2022.10.21:Autodesk Construction Cloud、ソリューション強化で大きな進化の一歩へ


米国 Autodesk 社(本社:米国カリフォルニア州/代表取締役社長 兼 CEO:アンドリュー・アナグノスト、以下、Autodesk)は、Autodesk Construction Cloud の優れた新機能を追加し、パートナーエコシステムを拡張しました。新しい機能により、建築プロジェクト間のワークフロー連携は 1 つのプラットフォームで提供できるようになり、新しいスケジュール管理ツールを含む Autodesk Build の進化は建設ライフサイクル全体でオフィスと現場のチームやデータをより強固に結びつけます。プロジェクトチームは、Autodesk Construction Cloud 上に 200 社を上回るパートナー企業の建築プロジェクトデータを一元管理し、プロジェクト管理効率化を実現できるようになります。

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Autodesk Construction Solutions の製品開発担当副社長であるサミーア・マーチャントは次のように述べています。「デジタル化が進む今日の建築業界では、チームが競争力を高めるために、コラボレーションとインサイトの獲得が必須となり、プロジェクトのステークホルダーとデータをつなぐことは不可欠となりました。さまざまなプロジェクトワークフローのデータを共通のデータ環境に統合することで、チームメンバーは必要な時に必要な情報にアクセスでき、プロジェクトリーダーは情報に基づいて判断を下せるようになります。Autodesk では、Autodesk Construction Cloud の発表以来、オフィスと現場のチーム間を結びつけ、コラボレーションを単一の情報源からより一層容易にすることに注力してきました。この製品に投入したイノベーションは、今年だけで 250 近くになります。最新の開発は、コネクテッド建築の新たなマイルストーンとなります」

プロジェクト管理を支える Autodesk Build の新しいスケジュールツール

Autodesk Build の新しいスケジュールツールは、スケジュール管理を一元化し、最新のアクティビティやマイルストーンから作業を行えるようにすることで、プロジェクト進行を円滑にします。オフィスと現場のチームは、デジタルスケジュールをリアルタイムで共有し、そこにドキュメント、シート、写真、指摘事項、アセット、RFI、提出物をリンクさせることで更新時のコラボレーションをより確実にできます。チームは、スケジュールをフィルタリング、または検索し、それをカレンダーやチャート形式で表示させることで、アクティビティの状況をリアルタイムに確認できます。さらに、Schedule は Autodesk Build の Cost ツールと統合されており、マテリアルハンドリングやクリーンアップなどの一般的な条件を含むスケジュール関連費用の予算化や計画を簡略化できます。Schedule と Cost の統合により、プロジェクトレベルのデータ分析が可能になり、チームはキャッシュフローを正確に予測できるようになります。

Boldt のプロジェクトマネージャーであるブライアン・ナッコルズ氏は次のように述べています。「チーム全体にスケジュールを行き渡らせ、全員の認識を統一するには、多くの場合は時間がかかります。従来のサイロ化されたスケジュール管理では、スプレッドシートを更新して PDF を作成し、それをメールでチームに配布する必要がありました。Autodesk Build のスケジュールコミュニケーション自動化によって、すべての重要なプロジェクト情報が一つのソリューションに集約でき、チームの最新情報も容易に確認できるようになるため、プロジェクト推進時間短縮も可能になります」

Autodesk Build のその他の主な最新の更新は次のとおりです。

  • アカウント間のシート共有 – プロジェクトチーム全体でデータを接続できるようになりました。異なるアカウント間でシートをリンクさせることで、チームは、オーナーや、アクセスを必要とするその他の請負業者など、メインプロジェクトアカウントには属していない外部チームのメンバーと最新のシートを共有できます。
  • Pype AutoSpecs の統合 – Pype AutoSpecs は、提出プロセスの効率化、自動化、正確性向上のために提出ログを自動的に作成します。Autodesk Build との統合は、提出物のドラフトやログ全体をプロジェクト管理ベースに直接かつシームレスに転送でき、提出の管理を簡略化させます。(日本におけるリリースは未定です)
  • Microsoft Teams ミーティング – Autodesk Build で Teams ミーティングを直接セットアップできるようになりました。別のアプリケーションに切り替える必要はありません。
  • データの抽出と分析 – Data Connector を使ったシート、送信結果と設計レビューデータの抽出、新しい Power BI テンプレートにより、チームは文書管理ワークフローを分析および最適化して設計レビュー プロセスを改善できます。
  • 竣工情報 – Autodesk Build では、シート、RFI、提出物などの 竣工情報を簡単にフィルタリング、検索、エクスポートでき、ファイルや写真などの関連文書へのリンクも引き継ぐことができます。

