SAP、2018年度第2四半期決算発表 (2018年7月20日)


SAPクラウドビジネスが急成長。営業利益が2桁の増益。
2018年の見通しと2020年の目標を上方修正

本資料は、SAP SEが発行している「SAP Q2/2018 Quarterly Statement
<https://www.sap.com/docs/download/investors/2018/sap-2018-q2-statement.pdf >」の抄訳です。オリジナルの資料はリンク先を参照ください。

  • クラウド売上の成長が加速。IFRSベースで30%増、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで40%増を達成し、競合他社を上回る
  • 新規クラウドの受注が前年同期の好調な業績をさらに上回り、固定通貨換算ベースで29%の増加
  • デジタルコアの強力なイノベーションサイクルにより、第2四半期にSAP S/4HANA(R)の顧客が600社増加し、顧客数は今や9,000社に迫る
  • 営業利益の2桁成長が継続し、IFRSベースで13%増、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで12%増

SAP CEO ビル・マクダーモット(Bill McDermott)は次のように述べています。「第4世代のエンタープライズアプリケーションは、SAP(R) C/4HANAによってさらなる躍進を遂げました。SAP S/4HANAの活用と合わせることで、SAPのお客様はついにビジネス全体で顧客にパーソナライズされたエクスペリエンスを提供することに注力できます。インテリジェントエンタープライズは、CEOが顧客に関する全体図を把握できるよう、細分化されたビジネスのサイロをつなぎ合わせるための画期的な手法です。第2四半期には、SAPの明確な戦略が早くもお客様に評価されており、私たちはこのように新たな成長の兆しに伴い、計画を上方修正します」

SAP CFO ルカ・ムチッチ(Luka Mucic)は次のように述べています。「今四半期には、私たちが選択した道筋の成果がよく表れています。会社はクラウドへの変革を迅速に達成すると同時に、利益と利益率を大幅に増加しました。この勢いは引き続き増していくものと確信しています。このため、私たちは2018年の見通しと2020年の目標を引き上げました」

【事業ハイライト】

業績ハイライト

■2018年度第2四半期 
新規のクラウド受注は、第2四半期は24%増(固定通貨換算ベースでは29%増)で4億2,100万ユーロを達成しました。クラウドサブスクリプションおよびサポート売上は、IFRSベースで前年同期比30%増の12億1,000万ユーロ、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで40%増でした。ソフトウェア売上は、IFRSベースで前年同期比9%減の9億9,600万ユーロ、Non-IFRSの固定通貨換算ベースでも5%の減少でした。第2四半期の新規のクラウドおよびソフトウェアライセンスの受注入力は固定通貨換算ベースで前年同期比12%増でした。クラウドおよびソフトウェア売上は、IFRSベースで前年同期比4%増の49億4,000万ユーロ、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで10%増でした。総売上は、IFRSベースで前年同期比4%増の60億ユーロ、Non-IFRSの固定通貨換算ベースでは10%増でした。

SAPのクラウドビジネス売上の急速な拡大がサポート売上の堅調な成長とともに予測性の高い売上の比率を引き続き押し上げています。総売上に占めるクラウドサブスクリプションおよびサポート売上とソフトウェアサポート売上の合計の割合は、第2四半期に前年同期比2パーセンテージポイント増加して66%でした。

第2四半期の営業利益は、IFRSベースで前年同期比13%増の10億4,000万ユーロ、Non-IFRSの固定通貨換算ベースでは12%増でした。2018年1月に発表したとおり、2018年にはIFRS第15号の適用によって売上と利益にプラスの影響があると予想しています。第2四半期のSAPの営業利益にはおよそ5,400万ユーロのプラスの影響がありました。1株当たり利益は、IFRSベースで8%増の0.60ユーロ、Non-IFRSベースで5%増の0.98ユーロでした。

2018年度の前半6カ月間の営業キャッシュフローは、前年同期比15%減の29億9,000万ユーロでした。営業キャッシュフローの減少は、主に株式報酬費用の支払時期、為替相場の逆風、および税と保険支払の増加によるものです。フリーキャッシュフローは、前年同期比25%減の21億7,000万ユーロでした。フリーキャッシュフローも以前に発表した2018年度のCapExの支出増加により減少しました。第2四半期末時点の純流動資産はマイナス29億7,000万ユーロでした。

■SAP S/4HANA
SAPの次世代ERP であるSAP S/4HANAを導入したお客様は、ITランドスケープを大幅にシンプル化し、リアルタイムデータを行動につなげるとともに、すべての業種にわたってデジタルエコノミーに対応するようにビジネスモデルを再構築することができます。

