SAP、2018年度第3四半期決算発表、 クラウドが予想を上回る急速な成長、SAP、2018年の見通しを引き上げ (2018年10月19日)


本資料は、SAP SEが発行している「SAP Q3/2018 Quarterly Statement
<https://www.sap.com/docs/download/investors/2018/sap-2018-q3-statement.pdf>」の抄訳です。オリジナルの資料はリンク先を参照ください。

  • クラウドサブスクリプション売上がIFRSベースで39%増、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで41%増
  • クラウドの売上が予想よりもはるかに早くソフトウェアを超える。今やクラウドサブスクリプション売上がソフトウェアライセンス売上より40%大きい
  • 新規クラウド受注の成長が加速。IFRSベースで36%増(Non-IFRSの固定通貨換算ベースでは37%増)
  • 新規のクラウドおよびソフトウェアライセンスの受注が引き続き好調。固定通貨換算ベースで12%増
  • 総売上は、IFRSベースで8%増、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで10%増
  • 予想よりも力強いクラウドの勢いにもかかわらず、営業利益はIFRSベースで6%減、Non-IFRSの固定通貨換算ベースでは10%増
  • 1株当たり利益(EPS)は、IFRSベースで1%減、Non-IFRSベースでは13%増
  • SAPはクラウドと全体的なビジネスの勢いに後押しされ、2018年の見通しを再び上方修正

SAP CEOビル・マクダーモット(Bill McDermott)は次のように述べています。「SAPは、エンタープライズ・ソフトウェア・アプリケーションの業界において最も急成長している大規模なクラウド企業です。私たちの成長の原動力は、インテリジェントエンタープライズの基盤として、とりわけSAP(R) C/4HANAとSAP S/4HANA(R)を全力で推進していることです。かつてなく好調な第4四半期のパイプラインのおかげで、私たちは通年の見通しを自信をもって引き上げます」SAP CFOルカ・ムチッチ(Luka Mucic)は次のように述べています。「SAPのすばらしいビジネスの勢いを誇りに思います。クラウドの成長が加速していることは私たちの戦略的優先順位があらゆる点で順調であることを示しています。クラウドおよびサービスの売上比率の拡大に伴い、Non-IFRSベースの営業利益は2桁増となりました。お約束した通り、SAPの事業は予測性の高い売上の比率を常に増加させることによりレジリエンス(回復する力)を高めています。これらすべてを踏まえ、上方修正した2018年の見通しと2020年の目標を達成できると確信しています」

【事業ハイライト】

■2018年度第3四半期 業績ハイライト

新規のクラウド受注は36%増(固定通貨換算ベースでは37%増)と成長を加速しました。クラウドサブスクリプションおよびサポート売上は、IFRSベースで前年同期比39%増の13億ユーロ、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで41%増でした。ソフトウェア売上は、IFRSベースで前年同期比9%減の9億3,700万ユーロ、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで8%の減少でした。アジア太平洋・日本地域、および中国では、好調なソフトウェア売上の業績を達成する一方、南北中央アメリカ地域と欧州・中東・アフリカの一部の地域では、お客様のクラウドとハイブリッドモデルへの移行が予想より早く進行しています。クラウドにおけるインテリジェントスイートの拡張と独自のハイブリッド機能により、SAPはこの市場動向で利益をあげています。これは、第3四半期の新規のクラウドおよびソフトウェアライセンスの受注が固定通貨換算ベースで前年同期比12%という堅調な増加に反映されています。クラウドおよびソフトウェア売上は、IFRSベースで前年同期比7%増の50億1,000万ユーロ、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで10%増でした。総売上は、IFRSベースで前年同期比8%増の60億2,000万ユーロ、Non-IFRSの固定通貨換算ベースでは10%増でした。

SAPのクラウドビジネス売上の急速な拡大が、サポート売上の堅調な成長とともに、予測性の高い売上の比率を引き続き押し上げています。総売上に占めるクラウドサブスクリプションおよびサポート売上とソフトウェアサポート売上の合計の割合は、第3四半期に前年同期比3パーセンテージポイント増加して68%でした。

クラウドとサービスの売上比率が予想を上回る中、第3四半期の営業利益は、IFRSベースで前年同期比6%減の12億4,000万ユーロ、Non-IFRSの固定通貨換算ベースでは11%増でした。IFRSベースの営業利益は、主に株式報酬費用の増加による影響を受けています。2018年1月に発表したとおり、2018年にはIFRS第15号の適用によって売上と利益にプラスの影響があると予想しています。第3四半期のSAPの営業利益には、およそ7,400万ユーロのプラスの影響がありました。1株当たり利益は、IFRSベースで1%減の0.82ユーロ、Non-IFRSベースで13%増の1.14ユーロでした。

2018年度の9カ月間の営業キャッシュフローは、前年同期比16%減の34億8,000万ユーロでした。営業キャッシュフローの減少は、主に株式報酬費用支払の増加、税と保険支払の増加、および為替相場の逆風によるものです。フリーキャッシュフローは、前年同期比26%減の23億4,000万ユーロでした。フリーキャッシュフローは、以前に発表した2018年度のCapExの支出増加により減少しました。第3四半期末時点の純流動資産はマイナス27億8,000万ユーロでした。