Autodesk Construction Cloud では、一層の進化を目指し、Autodesk Build に以下の機能の追加を予定しています。

  • Progress Tracking(進捗管理) – プロジェクトの作業完了比率を追跡し、設置済み資材を定量化することで、それに応じてプロジェクト情報を更新します。
  • Work Plan – BIM 360 Plan に基づく新しいコラボレーションスペースです。ロードマップの作成、コミットメントの追跡、制約の管理、主要パフォーマンス指標に対する進捗確認を行うことができます。
  • 検収準備 – 検収確認文書の収集とレビューのワークフローを自動化し、Autodesk Construction Cloud でのプロジェクトライフサイクルデータ管理をサポートします。
  • Bridge – プロジェクト全体を共有することなく、企業間で重要なプロジェクトデータを共有し、各チームがそれぞれにプロジェクトデータアーカイブを管理できる新しいコラボレーション機能です。

パートナーエコシステムの拡張によるワークフロー間のデータ連携

Autodesk Construction Cloud では、200 社を上回るパートナーがパートナーカードや Forge API などの API を活用し、データ管理の簡素化と情報に基づくプロジェクト判断の実践を望むお客様に対して強力で現実的な統合手段を提供しています。パートナーエコシステムの拡張により、お客様は、安全性確認、複合現実、分析、リアリティキャプチャなどのソリューションからのデータを Autodesk Construction Cloud に統合し、プロジェクト情報の全体像を把握、より根拠の明確な判断を下すことができます。最近統合された機能には、Build.Works、Cupix、eFiler、NTI、RealWear のほか、Autodesk Construction Cloud と Sage 300 Construction and Real Estate  の間の hh2 の統合などがあります。

Sage の建設および不動産担当ディレクターであるデニス・ステイスカル氏は次のように述べています。「プロジェクトチームに正確なコスト情報を提供するには、『リアルタイム』の財務会計が重要です。hh2 と Autodesk の連携で、業界をリードする会計とオペレーションの統合が実現されたことを嬉しく思います。このパートナーシップにより、建設チームは現場チームと会計の間のコラボレーションとデータ可視性を高めることができ、プロジェクトマネージャーは情報に基づいてタイムリーなコスト判断を下せるようになります」

新たな統合には、3D Repo、Aespada、Airtable、ArcGIS GeoBIM、Arkio、BIM HoloView、DAQS、Embneusys、Geometrid、GoFormz、Google Workspace、Join、Novade、Oculo、OpticVyu、ProNovos、Safe Site Check In、Shepherd、SiteKick、Stevenson Systems、StructShare、Tomorrow.io、UpKeep、vGIS、viAct、WakeCap も含まれます。

Autodesk Construction Cloud プラットフォーム製品とサードパーティパートナーの AR ソリューションや現場カメラなどをアカウント管理者が簡単に接続できる、App Gallery も利用可能になりました。Forge オープンプラットフォームを活用するさまざまな直接的統合手段により、迅速な接続も可能になり、加えて自動化されたシームレスなデータフローがデータ管理の簡略化を進めます。

さらに、Autodesk Construction Cloud Connect は Autodesk Takeoff をサポートするようになり、Smartsheet、Airtable、QuickBase、Microsoft Excel などのさまざまなソフトウェアアプリケーションへの数量、特性定義、モデルマッピング、分類などのデータエクスポートが可能になりました。

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本件の参照先:https://blogs.autodesk.com/autodesk-news-japan/autodesk-construction-cloud/

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