本日、株式会社電通国際情報サービスの新年仕事始式が行われ、社長の名和亮一が年頭の所信を述べました。その要旨をお知らせします。
新年おめでとうございます。昨年も新型コロナウイルスに翻弄された一年でしたが、その中で社員の皆さんはテレワーク中心の業務体制に順応し、成果も上げていただきました。変化の激しい環境下にも関わらず、皆さんが積極的なチャレンジを続けた結果、2021年度の業績はこれまでのところ順調に推移しています。皆さんの努力にあらためて敬意を表すとともに、心から感謝します。
2021年は、当社グループの中期経営計画「ISID X(Cross) Innovation 2021」の最終年度でした。業績は順調に推移しており、通期計画を達成すれば、中計で設定した定量目標をすべて達成できることになります。またこの中計では、定性面の成果も目を見張るものがありました。スローガンに掲げたX Innovationが全社に浸透した結果、セグメントを超えた案件が数多く生まれ、全社横断組織の設置や電通グループとの協業なども進展しました。皆さんの中に、会社や組織の壁を感じさせないオープンでフラットな文化が着実に根付いてきたと感じます。
2022年は、新たなスタートの年です。2020年から取り組んできた長期事業戦略策定プロジェクトにおいて、2030年のありたき姿を定義し、実現のための成長戦略と長期ロードマップを策定しました。その第一歩となる次期中期経営計画と併せて、2月に対外発表します。今後、企業の存在意義は、地球や社会の持続的発展への貢献と切り離せないものになっていきます。こうした中で、ITの持つ役割は、業務効率化から、社会や企業の持続に向けた価値創出へと変化しています。この大きな事業環境変化に呼応し、社会や企業の変革を実現する存在となることが、私たちの2030年のありたき姿です。次期中計の初年度となる2022年は、事業、組織、制度など必要な改革を積極的に行うことにより、基礎部分をしっかりと固めて、新たな成長ステージに向かいたいと思います。
電通グループにおける当社グループの役割も、今後ますます大きなものになっていきます。電通グループは昨年、国内事業の事業領域をAX(Advertising Transformation)、BX(Business Transformation)、CX(Customer Experience Transformation)、DX(Digital Transformation)の4領域に変革しており、ISIDグループはDX領域の中核として期待されています。これをより強固に推進するため、本年1月に当社の常務執行役員が電通グループの国内事業全体を統括・支援する電通ジャパンネットワークの執行役員として就任しました。ISIDグループとして、電通グループのDXビジネスの成長をリードしていきたいと思います。
最後に、あらためて「変容と幹(かん)」という言葉に触れておきます。これは私が社長に就任したときから皆さんに伝えてきた言葉で、変えていくべきものはどんどん変えていきつつ、大事にすべき幹は変えずに強く育てていこうという意味です。今後も不透明な事業環境は続き、世の中の変化もますます加速していきますが、デジタルテクノロジーに対する顧客企業や社会の期待は高く、チャンスに溢れた時代です。変えるべきこと、大事にすべきことをしっかりと見極め、変容を恐れず、2022年をさらなる成長に向けたスタートの年としていきましょう。
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