2022.2.14:「自己増殖型ファブラボ」をハイチに新設、米NPOとダッソー・システムズが共同支援


ダッソー・システムズとファブ・ファンデーション(ファブラボのネットワーク拡大を支援する米国のNPO)は共同で、最新の『自己増殖型』ファブラボをハイチに開設します。新しいファブラボは、ハイチ共和国南西部の都市であるジェレミー(Jeremie)に開設され、地域の能力開発や経済の活性化に貢献します。本件はダッソー・システムズの自社イベント3DEXPERIENCE World 2022に、ファブ・ファンデーションのCEOと前駐米ハイチ共和国大使を迎えて発表されました。

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(左:ダッソー・システムズ スーチ・ジェン、右:ファブ・ファンデーション シェリー・ラシティエ)

ファブラボとは「デジタルからアナログまでの多様な工作機械を備えた、実験的な市民工房のネットワーク」(FabLab Japanより)です。ダッソー・システムズとファブ・ファンデーションはこれまで共同で、ルワンダ、ブータン、チリ、ネパールでのファブラボ開設を支援してきました。今回発表された「ファブラボ・ジェレミー」は、両者の協業で開設される5番目のラボとなります。「ファブラボ・ジェレミー」は、デジタルものづくりに必要な機材・技術を揃え、デジタルものづくりに関わる地域の人々の拠点(ハブ)としての役割を担います。これによって地域人材の能力開発、知識の共有、最新のテクノロジーの活用を促進し、ハイチのイノベーターたちが今後、自らの力で持続可能な未来を切り開くことができるよう支援します。

また「ファブラボ・ジェレミー」は、最初の「自己増殖型」ファブラボとなる予定です。「自己増殖型」ファブラボとは、ファブラボに設置された機材や技術を使って、新たなファブラボを開設するために必要な機材・部品・消耗品など一式を製作することができる仕組みを備えたラボです。これによって地域に必要な第二、第三のファブラボを自分たちで開設できるようになります。

本件は米国時間2022年2月9日(3DEXPERIENCE World 2022のDAY 3)に、在米国の前ハイチ共和国大使であるポール・アティドー、ファブ・ファンデーションの代表兼CEOであるシェリー・ラシティエ、およびダッソー・システムズの3DEXPERIENCE WORKS担当戦略・ビジネス開発担当バイス・プレジデントであるスーチ・ジェンとの3人から発表されました。ダッソー・システムズのスーチ・ジェンは次のように述べています。「ファブラボとは単に機械を備えた施設を指すのではなく、そこにノウハウが集積し、またそこでメンターとも出会うことができるような場のことです。ファブ・ファンデーションというパートナーと共に、私たちはこのファブラボという現代の産業復興に取り組み、早くも10年近くが経ちました。今年はさらに大きなイノベーションに向かって、『自己増殖型』ラボというコンセプトを立ち上げ、より良い、持続可能な世界への道を切り拓きます。そしてそれは、ハイチから始まるのです」

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(以上)  

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