エリジオンとPTCがパートナーシップを拡大 (2017年12月12日)


3D CADデータを利用した2D図面比較ツールを提供し
検図プロセス効率化を支援

株式会社エリジオン(本社:静岡県浜松市、代表取締役社長:矢野 裕司)とPTCジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:桑原 宏昭、以下 PTC)は、従来のパートナーシップを拡大し、エリジオンがこのたび開発した2D図面比較ツール「Drawing Validator」をPTCジャパンの既存顧客向けに提供していくことで合意しました。

本製品は、3D CADソフトウェアで作成された2つの2D図面を正確に比較し、検出箇所を一覧化したレポートを出力するものです。2017年12月19日にエリジオンが発売し、さらに2018年内を目途にPTCのThingWorx(R) Navigate(TM)アプリケーションとの連携を開始する予定です。

製造業界での3D CADによる設計が主流となる中で、近年では欧米を中心に、2つのデータに含まれる寸法・注記などのPMI(製品製造情報)の差分検出機能へのニーズが高まっています。エリジオンはこの3Dデータ比較技術の開発を手掛けており、すでに複数の大手製造業の開発プロセスに採用されています。その一方で、開発と製造部門間や、部品サプライヤーとのコミュニケーションではいまだ2D図面が重要な役割を果たしており、エリジオンは今回、従来の3Dデータ比較技術を応用することで世界初の2D図面差分解析ツールを開発しました。

一般に2D図面で設計変更前後の確認などを行う場合には、目視による確認が必須となっています。目視での図面確認には多大な時間と労力がかかる上、時間をかけてもすべての差異を見出すことは困難です。また既存の図面比較ツールは2つの画像を重ね合わせて差異を検出するため、ユーザーにとって重要ではない些細な表示のゆらぎをすべて検出してしまいます。そのためツールを利用しても、検図の精度向上や作業時間短縮などの導入効果は限定的でした。

Drawing Validatorは、モデル形状の微小な差でも検出するのはもちろん、寸法や注記を見た目だけではなくCADが内部で保持している数値情報を用いて正確に比較します。また検証項目の柔軟なカスタマイズが可能で、あらかじめ設定した独自の定義に基づき、ユーザーにとって「意味のある差」だけを検出します。

Drawing Validatorの比較結果は、Internet Explorer(R)など一般的なWebブラウザーで閲覧できるHTML形式のファイルで出力されます。レポートには検出箇所がリスト表示されるため、ユーザーは検出された箇所を漏れなく一つ一つ確認することができます。

本製品を導入することで、設計者が自ら行った変更内容の事後確認や承認者の検図にかかる負担を従来プロセスに比べ大幅に軽減できるだけでなく、見落としがない信頼性の高い検図プロセスを実現することが可能です。また自社で編集した設計データを取引先に渡す際に、比較結果レポートを同梱すれば設計変更箇所を正確に伝えられ、コミュニケーションの円滑化も図ることができます。

Drawing Validatorの発売当初はPTCのCreo(R) Parametricで作成された図面での比較が可能ですが、エリジオンは今後、対象CADソフトウェアを順次拡大する予定です。

今回の取り組みについて、PTCのPLMセグメント ディビジョナル・バイス・プレジデント兼ゼネラル・マネージャーのケビン・レン(Kevin Wrenn)は「エリジオンのDrawing Validatorは、PTCのユーザーに卓越した価値をもたらすと信じています。主に2D図面で作業する生産技術部門や生産部門の技術者に設計変更を伝え、図面上の変更点を確認するための外注費を低減します。ThingWorx NavigateアプリケーションとしてのDrawing Validatorを活用することで、ユーザーは設計変更情報の取得、確認が容易かつ確実に実施でき、設計プロセスの効率化に寄与することが期待されます」と述べています。

またエリジオン代表取締役社長の矢野 裕司は「世界中に多くのユーザーを持ち、近年はIoTなど新分野への取り組みを積極的に行うPTC社と新たな取り組みを行えることをうれしく思います。本ツールによって設計変更の確認などにかかる時間や負荷が軽減され、エンジニアがより付加価値の高い仕事に専念できる環境が実現することを期待しています。当社は今後も長年培った独自の3Dデータ処理技術を生かし、マルチCAD環境下でもお客さまに常に最適なツールを選択できるソリューションを提供してまいります」と述べています。

