- 製品およびモビリティサービスの開発に3DEXPERIENCEプラットフォーム・オン・クラウドを採用し、技術革新を進め、デジタル・トランスフォーメーションを促進
- 3Dデザイン、シミュレーション、インフォメーション・インテリジェンスのソフトウェア群をコラボレーティブなバーチャル環境に統合する3DEXPERIENCEプラットフォームが、部署を横断する価値創造プロセスを支援
- バーチャルツイン・エクスペリエンス*により、世界2万人以上のルノーグループの従業員が、全社的なデータ共有を実現、コラボレーションを促進し、コスト削減と車両開発期間を短縮
※本リリースは、仏パリにて現地時間2021年12月21日に発表したリリースの日本語参考訳です。
ダッソー・システムズ(Euronext Paris: FR0014003TT8, DSY.PA)とルノーグループは本日、ルノーグループの新戦略「Renaulution」(ルノーリューション)に貢献する新しいパートナーシップを締結し、両社の20年に及ぶコラボレーションをさらに強化することを発表しました。
ルノーグループは、この規模の企業としては初めて、ダッソー・システムズの3DEXPERIENCEプラットフォーム・オン・クラウドをグローバル規模で採用し、新型車やモビリティサービスの開発に活用します。3DEXPERIENCEプラットフォームを導入することで、ルノーグループは製品のライフサイクル全体に関わるすべての製品関連データをリアルタイムで共有できるようになります。また同プラットフォームは、ルノーグループが展開する様々な製品構成群のバーチャルツインを包括的に管理するための新たな基盤となります。
各種規制の強化、製品の複雑化、電動化、コネクティビティ対応、持続可能性への対応、新しいモビリティサービスの台頭などの様々な動きを受け、自動車・輸送・モビリティ業界では、エコシステム全体の俊敏性や協調性を高め、エコシステム内の様々な機能や専門性をすばやく連携させていくことが求められています。
そこで、ルノーグループは、車両開発部門の2万人以上の従業員に対して、3DEXPERIENCEプラットフォーム・オン・クラウドを導入します。導入範囲は、デザイン、プロダクト・エンジニアリング、インダストリアル・プロセス・エンジニアリング、購買、原価計算、品質管理などにわたります。クラウド型のプラットフォームを使用することで、世界中どこからでも、リアルタイムに更新される共通のシステムやソフトウェア、3Dモデリング、シミュレーションを利用できるようになります。また、バーチャルツインを介した大規模なコラボレーションが実現することで、異なる部門間でデータを共有し、組織全体の機敏性を向上させながらコストを削減し、車両開発期間を約1年短縮できます。さらにルノーグループは、3DEXPERIENCEプラットフォームの継続的な技術進化と機能強化の恩恵を受けることができます。
ルノーグループのCEOであるルカ・デメオ氏は、次のように述べています。「3DEXPERIENCEプラットフォーム・オン・クラウドの採用決定は、Renaulutionにおけるエンジニアリングおよびデジタル分野のリーダー的役割を示しています。当社がテクノロジー、サービス、エネルギーを提供する企業へと変わっていく中で、コラボレーションは欠かせません。3DEXPERIENCEプラットフォームは、単一のデジタル環境下でエンジニアリングをすべての分野に結びつけます。これにより私たちは柔軟性、機敏性、スピード、効率性、有効性を獲得し、新しいモビリティをこれまでにない速さで開発することができます」
ダッソー・システムズの取締役副会長 兼 最高経営責任者であるベルナール・シャーレスは、次のように述べています。「持続可能なイノベーションは、両社のDNAに組み込まれています。1989年に民間旅客機が初めてバーチャル開発されたことがすべての業界を変えたように、ルノーグループの変革は、今後のモビリティ業界に根本的な変化をもたらすでしょう。当社はこのパートナーシップに全力を投じ、ルノーグループの成功を全面的に支援します。産業界のエコシステムが、これまでのような直線的なものから、より循環的なものへと変わりつつある中、イノベーションを起こすには、コラボレーションのための新しいアプローチが必要です。つまり、進化するバリューチェーン全体に対処し、バリューチェーンそのものを包摂するようなバーチャルツイン・エクスペリエンスの活用です。ルノーグループがエンタープライズ・プラットフォームへと移行するにあたり、私たちのパートナーシップは、3DEXPERIENCEプラットフォームが自動車という製品の創造や生産にとどまらず、新しい持続可能なモビリティ体験の提供に向けて業界を牽引していくことを示しています」
