にしています。

ダッソー・システムズについて

ダッソー・システムズは3DEXPERIENCEカンパニーとして、人々の進歩を促す役割を担います。当社は持続可能なイノベーションの実現に向けて、企業や人々が利用する3Dのバーチャル コラボレーション環境を提供しています。当社のお客様は、患者、市民あるいは消費者のために世界の持続可能性を高めるべく、3DEXPERIENCEプラットフォームとアプリケーションを使って現実世界のバーチャルツイン・エクスペリエンスを生み出し、さらなるイノベーション、学び、生産活動を追求しています。ダッソー・システムズ・グループは140カ国以上、あらゆる規模、業種の30万社以上のお客様に価値を提供します。より詳細な情報は、www.3ds.com(英語)、www.3ds.com/ja(日本語) をご参照ください。

オレンジについて

オレンジは、世界をリードする大手電気通信企業の1つです。2021年には425億ユーロの売上を達成し、2021年12月31日現在で、全世界にフランスの7万8000人を含む14万人の従業員を擁しています。グループ全体で、2021年12月31日現在、全世界に2億7100万の顧客ベースを有し、それには2億2400万人のモバイルユーザーと、2300万人の固定ブロードバンド・ユーザーが含まれます。同グループは、世界26ヵ国に事業を展開しています。オレンジは、Orange Business Servicesというブランドの下、多国籍企業にグローバルITおよび電気通信サービスを提供する大手プロバイダーでもあります。2019年12月、同グループは「Engage 2025」という社会や環境に関する説明責任に従った新たな戦略プランを示し、運営モデルの再構築を目指しています。成長分野におけるビジネスを加速させ、イノベーションモデルの中心にデータとAIを据えることで、同グループは魅力的な責任ある雇用主となり、新しい職種に適応していきます。

ルノーグループについて

ルノーグループは、自らを改革するモビリティの最前線にいます。ルノーグループは、日産自動車、三菱自動車との提携や、電動化に関する独自のノウハウを活かし、Renault、Dacia、LADA、Alpine および Mobilize の 5 つの補完的なブランドで構成され、持続可能で革新的なモビリティ・ソリューションをお客様に提供しています。世界130カ国以上に拠点を持ち、2021年には 270万台の車両を販売しています。現在、「モビリティが人々の絆を強める」という当社のパーパスを具体化するために、約16万人の従業員が日々取り組んでいます。公道でも自動車レースでも飽くなき挑戦をいとわないルノーグループは、価値創造を目指し意欲的な変革に取り組んでいます。これは、新しい技術やサービスの開発、そしてさらに競争力のあるバランスのとれた電動車両の新ラインナップが中心となります。環境問題への取り組みとして、当グループは 2040 年までに欧州でカーボンニュートラルを達成することを目指します。https://www.renaultgroup.com/en/

ST マイクロエレクトロニクスについて

ST マイクロエレクトロニクスは、最先端の製造施設において半導体のサプライチェーンを極めている4万8000 人の半導体技術の考案者および制作者集団です。独立系デバイスメーカーであるST マイクロエレクトロニクスは、20万人以上のお客様や何千ものパートナーと協力して、お客様の課題や事業機会、そしてより持続可能な世界を支える必要性に応える製品、ソリューションおよびエコシステムを設計し構築しています。ST マイクロエレクトロニクスの技術は、よりスマートなモビリティ、より効率的な電力およびエネルギー管理、そしてIoTと5G技術の広範な展開を可能にします。STは、2027年までにカーボンニュートラル企業になることを目指しています。より詳細な情報は、こちらをご参照ください。 www.st.com

タレスについて

タレス (ユーロネクスト・パリ証券取引所上場: HO)は先端技術のグローバルリーダーであり、社会の発展に欠かせない自信に満ちた未来を築くために、接続性、ビッグデータ、人工知能、サイバーセキュリティ、量子テクノロジーなど、デジタルと「ディープテック」のイノベーションに投資しています。タレスは、防衛、航空、宇宙、輸送、デジタルアイデンティティとセキュリティーの分野で、企業、組織、政府などのお客様に、すべての意思決定の原動力であるお客様個人への配慮とともに、重要な役割を果たすためのソリューション、サービス、製品を提供しています。

タレスは、68カ国に 8万1000人の従業員を擁しています。2021年、162億ユーロの売上を達成しました。www.thalesgroup.com

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