~ブラックホール衝突の痕跡を探す「G2Net Gravitational Wave Detection」~
日鉄ソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:森田 宏之、以下「NSSOL」)は、AI/機械学習を用いたデータ分析技術の国際的なコンペティションプラットフォームKaggle上で開催された、重力波検出器のデータの中から、疑似的に生成した2つのブラックホールの衝突による重力波を検出・特定する「G2Net Gravitational Wave Detection※1」(2021/7/1〜2021/9/30、参加チーム数:1219チーム)に2チームが参加し、それぞれ金賞(第12位入賞)、銀賞(第19位入賞)を受賞しました。
Kaggleとは、世界中のデータサイエンティストが集い、実データを含んだ課題に対する予測モデルの精度を競うコンペが開催されるオンラインプラットフォームです。今回のコンペの参加者には課題として重力波検出器の時系列データセットが配布されます。そのデータセットには、ブラックホールが衝突したことで発生する重力波信号が疑似的に埋め込まれているデータと、そうでないデータとがそれぞれ含まれており、今回の課題は与えられたデータセットから重力波信号が含まれているデータを特定することでした。NSSOLからはシステム研究開発センターの有志メンバーおよび社外のエンジニアによる合同チームとして2チーム参加しました。
本大会に出場した社員が所属するシステム研究開発センター※2は、過去のデータ分析に関するコンペでも多くの実績※3を残すなどAI/データ利活用に関する技術的知見を豊富に蓄積しており、そうした研究成果を実際のビジネスにタイムリーに適用していくことで、お客様のDX推進をしていくことをミッションの一つとしています。
今後もNSSOLは「ファーストDXパートナー」として、AI/データ利活用をはじめあらゆる技術領域における研究開発を推進し、お客様のDX推進に貢献してまいります。
以上
出場チーム概要
金賞(第12位)
【チーム名】 SiN Nakaism924
【メンバー】 太田 憲昭(技術本部 システム研究開発センター)
山岡 信介(技術本部 システム研究開発センター)
他社外エンジニア3名
銀賞(第19位)
【チーム名】 We did it?
【メンバー】 佐藤 和樹(技術本部 システム研究開発センター)
徳竹 眞人(IoX※4ソリューション事業推進部)
間瀬 圭一(技術本部 システム研究開発センター)
横井 慎吾(技術本部 システム研究開発センター)
他社外エンジニア1名
【参加メンバーコメント】
「今回のコンペティションはチームメンバー全員のアイデアを結集することで順位を上げることができました。また、精度改善の試行錯誤やチームでの議論を通じて多くのことを学ぶことができました。試行錯誤の中で行われた重力波の知識が豊富なメンバーによるドメイン知識を使った工夫が効かなかったのは悔しいところでした。今回のコンペティションで得られた知見を活かして、今後も研究開発に邁進してまいります。」(We did it? チームリーダー 横井 慎吾)
(※1)G2Net Gravitational Wave Detection | Kaggle
(※2)システム研究開発センター
(※3)2021年度実績
強化学習の世界大会「AutoRL Challenge」にて第5位入賞
データ分析世界大会“Kaggle”にて第2位、第5位に入賞
データ分析の世界大会「KDD Cup」で10位入賞
(※4)IoXとは、IoT(Internet of Things)、IoH(Internet of Human)の概念を含んだソリューション名称 IoXソリューション
・NS Solutions、NSSOL、NS(ロゴ)、およびIoXは、日鉄ソリューションズ株式会社の登録商標です。
・本文中の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
本件の参照先:https://www.nssol.nipponsteel.com/press/2021/20211025_110000.html