ルノーグループは、3DEXPERIENCEプラットフォーム・オン・クラウドを基盤にしたダッソー・システムズの4つのインダストリー・ソリューション・エクスペリエンス、「オン・ターゲット・ビークル・ローンチ」、「スマート、セーフ&コネクテッド」、「グローバル・モジュラー・アーキテクチャ」、「エフィシェント・マルチエネルギー・プラットフォーム>」を活用しています。
*バーチャルツイン・エクスペリエンスとは、オブジェクト、システム、実装、プロセスなどの3Dモデルをコンピュータ上に統合的に再現したもの、およびその再現物を利用して得られる体験(エクスペリエンス)です。バーチャルツイン・エクスペリエンスは科学的裏付けを持つ3D統合モデルであり、様々なデータと連携させることも可能です。たとえばバーチャルツインを使うことで、ある製品を実際の生産段階に進める前に、バーチャル環境の中でその製品の性能を検証したり、検証結果をもとに改善したりすることが可能です。
詳しくはこちら:
ダッソー・システムズの自動車・輸送機械・モビリティ業界におけるインダストリー・ソリューション・エクスペリエンス
https://ifwe.3ds.com/ja/transportation-mobility
ダッソー・システムズの3DEXPERIENCE プラットフォーム、3D設計ソフトウエア、3Dデジタル・モックアップ、そしてプロダクト・ライフサイクル・マネジメント (PLM) ソリューション
http://www.3ds.com/ja
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(以上)
ダッソー・システムズについて
ダッソー・システムズは3DEXPERIENCEカンパニーとして、人々の進歩を促す役割を担います。当社は持続可能なイノベーションの実現に向けて、企業や人々が利用する3Dのバーチャル コラボレーション環境を提供しています。当社のお客様は、3DEXPERIENCEプラットフォームとアプリケーションを使って現実世界のバーチャルツイン・エクスペリエンスを生み出し、さらなるイノベーション、学び、生産活動を追求しています。ダッソー・システムズ・グループは140ヵ国以上、あらゆる規模、業種の29万社以上のお客様に価値を提供します。より詳細な情報はホームページ、 https://www.3ds.com/ja(日本語) 、https://www.3ds.com(英語)をご参照ください。
3DEXPERIENCE、Compassアイコン、3DSロゴ、CATIA、BIOVIA、GEOVIA、SOLIDWORKS、3DVIA、ENOVIA、NETVIBES、MEDIDATA、CENTRIC PLM、3DEXCITE、SIMULIA、DELMIA およびIFWEは、アメリカ合衆国、またはその他の国における、ダッソー・システムズ(ヴェルサイユ商業登記所に登記番号B 322 306 440 で登録された、フランスにおける欧州会社)またはその子会社の登録商標または商標です。
ルノーグループについて
ルノーグループは、モビリティの再構築において最先端に位置する企業です。日産自動車および三菱自動車との提携や、電動化に関する独自の専門知識という強みを持ち、ルノー、ダチア、ラーダ、アルピーヌ、モビライズの5つの補完的ブランドで構成され、持続可能で革新的なモビリティ・ソリューションをお客様に提供しています。130カ国以上で事業を展開し、2020年の車両販売台数は290万台でした。17万人以上の従業員が、モビリティによって人々の距離が縮まることを願い、日々、自社のパーパスを体現しています。路上においても競争においても挑戦することをいとわないルノーグループは、価値創造のための野心的な変革に取り組んでいます。その中心となるのは、新たなテクノロジーおよびサービスの開発と、より競争力のあるバランスのとれた、一連の新型電気自動車です。環境問題への取り組みとしては、2040年までに欧州でカーボンニュートラルを達成することを目標としています。https://www.renaultgroup.com/en/
ルノーグループとダッソー・システムズはソフトウェア・リパブリック(Software République)のメンバーです。ソフトウェア・リパブリックは、ヨーロッパの主要企業、スタートアップ、起業家が力を合わせ、モビリティの未来を構築するモビリティ・ソリューションとシステムを創造するためのユニークなオープン・イノベーション・エコシステムです。