SAP S/4HANAを導入したお客様の数は8,900社を超え、前年同期比で41%の増加でした。第2四半期には、およそ600社のお客様が新たに契約し、そのうちの約40%が新規顧客です。

SAP S/4HANAは引き続き、世界有数のグローバル企業で導入されており、今四半期にはMcDonalds(中国)社などの企業が導入を決めました。今ではSAP S/4HANAをクラウドで導入される企業も増えてきています。TechnipFMC社、China Sports Lemon社、Spirit Airlines社がSAP S/4HANA Cloudを選択しました。

■SAP C/4HANA(カスタマーエクスペリエンス)
SAP C/4HANAソリューションは、B2CとB2Bの両分野にわたり、さまざまな業種で広く活用されており、企業はマーケティング、セールス、コマース、サービス、カスタマーデータクラウドなど、フロントオフィス全体をリアルタイムでシームレスに管理することができます。

第2四半期に、SAPのC/4HANAカスタマー・エクスペリエンス・ソリューションは、新規クラウド受注において前年同期比で2桁の高い成長を達成し、SAP Customer Experienceセグメントの総売上は固定通貨換算ベースで65%増の2億4,200万ユーロでした。

今四半期、SAPのC/4HANAソリューションを選択した企業にはDeutsche Telekom(ドイツテレコム)社、Coty社などが含まれます。

■Human Capital Management(人材管理) 
SAP(R) SuccessFactors(R)とSAP(R) Fieldglass(R)によって、正規社員と非正規社員を包含するワークフォース管理のトータルソリューションを提供しています。SAP SuccessFactors Suiteは92カ国で42言語にローカライズされています。

SAPのHCMソリューションの主力製品であるSAP SuccessFactors Employee Centralを導入した企業の総数は今四半期末に2,600社となり、第2四半期にはBMW社、Telecom Argentina社、およびMG Motors India社など数々の企業からの受注を獲得しました。

■SAP(R) Leonardo
SAP Leonardoでは、プロセスと業界に関する深い専門知識、先進的なデザインシンキングの方法論、および、IoT、ビッグデータ、機械学習、アナリティクス、ブロックチェーンなどの最先端のソフトウェア機能を統合することにより、強力なイノベーションがもたらされます。これらすべてがSAP(R) Cloud Platform上で統合されており、新しいテクノロジーが登場すれば簡単に追加することができます。

第2四半期にはPorsche(ポルシェ)社を含む多くの企業がSAP Leonardoソリューションを導入しました。

■ビジネスネットワーク
SAPビジネスネットワークでは、コラボレーティブコマース機能(Ariba)、柔軟なワークフォース管理機能(Fieldglass)、および効率的な旅費・経費処理(Concur)を提供します。SAPビジネスネットワークは、180カ国以上で行われるグローバルな商取引額が年間およそ2兆4,000億ドル に達する世界最大のコマースプラットフォームです。

SAPビジネスネットワークセグメントにおける第2四半期の総売上は固定通貨換算ベースで前年同期比の21%増の6億8,800万ユーロでした。Bosch-Siemens Hausgerate社およびAvianca社が第2四半期にSAPビジネスネットワークソリューションを選択しました。                                                         

■2018年度第2四半期の地域別業績
欧州・中東・アフリカ地域では、クラウドおよびソフトウェア売上がIFRSベースで10%増、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで12%増となり、非常に好調な業績を達成しました。クラウドサブスクリプションおよびサポート売上は、IFRSベースで40%増、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで46%増と堅調な成長を遂げ、ドイツと英国で特に顕著でした。また、ソフトウェア売上は、英国で2桁の力強い成長を達成し、中東とドイツでも堅調に1桁成長を遂げました。

南北中央アメリカ地域では、為替相場の強い逆風にもかかわらず堅調な業績を達成しました。クラウドおよびソフトウェア売上は、IFRSベースで3%減、Non-IFRSの固定通貨換算ベースでは8%増でした。クラウドサブスクリプションおよびサポート売上は、IFRSベースで24%増、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで35%増と成長し、ブラジルで特に顕著でした。

アジア太平洋および日本地域では好調な業績を達成しました。クラウドおよびソフトウェア売上は、IFRSベースで4%増、Non-IFRSの固定通貨換算ベースでは11%増でした。クラウドサブスクリプションおよびサポート売上は、IFRSベースで42%増、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで52%増と非常に大きな成長を遂げ、中国と日本で特に顕著でした。ソフトウェア売上では、オーストラリア、中国、インドで2桁成長を遂げ、好調な四半期となりました。