【2018年度第3四半期のセグメント別業績】

SAPの3つの報告セグメントである「Applications, Technology & Services」、「Customer Experience」、および「SAP Business Network」の業績は以下に示すとおりです。

■Applications, Technology & Services(ATS)

第3四半期のATSセグメントの売上は、前年同期比5%増の50億5,000万ユーロ、固定通貨換算ベースで8%増でした。第3四半期のこの成長に貢献したソリューションを以下に示します。

●SAP S/4HANA

SAP S/4HANAはインテリジェントエンタープライズの中核を成しています。SAP S/4HANAによって、お客様はビジネスプロセスの自動化を一層推進し、従業員をより価値の高い仕事に従事させることができます。パターンを検出し、結果を予測し、行動を提案することで、企業はすべての業種にわたってデジタルエコノミーに対応するようにビジネスモデルを再構築することができます。

SAP S/4HANAを導入したお客様の数はおよそ9,500社となり、前年同期比で37%の増加でした。第3四半期に新たにS/4HANAを契約したお客様のうちの約50%が純新規顧客です。

SAP S/4HANAは引き続き、世界有数のグローバル企業で導入されており、Wipro社、Bombardier社、McKesson社などの企業が導入を決めました。OSRAM Continental社は、今四半期にSAP S/4HANAの本稼動を開始しました。Delivery Hero社、Shanghai Fosun Pharmaceutical Group社など、SAP S/4HANAのクラウドでの導入を選択する企業も増えてきています。Shell社は、今四半期にSAP S/4HANA Cloudの本稼動を開始しました。

●Human Capital Management(人材管理)

SAPは、正規社員と非正規社員の両方にわたってワークフォース管理のトータルソリューションを提供しています。SAP(R) SuccessFactors(R) Suiteは92カ国で42言語にローカライズされています。

SAPのHCMソリューションの主力製品であるSAP SuccessFactors Employee Centralを導入した企業の数は、今四半期に新たに200社以上を加え、今や全世界で2,800社を超えています。第3四半期には、Skechers社、Atos社、およびAir Arabia社などからの受注を獲得し、American Airlines社はSAP SuccessFactors Employee Centralの本稼動を開始しました。

SAP SuccessFactorsは、先日、ガートナー社のレポート「Magic Quadrant for Talent Management Suites(タレントマネジメントスイート分野のマジック・クアドラント)」、および、IDC社による4つのMarketScapeレポート「Worldwide Integrated Talent Management(統合人材管理)」、「Performance(パフォーマンス管理)」、「Learning(学習管理)」「Compensation(報酬管理)」のすべてにおいて「リーダー」に認定されました。

●SAP(R) Leonardo

SAP Leonardoは、AI、機械学習、IoT、ビッグデータ、高度なアナリティクス、ブロックチェーンなどの最先端のテクノロジー、および、プロセスと業界に関する深い専門知識を統合することにより、まったく新しい働き方をもたらし、インテリジェントエンタープライズを推進します。

第3四半期にはDeloitte社、Chint Group社を含む多くの企業がSAP Leonardoソリューションを導入しました。

●SAP Digital Platform

SAP Digital PlatformにはSAP(R) Cloud PlatformとSAP(R) Data Managementソリューションが含まれます。データが豊富でリアルタイムのインメモリーアーキテクチャーをもつSAP HANA(R)を基盤としているため、SAP HANAを最大限に活用することができます。SAP Cloud Platformは、新しいアプリケーションの開発、拡張、シームレスな統合を容易にします。これによって、お客様はオンプレミスとクラウドにまたがる「ハイブリッド」な環境を統合することができます。SAP(R) Data Hubは「エンタープライズの管制塔」の役割を果たし、非構造化データを含む複数ソースのデータを統合します。これによって、企業データのすべてをあらゆる角度から把握し、一元的にコンプライアンスとガバナンスの方針を管理することができます。 第3四半期にはGrupo Energia Bogota社を含む多くの企業がSAPのDigital Platformソリューションを導入しました。

■Customer Experience

第3四半期に、SAPのC/4HANAカスタマー・エクスペリエンス・ソリューションは、新規クラウド受注とクラウドサブスクリプション売上において前年同期比で3桁の成長を達成しました。Customer Experienceセグメントの売上は、前年同期比54%増の2億3,200万ユーロ、固定通貨換算ベースでも54%増でした。

SAP C/4HANAソリューションは、B2CとB2Bの両分野にわたり、さまざまな業種で広く活用されており、企業はマーケティング、セールス、コマース、サービス、カスタマーデータクラウドなど、フロントオフィス全体をリアルタイムでシームレスに管理することができます。SAP C/4HANAによって、企業はすべてのチャネルの顧客について単一の完全なビューを得るとともに、需要からフルフィルメントまでのエンジンを1つのエンド・ツー・エンドのバリューチェーンでつなぐことができます。

