2022.2.4:仮想空間の開発プラットフォーム「NVIDIA Omniverse™ Enterprise」を提供 (CTC)


複数のユーザーが共同で3Dデータの編集やシミュレーションを実施し、生産性の向上に貢献

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:柘植 一郎、本社:東京都港区、略称:CTC)は、NVIDIA Corporation(本社:アメリカ合衆国カリフォルニア州、以下、NVIDIA社)の、リアルタイム・コラボレーションと現実に忠実なシミュレーションのための開発プラットフォーム「NVIDIA Omniverse™ Enterprise」(以下:Omniverse)を本日から提供します。複数のユーザーが共同で3Dデータの編集やシミュレーションをリアルタイムで実施して、効率的な仮想空間の開発や利用が可能になるもので、価格は100万円(税抜き)からです。デジタルツインやVRなどの技術を通して業務プロセスの最適化を図る製造業や建設業のお客様を中心に展開し、システム基盤の構築や保守、運用サービスと併せて3年間で10億円の売上を目指します。

近年、5GやIoTの進展により、オフィスや工場などの施設を仮想空間に再現して、社員のコミュニケーションの活発化や、デジタルツインによる製造プロセス全体の最適化に取り組む企業が増えています。ビジネス上の実用性が想定されている仮想空間はメタバースとも呼ばれ、利用者の分身であるアバターを通した、商品の売買やイベントの開催、テレワーク時の仮想オフィスなどを含めて、今後の活用に注目が集まっています。

Omniverseは、様々な3Dデータを取り込み、仮想空間を複数のユーザーが共同で開発するためのプラットフォームです。3DデータのフォーマットであるUSD(Universal Scene Description)※1に対応しており、異なるツールで作成した3Dデータでも互換性を保つため、Omniverseに取り込むことができます。CADや3Dデータの作成ツールとも連携するため、ユーザーの端末で作成・修正した内容をOmniverseにスムーズに取り込み、3Dデータにリアルタイムで反映することが可能です。使い慣れたツールの操作性を維持して複数のユーザーが共同作業を進めることができるため、迅速に目的とする仮想空間を実現できます。

Omniverseは、工場の最適な生産計画などを事前に検証できるシミュレーション機能や、他のシミュレーションソフトとのデータ連携の機能も備えているため、工場内の作業員や製造ラインに関連した安全性や生産性をデジタルに可視化して、プロセスの検証が可能になります。

また、仮想空間は、光の反射や屈折、影などを精密に表現して、実写に近い形で制作できるため、大量の計算を可能にするNVIDIA社のGPUと親和性が高く、AIの活用や詳細な描写、スムーズな動作などが期待できます。

CTCは、既にNVIDIA社のハードウェアの取り扱いやCADやVRなどの3D画像ソリューションの提供、長年のシミュレーション技術で培ったノウハウを活かして、Omniverseを含めたシステム設計から構築、運用サービスまでをトータルに支援します。更に、Omniverseの市場開拓と普及を目指すコンソーシアム「NVIDIA Omniverse™ Partner Council Japan」にも参画しており、3Dコンテンツの作成や仮想空間のビジネスでの活用、各種システムとの連携などについて更なる探求を進めて、お客様の生産性の向上やDXの推進に貢献していきます。

20220204 CTC 1

工場デジタルツインに向けたOmniverseの活用イメージ

※1 米Pixar Animation Studios社が開発し、オープンソース化された3Dデータのファイル形式です。

本件の参照先:https://www.ctc-g.co.jp/company/release/20220204-01401.html

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