【2018年度の見通し】 
SAPのクラウドビジネスの力強い成長に伴い、2018年度通年の見通しを以下のとおり上方修正します。

  • Non-IFRSベースのクラウドサブスクリプションおよびサポート売上は、固定通貨換算ベースで34.0%から38.0%増の50億5,000万ユーロから52億ユーロの見込みです(2017年=37億7,000万ユーロ)。前回の報告では固定通貨換算ベースで49億5,000万ユーロから51億5,000万ユーロとしていました。
  • Non-IFRSベースのクラウドおよびソフトウェア売上は、固定通貨換算ベースで7.5%から8.5%増の210億2,500万ユーロから212億5,000万ユーロの見込みです(2017年=195億5,000万ユーロ)。前回の報告では固定通貨換算ベースで208億5,000万ユーロから212億5,000万ユーロとしていました。
  • Non-IFRSベースの総売上は、固定通貨換算ベースで6.0%から7.5%増の249億7,500万ユーロから253億ユーロの見込みです(2017年=234億6,000万ユーロ)。前回の報告では固定通貨換算ベースで248億ユーロから253億ユーロとしていました。
  • Non-IFRSベースの営業利益は、固定通貨換算ベースで9.0%から11.0%増の74億ユーロから75億ユーロの見込みです(2017年=67億7,000万ユーロ)。前回の報告では固定通貨換算ベースで73億5,000万ユーロから75億ユーロとしていました。

SAPの2018年通年の見通しは、固定通貨換算ベースですが、実通貨ベースで報告される数値については、為替レートの変動による影響を今後も年間を通して受ける見込みです。

【2020年度目標】
2018年から先を見通し、SAPは2020年度目標を更新します。この更新には、SAPのクラウドビジネスにおける堅調な成長、Callidus Softwareの買収、および、2017年度と比べ厳しい環境にある為替レートを反映させています。

現時点で2020年にNon-IFRSベースのクラウドサブスクリプションおよびサポート売上は82億から87億ユーロとなると見込んでいます(前回報告では80億から85億ユーロ)。

SAPは次の目標を達成することを引き続き目指しています。

  • Non-IFRSベースの総売上が280億〜290億ユーロ
  • Non-IFRSベースの営業利益が85億〜90億ユーロ
  • 予測可能性の高い売上(クラウドサブスクリプションおよびサポート売上と

ソフトウェアサポート売上の合計と定義)の比率が70%〜75%

更新された目標値は、現在の外国為替相場の状況が通年にわたって続くと想定し、2018年の推定平均為替レートに基づいています。前回の目標値は2017年の平均為替レートに基づいていました。前提となる為替レートの変更によって、クラウドサブスクリプションおよびサポート売上の目標がおよそ3億5,000万ユーロ、総売上の目標がおよそ10億ユーロ、営業利益の目標がおよそ4億ユーロのマイナスの影響を受けます。これらのマイナスの影響は更新された2020年度目標に含まれています。

【追加情報】
SAPは、2018年4月5日にCallidus Software Inc.を買収し、Applications, Technology & Servicesセグメントの構造を変更しました。Callidusの事業は、既存のカスタマーエクスペリエンスアクティビティと統合し、「SAP Customer Experience」という名称の新しいビジネスユニットに含まれました。この新たなユニットは、事業セグメント(「Customer Experience」)として、カスタマーエクスペリエンス全体にわたってフロントオフィス機能をサポートするオンプレミスとクラウドベースの製品を含んでいます。SAPはこれらの変更を反映させるためにApplications, Technology & Servicesセグメントの売上と実績を遡って調整しました。SAPのセグメント構造についての詳細は、SAP連結の「半期レポート(Half-Year Report)」の注釈14をご覧ください。

SAPグループとCustomer Experienceセグメントのすべての数字には2018年4月5日以降のCallidusの売上と利益が含まれます。買収前の期間の数字にはCallidusの売上と利益は含まれていません。

SAPのNon-IFRS指標とその制約に関する詳細な説明、および、固定通貨とフリーキャッシュフローの数値については、オンラインの「Non-IFRS指標に関する説明
(Explanation of Non-IFRS Measures
<https://www.sap.com/docs/download/investors/2018/sap-non-ifrs-measures.pdf >)」をご覧ください。

以上

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