今四半期には、Giorgio Armani社、Dubai Expo 2020、Colgate-Palmolive社、HP社、Dohler社などの企業と団体がSAP C/4HANAソリューションを選択しました。

■SAP Business Network

第3四半期に、SAP Business Networkセグメントの売上は、前年同期比22%増の6億7,500万ユーロ、固定通貨換算ベースでは22%増でした。SAP Business Networkでは、コラボレーティブコマース機能(Ariba)、効率的な旅費・経費処理(Concur)、および柔軟なワークフォース管理機能(Fieldglass)を提供します。

SAP Business Networkは、180カ国以上で行われるグローバルな商取引額が年間およそ2兆6,000億ドルに達する世界最大のコマースプラットフォームです。

第3四半期には、カナダ公共事業省、アメリカ国防省、Nationwide社、Commonwealth Bank of Australia銀行がSAP Business Networkソリューションを選択しました。

【2018年度第3四半期の地域別業績】

欧州・中東・アフリカ地域では、クラウドおよびソフトウェア売上がIFRSベースで4%増、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで5%増となり、堅調な業績を達成しました。クラウドサブスクリプションおよびサポート売上は、IFRSベースで40%増、Non-IFRSの固定通貨換算ベースでも40%増と堅調な成長を遂げ、ドイツとロシアで特に顕著でした。また、ロシア、イタリア、オランダでソフトウェア売上が力強い成長を達成しました。

南北中央アメリカ地域では、好調な業績を達成しました。クラウドおよびソフトウェア売上は、IFRSベースで9%増、Non-IFRSの固定通貨換算ベースでは13%増でした。クラウドサブスクリプションおよびサポート売上は、IFRSベースで36%増、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで38%増となり、アメリカ合衆国で堅調な四半期となりました。カナダではソフトウェア売上で特に好調な四半期でした。

アジア太平洋および日本地域では好調な業績を達成しました。クラウドおよびソフトウェア売上は、IFRSベースで15%増、Non-IFRSの固定通貨換算ベースでは17%増でした。クラウドサブスクリプションおよびサポート売上は、IFRSベースで53%増、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで58%増と非常に大きな成長を遂げ、中国と日本で特に顕著でした。ソフトウェア売上では、中国、日本、インド、韓国で顕著な業績の四半期となりました。

【2018年度の見通し】

SAPのクラウドと全体的な事業の力強い勢いに伴い、2018年度通年の見通しを以下のとおり上方修正します。

  • Non-IFRSベースのクラウドサブスクリプションおよびサポート売上は、固定通貨換算ベースで36.5%から39.0%増の51億5,000万ユーロから52億5,000万ユーロの見込みです(2017年=37億7,000万ユーロ)。前回の報告では固定通貨換算ベースで50億5,000万ユーロから52億ユーロとしていました。
  • Non-IFRSベースのクラウドおよびソフトウェア売上は、固定通貨換算ベースで8%から9%増の211億5,000万ユーロから213億5,000万ユーロの見込みです(2017年195億5,000万ユーロ)。前回の報告では固定通貨換算ベースで210億2,500万ユーロから212億5,000万ユーロとしていました。
  • Non-IFRSベースの総売上は、固定通貨換算ベースで7.5%から8.5%増の252億ユーロから255億ユーロの見込みです(2017年=234億6,000万ユーロ)。前回の報告では固定通貨換算ベースで249億7,500万ユーロから253億ユーロとしていました。
  • Non-IFRSベースの営業利益は、固定通貨換算ベースで9.5%から11.0%増の74億2,500万ユーロから75億2,500万ユーロの見込みです(2017年=67億7,000万ユーロ)。前回の報告では固定通貨換算ベースで74億ユーロから75億ユーロとしていました。
  • SAPの2018年通年の見通しは、固定通貨換算ベースですが、実通貨ベースで報告される数値については、為替レートの変動による影響を今後も年間を通して受ける見込みです。

【2020年度目標】

2018年から先を見通し、SAPは2020年度目標を引き続き以下のとおり予測しています。

  • Non-IFRSベースのクラウドサブスクリプションおよびサポート売上が82億〜87億ユーロ
  • Non-IFRSベースの総売上が280億〜290億ユーロ
  • Non-IFRSベースの営業利益が85億〜90億ユーロ
  • 予測可能性の高い売上(クラウドサブスクリプションおよびサポート売上とソフトウェアサポート売上の合計と定義)の比率が70%〜75%

【追加情報】

SAPグループとCustomer Experienceセグメントのすべての数字には2018年4月5日以降のCallidusの売上と利益が含まれます。買収前の期間の数字にはCallidusの売上と利益は含まれていません。今四半期の決算発表、および、そこに含まれるすべての情報は未監査のものです。

SAPのNon-IFRS指標とその制約に関する詳細な説明、および、固定通貨とフリーキャッシュフローの数値については、オンラインの「Non-IFRS指標に関する説明(Explanation of Non-IFRS Measures
<https://www.sap.com/docs/download/investors/2018/sap-non-ifrs-measures.pdf>)」
をご覧ください。

以上

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