コラボレーション技術(11)コラボレートな形状モデルの修正


 チームのメンバーの経験や能力に対応できる共有コラボレーション・セッションにより、リアルタイムで3D製品モデルを調査する能力や機能が問題の理解に必要とする時間を短くできることが証明された。問題を確認した後で、問題の解決へ移ることができる。この領域がコラボレーション技術で次への主な進歩となる部分である。多くのケースでは問題を解決するために複数の解答が存在する。例として、アセンブリAとアセンブリBが結合している場合、アセンブリA、Bの一方を修正しても、または、両方を修正しても問題は解決できる。

 コラボレーション・ツールは各社のCADシステムからデータ入力をできなければならない。一般的に二つの手法が採られている。業界標準の中立なファイル・フォーマットないし特別なCADアダプターのいずれかである。3D CADデータ・モデルの交換に使用されている一般的な中間フォーマットは、IGES、DXF、STEP、VRML、STLです。アダプターはベンダーにより様々だが、一般的に多く使用されているCADフォーマットが広くサポートされている。3Dモデルの複雑さやCADモデル表現を行う一般的な標準の欠除が,修正を行った3Dモデルを元のCADに戻すことをコラボレーション・ツールにとって難しくしている。今日の多くのデータ変換は、ジオメトリーの損失を起こしたり、パラメトリックやフィーチャー情報の変換ができません。これにより変換されたモデルの多くは価値が限定されたものになる。

 それらの変換の問題はコラボレーション・セッションの間、デザインの変更を行う価値をまったく低いものにしてしまう。しかし事実、その反対も数々の理由で正しいものである。第一に、モデルが修正できることで、提起された変更が正当であり正しいことの確認をレビュー担当者がコラボレーティブに行えるようになり、後続の新たなコラボレーティブ・ミーティングを行うことなく、チームが問題に対して完全な解決を行えるようになる。第二は、変更を完全に文書化し、製品上の影響の評価をチームで行えるようにすることである。第三は、変更への本当の影響を完全に理解できない経験の浅いチーム・メンバーに知識のフィードバックを直接行うことである。

 ある種のコラボレーション・システムは、ネィティブなCADを使ってセッションに参加しているユーザーにモデルの修正をできるようにしている。これはCADシステムのみが修正でき、あるいはそのユーザーのみがデータを修正できるという制限を持っている。より柔軟なアプローチは、ユーザーが直接ジオメトリーの変更を行えるCAD機能をコラボレーション・ツールに組み込んだものを持つことである。これはユーザー・インターフェイスを複雑にするが、適切なメニューのテーラリングにより、必要なユーザーだけがCADツールに向かい合うインターフェイスにする。

 上述のデータ変換での課題は、コラボレーション・セッションで実施したネィティブなCADデータの変更を再度行うことが重要になる。しかしこれは変更の本当の理由を正確に解釈することで、間違いの発生が減るコラボレーティブ・セッションで正しい変更の完了とドキュメント化されるので行うことは比較的簡単である。完全で、迅速で、正確な問題解決の優位性は、ネィティブなCADデータでの変更を再度行っても、確実に優位性を持っている。

(江澤 智、2013.5.10 改)


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