ミシガン州トロイ、2021年8月10日 – シミュレーション、ハイパフォーマンスコンピューティング（HPC）、人工知能（AI）に関するテクノロジーをグローバルに提供するAltair（Nasdaq：ALTR）は、S-FRAME Software社を買収したことを発表しました。S-FRAME Software社は、風、水、雪などの外部荷重に対する構造物の耐性評価や、デザインコード要件の確認に使われる構造解析ソフトウェアプラットフォームを提供しています。
S-FRAME Softwareの有限要素構造解析およびコードサポート機能と、Altairの構造最適化ソリューションを活用することで、建築家や土木エンジニアは、地域のコード要件を遵守しながら、より革新的にビジョンを実現できます。
CIMdataは、「AEC（Architecture, Engineering & Construction）セグメントはPLM市場の中でも最も成長の早いセグメントの1つとなり、2025年には14.7%の年間成長率で110億ドルに達するだろう」との見解を示しています。
長年にわたりAECのイノベーターとして活躍してきたS-FRAME Softwareの統合ソリューションは、形状の複雑さ、荷重条件、非線形効果、デザインコードの要件、材料の種類（鉄鋼、コンクリート、複合材、持続可能な建築材料として注目のマスティンバーなど）を問わず、構造物の解析、設計を可能にします。また、複数のデザインコードをサポートするための包括的で詳細なデザインレポートを作成できます。
1981年に設立されたS-FRAME Software社は、カナダのブリティッシュコロンビア州に拠点を置き、世界中の顧客にサービスを提供しています。同社は、温室効果ガスの削減や断熱などの環境面でのメリットに加え、建築物の美観を保つことができる持続可能な材料として、建築物の設計における木材の使用を支持しています。
今後、S-FRAME Softwareは、Altairの特許取得済みサブスクリプションベースのライセンスモデルであるAltair Unitsを通じて提供されます。
今回のリリースにあたり、Altairの創業者兼CEOであるJames R. Scapaは、以下のエンドースメントを出しています。
「要件に基いた設計から、シミュレーションを活用した予測型の設計への変革をリードするため、急成長するAEC市場でのプレゼンスを拡大できることを嬉しく思います。高度に洗練された性能ベースの予測シミュレーションを用いることで、建築家や設計者はより創造的になり、安全性を高めながらイノベーションを促進できるでしょう」
また、S-FRAME SoftwareのChief Executive OfficerであるMarinos Stylianou氏は、以下のエンドースメントを出しています。
「Altairチームへの参加は、当社の成長を加速させる戦略的な方法であり、先進的な構造設計製品を備えた完全なソリューション群の一部となります。我々の提供する製品が組み合わされることで、エンジニア、設計者、建設業者が新たな高みに到達できると確信しています」
S-FRAMEのS-TIMBERのオブジェクト（左）と結果の軸力表示（右）での多層ハイブリッドマスティンバービルのモデル
S-FRAMEのソフトウェアS-TIMBERによるハイブリッドマスティンバーの複数階建て建築物。（時計回り）：オブジェクトビュー、FEAビュー、フレーミングビュー、設計利用結果、フロアストリップラインの結果、構造物の変形
複合コンクリートコアウォールの高層タワーの解析における S-FRAMEのFEAモデル（左）とS-VIEWのオブジェクト（右）（出典：SOM）
S-FRAMEのソフトウェアS-TIMBERの曲線集成材の柱と梁の設計機能を用いた木材モデル
Altairについて（Nasdaq：ALTR）
Altairは、製品開発、ハイパフォーマンスコンピューティング（HPC）、および人工知能（AI）の分野において、ソフトウェアやクラウドソリューションを提供するグローバル企業です。多種多様な業界におけるお客様が、持続可能な未来を創造しコネクティッドな世界において力を発揮するためのテクノロジーを提供します。詳細については、www.altairjp.co.jpをご覧ください。