伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:柘植 一郎、本社:東京都港区、略称:CTC)、BIRD INITIATIVE株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長兼CEO:北瀬聖光、以下「BIRD」)は、AIとシミュレーション技術を組み合わせたデジタルツインソリューションの提供を行うことを目的とした「Intelligent Twin事業」で協業します。2022年1月からの商用化を目指します。
近年、DX に関心が高まっている中、IoTセンサーから得た大量のデータを基に、現実の環境をコンピュータ上に再現するデジタルツイン技術に注目が集まっています。しかし、データが不足する場合は、現実を正確に再現した環境が実現できず、予測精度が低下する傾向にあります。
今回の業務提携は、BIRDが持つ最先端のAI技術と、CTCのシミュレーション及びシステム構築の技術を組み合わせて、少ないデータでも正確に現実を再現し、未来予測、最適解の導出を可能とするデジタルツインソリューションの提供を目的としています。
AIがデータの特性を学習し、現実を正確に再現した仮想空間を素早く立ち上げることが可能になります。また、仮想空間上では、様々なパラメータを調整しながらシミュレーションを行い、工場の最適な生産計画などを事前に検証できます。その結果を現実へフィードバックすることで、分析にかかる時間を短縮し、お客様のDXに貢献します。
BIRDは、事業会社、金融会社、アカデミアの立場にある6社の出資により、「共創型R&D」から新事業を創出するために設立された会社です。課題や技術を産官学で持ち寄り研究開発を行う「共創型R&D」という新たな研究開発の仕組みを推進し、デジタル技術に関連する研究開発及び受託研究、コンサルティング、投資などの事業を行っています。
CTCは、先進のITソリューションやクラウドを組み合わせてお客様の課題を解決するシステムインテグレーターです。シミュレーションでは、製造業における生産ライン、物流センターの人員配置、交通シミュレーションなど、60年以上にわたる様々な分野での実績があります。今回の協業に関連するBIRDと連携した生産ラインにおけるデジタルツインの実証実験では、投資効果の検証にかかる時間を92%短縮できました。
今後両社で取り組みを進め、それぞれの事業領域での強みを活かしたサービスの開発やお客様開拓を、積極的に推進していきます。
本件の参照先:https://www.ctc-g.co.jp/company/release/20211101-01367.html