2022.2.8:日本ユニシスグループのグリーンデジタル&イノベーション 木材業界のDX「木材流通プラットフォームサービス」に着手


~全国に先駆け2月から岐阜県で試行開始~

日本ユニシスグループのグリーンデジタル&イノベーション株式会社(本社:東京都江東 区、代表取締役:井福陽一、以下 GDI)は、木材業界DXのための「木材流通プラットフォ ームサービス(以下PFサービス)」を、2月から岐阜県で試行開始します。

PFサービスは、国産材の流通・利活用の促進および資源の有効活用を促進する「キイノク ス・プロジェクト」の一環として、地域の工務店や木材関連事業者の業務のDXを促すもの です。対面や電話、紙媒体を中心とする現状の木造住宅建築の業務プロセスに対し、GDIが 提供する「資材提案ツール」「工程管理ツール」などのDX促進サービスを組み込むことに より、業務やコミュニケーションの効率化、施主に向けた納期短縮化が実現し、ひいては国 産材の再評価や供給・流通に促進につながることを狙いとしています。

GDIは、岐阜県での試行終了後に、PFサービスを本番サービスに移行します。地域の工務 店や木材関連事業者の業務・経営改善や顧客獲得に資するサービスとして充実させ、全国1 0~15エリア、1,000~2,500社が参加するPFサービス展開を目指します。

■「キイノクス・プロジェクト」で木材流通プラットフォーム事業を担うGDIがサプライ チェーン川下領域の改善サービスを展開

日本ユニシスは、国産木材の流通・利活用を、多様な分野の企業共創により推進する「キイ ノクス・プロジェクト」の中核事業体として、木材流通プラットフォーム事業を担うグリー ンデジタル&イノベーション株式会社(GDI)を2021年5月に設立しています。GDIは、こ れまで建築資材総合商社であるヤマガタヤ産業株式会社とともに地域に根差しながら、工務 店・木材関連事業者と森林資源を、DXを通じて繋げるプラットフォームを構築してきまし た。

今回GDIは、木材流通サプライチェーンの「川下」領域の業務改善を目的とするサービス群 展開の一環として、2つのPFサービスの試行を開始します。試行期間において様々な検証 を踏まえてのブラッシュアップをした後、本番サービスへと移行します。

■“効率化”と“コミュニケーション改善”をもたらすサービスを開始、岐阜から全国へ

20220208 UNISYS 1

図 1 GDIのPFサービス体系

今回試行するPFサービスは、木材卸や工務店の業務プロセスの効率化を、DXを通じて実現 するものです。 木材卸においては、従来、営業現場では紙ベースでの商品説明が中心で、在庫確認は電話に よる社内への問い合わせや帰社して確認する必要があることや、品揃え重視により資材が多 様化したことによる在庫・管理コストなどに課題を抱えていました。工務店においても、施 工段取りの共有と進捗管理が紙ベースでなされていたため、随時の進捗共有化や段取り見直 し、作業進捗に応じた適切なタイミングでの資材発注・納入に課題を抱えています。

1 資材提案ツール

木材卸向けに、注文住宅建築用にパッケージ化された標準資材をオンラインでいつでも閲覧 できるツールをご提供します。営業スタッフは、このツールを活用することにより顧客工務 店に対してお薦め商品群をタブレット上で提案できるようになります。営業効率化に加え、 従来進みにくかった資材標準化が着実に進むことにより、スムーズな在庫確認の実現と、在 庫・管理コストの抑制が期待されます。将来的には、見積もりの自動作成機能や発注機能と の連携を実装しさらなる業務効率化を実現します。

2 工程管理ツール

工務店の現場監督の課題を解決する、スマートフォンやタブレットを使ったコミュニケーシ ョンツールをご提供します。これまでの電話、FAX、紙などによる煩雑なコミュニケーショ ンをチャット機能で簡易に行うことができます。工程表、図面、資材一覧などの情報も一元 管理され、現場や外出先からリアルタイムにスマートフォンで情報の確認や簡単な事務作業 ができることから、事務工数が削減されます。また、作業計画変更の一斉連絡など特定の連 絡作業の自動化や、自分宛に届いた通知の確認、返信や定型報告などが簡易な操作で行える ことで、関係者間のコミュニケーションのスピードアップ、作業効率化が図れます。さらに は、工程の進捗に応じて必要資材の仕入れ日や配達日がアラートで通知されるため、作業進 捗に応じた適切なタイミングでの資材発注・納入が可能になります。

GDIは、これらサービスに加え、工務店向けの人材支援サービスや情報提供サービスも備え ながら、5月中旬の本番サービス移行を目指します。5年後に全国10~15エリア、1,000〜 2,500社の工務店など木材関連事業者が参加するPFサービス展開を見込んでいます。

以上

■キイノクス・プロジェクト

日本ユニシスは、国産木材の流通・利活用を、多様な分野の企業共創により推進する「キイ ノクス・プロジェクト」を2021年11月24日に発足させました。「キイノクス・プロジェク ト」は国産木材の流通と利活用を促進することで、自然環境・地球環境の保全、地域経済の 活性化など、国内のさまざまな社会課題の解決を図り、林業・木材に関わる人、利用する人 など、関係する皆が豊かになる社会の創造を目指しています。

■GDIの事業展開ビジョン

GDIは今回木材流通サプライチェーンの川下領域を改善するPFサービス展開に踏み出しま した。今後は、第2段階、第3段階へとカバー領域を順次広げ、地理的にも広げていく予定 です。

20220208 UNISYS 2

図 2 GDIの事業展開ビジョン

■関連リンク

■会社情報

  • 会社名 グリーンデジタル&イノベーション株式会社
  • 本社 東京都江東区豊洲1-1-1
  • 代表者 代表取締役 井福陽一
  • 資本金 3億6,000万円
  • 主要株主 日本ユニシス株式会社 100%
  • 事業内容 木材サプライチェーンにおけるビジネスプラットフォーム、各種ICTサービスの提供
  • URL https://www.green-digital.co.jp/

※キイノクス(KIINNOX)は、日本ユニシス株式会社の登録商標です。
※その他記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
※掲載の情報は、発表日現在のものです。その後予告なしに変更される場合がありますの で、あらかじめご了承ください。

本件の参照先:https://pr.biprogy.com/news/nr_220208_gdi_wooddistribution.pdf

全ての内容は、固有に記載のあるものを除き所有権は当サイトオーナー、メタリンク株式会社に帰属します。
AIを含む如何なる形式での再利用、複製、また再配布はくれぐれもご注意ください。
All contents, unless otherwise stated are copyright MetaLinc K.K.
So not reuse, redistribute, or duplicate in in any format or way, including AI.
© 1995-2023 MetaLinc K.K.  - メタリンク株式会社