■パイロットユーザーの声
新潟原動機株式会社
技術センター プラントエンジニアリンググループ
シニアアシスタントマネージャー 福岡 和彦氏

「Drawing Validatorは検図作業を効率化する革新的なツールです。検図工程では、設計変更箇所の確認だけでなく設計者の意図と異なる変更が無意識に加えられていないかも当然確認する必要があります。これまでは画像データ比較ツールを使用して変更箇所のチェックを行ってきましたが、2D図面上の詳細図の配置位置などが少しでも変わればその詳細図全体がすべて差異として検出されるため、その部分の見直しが必要になり完全な自動検出はできませんでした。

Drawing Validatorでは図形要素数・寸法・注記などの変化、変更を3D CADであるCreo Parametricのネイティブデータから自動検出するため2D図面上の要素の配置位置変更などに影響を受けずに、図面データ、すなわちモデルデータの変更差異を完全に自動抽出してくれます。特に大規模なアセンブリデータでは手間や時間が劇的に軽減されます。Drawing Validatorはものづくり業界全体の3D CADの活用や検図プロセスを大きく変える画期的なツールです。当社もまずは検図ツールとして広く社内に展開していきますが、今後はエリジオンとPTCのパートナーシップによってDrawing Validatorが3D設計管理全般を効率化するツールに成長することを期待しています」

■販売価格
年間100万円(税抜)

■販売・出荷開始日
2017年12月19日(火)*PTCのThingWorx Navigateとの連携は2018年中を予定

本プレスリリースについては、下記URLをご参照ください。
http://www.ptc-jp.com/news/2017/drawing-validator-Elysium 

■PTCジャパンについて
米PTCの日本法人(本社:東京都新宿区)。CAD、製品ライフサイクル管理 (PLM)、アプリケーション ライフサイクル管理 (ALM)、サプライチェーン管理 (SCM)、サービス ライフサイクル管理 (SLM) 、モノのインターネット (IoT) の各テクノロジー ソリューションにより、製造業における顧客企業を支援。

拡張性と相互運用性に優れた製品設計ソフトウェア群の Creo、製品とサービスのライフサイクル全体にわたる製品コンテンツと業務プロセス一元管理のWindchill、ソフトウェア要件管理/変更・構成管理/テスト管理/実装管理のIntegrity、技術情報/サービスナレッジ管理/補修部品管理/保証・契約管理/フィールド サービス管理/サービス物流管理のServigistics、工学技術計算の設計と文書化を同時に行える Mathcad、インダストリアル・イノベーション・プラットフォームのThingWorx、拡張現実(AR)プラットフォームのVuforia、産業用接続プラットフォームのKepwareといった革新的なソフトウェア製品と、製品開発業務プロセス改革コンサルティング、製品教育サービス、テクニカルサポートを提供しています。1992年3月設立。国内4事業拠点。
Webサイト:http://www.ptc-jp.com

PTCのソーシャルメディアは、以下のURLよりフォロー、ご視聴いただけます。

PTCソーシャルメディア: http://ja.ptc.com/about/social-media
Twitter: http://twitter.com/ptc 、 http://twitter.com/PTC_Japan 
YouTube: http://www.youtube.com/ptcstudio
LinkedIn: http://www.linkedin.com/company/ptc
Facebook: http://www.facebook.com/PTC.Inc 、 https://www.facebook.com/PTC.JPN

PTCの社名、Creo、ThingWorxおよびすべてのPTC製品の名称およびロゴマークは、PTC Inc.(米国および他国の子会社を含む)の商標または登録商標です。またエリジオンの社名、製品の名称およびロゴマークは株式会社エリジオンの商標または登録商標です。その他、記載している会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

20171212 PTC Drawing-Validator


Your local time is  where you live.

© 1995-2018 MetaLinc K.K.